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歴史考察 #155『芸能は光と秩序を取り戻す?!』

芸能人が多数足を運ぶという車折神社(くるまざきじんじゃ)を訪れてみました。

車折神社の社名の由来は、ある人が牛車に乗ったまま社前を通った所、突然車が裂けてしまったためとも。

それにしてもなぜ芸能神社なのでしょうか?

芸能人が多数足を運ぶというのは、車折神社境内にある1957年(昭和32年)創建の芸能神社です。

こちらの祭神は、日本神話に登場する天宇受売命(アメノウズメ)で、アマテラスが天岩戸に隠れてしまった「岩戸隠れ」の神話などで描かれている女神です。

その昔、高天原でスサノオが暴れたことから、スサノオを恐れたアマテラスが天岩戸に身を隠してしまいました。

太陽の神であるアマテラスの不在は世界を闇に変え、治安が乱れてしまいます。

これに困った高天原の神々は、天の安河に集まり話し合いをしたとき、知恵を司る神「オモイカネ(思兼神)」がある提案をしました。

それはアマテラスが籠る岩戸の前で様々な出し物をし、楽しそうな物音をさせてアマテラスの興味を引こうと言う計画でした。

そこで活躍したのがアメノウズメです。

アメノウズメは、岩戸の前に桶を伏せ、その上で足を踏み鳴らしながら胸や下半身をさらけ出して踊りはじめました。

これを見た八百万の神々は大笑いし、その笑い声は高天原に響き渡ったそうです。

そのどよめきを聞かれたアマテラスは、岩戸を少し開いてみると、自分の姿が八咫鏡に写りました。

そして、鏡に写る自分の姿を貴い神だと思ったアマテラスは、その姿をもっとよく見ようとした時、隠れていた手力雄神が岩戸を押し開き、世界は再び光と秩序を取り戻すことができたといわれます。

このことからアメノウズメは、国内で見られたはじめての踊り子といわれ、様々な芸能関係者から篤い崇敬を集めることに。

芸能神社には、芸能・芸術の分野で活動する人々によって奉納された約4,000枚もの朱塗りの玉垣が社殿を囲んでいました。

いずれにしましてもアマテラス(=太陽)が重要であることは間違いありませんね。

ゆえに、二度とアマテラスが岩隠れしないようにすること、また、芸能(=感動)のある生活もとても大事なことだと感じました。

そろそろあの方々のLiveに行きたい...♡

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