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▶建築レポ #60 『旧川本家住宅』

「大和な雛まつり」会場のひとつである「旧川本家住宅(町家物語館)」へ出向きました。

「旧川本家住宅」は、1924年(大正13年)に建てられた木造3階建ての遊郭建築です。

1958年(昭和33年)に廃業後は下宿となり、客間は貸間として利用。
2018年(平成30年)からは、「町家物語館」として一般に公開される中、毎年ひな祭りの時期には「大和な雛まつり」会場として様々なひな人形が展示されています。

かつては家の中心に堂々と飾られていたお雛様たち。
しかし、女の子が大きくなって嫁いで行き、飾られることもなくなり押入れの奥で忘れ去られた状態に...

そこで忘れ去られたお雛様をもう一度、輝かせることはできないだろうか?そして、町おこしの一環として「大和な雛まつり」が始まったそうです。

特筆すべきは、こちらの遊郭建築入口のガラス戸です。
なんとハート型の模様がありました✨

こちらのスタッフに伺ったところ、このハート型は建築当時からあるもので、お客様の顔が見えるようにつくられたそうです。

(...にしてもなぜハート?)

(入口には会計用の大きなそろばんも!)

またこれはハートではなく、猪目(いのめ)であるとも...
ちなみに、猪の目とは、日本古来から使われている図柄で、神社や仏閣でもよく見かけるデザインです。

またハート型は、16世紀のキリスト教の伝来とともに日本へやってきたともいわれています...

いずれにしましても、こうしたレトロな建築物が見れることは有難く、この先も大切に保存されることを祈るばかりです✨

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