歴史考察 #146『神社の賽銭は1円がいい?』
「神社の賽銭は1円がいいらしいよ」と職場の女性。
「え!それはなぜ?」
それはね...
1円玉に描かれている植物が神様の木だから...
そんなわけで1円玉について調べてみました。
現在使われている1円玉は1955年(昭和30年)に発行を開始。
デザインは一般公募だったそうです。
採用されたのは京都在住の方で、デザインされた植物は架空のものだと。
架空のもの?
しかし、1円玉のデザインについて調べていくとやはりもうひとつの説に遭遇✨
それらをまとめてみますと、1円玉に描かれている植物は「オガタマノキ(招霊の木)」ではないかと。
「オガタマノキ」の枝は、天に向かって真っ直ぐに伸びていく特徴から、「神霊が降りてこられる木」と言われ、神社の境内でよく見られます。
それゆえ「オガタマノキ」が描かれている1円玉を賽銭するのがよいと言われるのかもしれませんね✨
ついでに他の硬貨も調べてみたところ、それぞれのデザインの意味がとても興味深かったのでご紹介。
5円玉。1949年発行。描かれているのは「稲穂」「水」「歯車」で、それぞれ「農業」「水産業」「工業」を表す。
ちなみに、1959年に「日本國」の文字が「日本国」に変更されたそう...残念
10円玉。1959年発行。描かれているのは「この世の極楽浄土」というテーマのもとに造られた「平等院鳳凰堂」
裏面の植物は「月桂樹」で永遠の生命の象徴。
特筆すべきは中央に描かれたリボン。
これは、遺影のリボン同様、reborn=再生・復活の意味ではないかと。
50円玉。1967年発行。描かれているのは古くから日本人に愛されてきた菊。菊は皇室を表す紋章ですが、太陽にも見えますね✨
100円玉。1967年発行。描かれているのは桜。
500円玉。1982年発行。描かれているのは表面に桐、裏面に竹、橘の小枝。
ちなみに風水的にもっともよいお賽銭は「16円」だそうです。
風水の世界では、陰陽のバランスを整えることが何よりも大事で、陽のエネルギーを持つ奇数の一円玉と、陰のエネルギーを持つ偶数の十円玉、真ん中に円を持ち陰と陽、両方のエネルギーを持つ五円玉で構成されるバランスは最高なのだとか。
ということで、神社に出向く際には「オガタマノキ」の「1円玉」はもとより「16円」を持参して祈願したいと思います✨
画像は京都・白峯神宮のオガタマノキ
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