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#189 中学生向けChatGPT導入資料①

1 学習目標・今日のめあて

単元の学習目標
ChatGPTの概要を知り、リスクを理解した上で、授業活用への準備をしよう。
今日のめあて
ChatGPTについて学び、サインアップ・ログインしよう。

2 生成AIは、リスクに十二分に注意した上で使いこなす必要がある

生成AIは諸刃の剣である。
生活を豊かにするツールにも、人を傷つけるツールにも成り得る。
2000年以降で例を挙げれば、インターネットしかり、いにしえを例にとれば、ナイフや火もしかり。
そのリスクと注意点をよく理解して使いこなすべし。

3 「初等中等教育段階における生成AIに関する暫定的なガイドライン」より

学習指導要領は、「情報活用能力」を学習の基盤となる資質・能力と位置づけ、情報技術を学習や日常生活に活用できるようにすることの重要性を強調している。このことを踏まえれば、新たな情報技術であり、多くの社会人が生産性の向上に活用している生成AIが、どのような仕組みで動いているかという理解や、どのように学びに活かしていくかという視点、近い将来使いこなすための力を意識的に育てていく姿勢は重要である。

4 ChatGPTとは?

2022年11月にOpenAI社からリリースされた対話型AIです。普段話している言葉で、AIとチャットすることができます。文章生成が得意なので、文章生成AIとも呼ばれます。また、ネット上の膨大な文章を学習しているため、大規模言語モデルとも呼ばれます。
特性上、他のAIよりも言語活動に向いているので、国語科ではChatGPTを使用します。

5 まれに見る革新的な技術

リリース後1週間でユーザー数100万人
2ヶ月で1億人を超える
名だたるSNSを超えて、史上最速の記録を持つ

6 ChatGPTに関する世論調査

2023年5月1日「JapanNewsNetwork」による
ChatGPTを今後活用すべきか?
「活用すべき」の回答が67%!
「キャズム理論」のレイトマジョリティの半数が普及を支持している。

7 キャズム理論とは?

新商品購入のタイミングによって、以下のカテゴリーに分かれる。
①イノベーター 2.5%(革新層)
②アーリーアダプター 13.5%(積極層)
③アーリーマジョリティ 34%(追従層)
④レイトマジョリティ 34%(懐疑層)
⑤ラガード 16%(保守層)
アーリーアダプターとアーリーマジョリティーの間にキャズム(深い溝)があり、ここを超えると、全世界的に新商品が広まるという理論。
今後、必ず必要とされる技術になる可能性が大きい!
では、ChatGPTで何ができるのでしょうか?

8 ChatGPTが得意なこと

文章の生成(創作、要約など)
文章の添削(校正、代案提示など)
翻訳(むしろ英語が得意)
思考の壁打ち(アドバイス出しなど)

9 ChatGPTが苦手なこと

計算(初歩的な計算問題も苦手)
最新の情報を出す(有料版は異なる)
情報の検索(当然のように嘘をつくことも・・・)

10 ChatGPT使用上のリスク

①不正確な情報を出力するおそれがある
真偽の確認は必須!誤情報を正しい情報かのように生成する可能性(ハルシネーション=幻覚)がある。
②差別的な情報を出力するおそれがある
学習元のデータの偏りが原因で、性別・人種・宗教といった多様性の部分で、差別的な出力がなされる可能性がある。
③情報漏洩のリスクがある
あなたが入力した情報(プロンプト)は、ChatGPTに利用されます。個人を特定できる内容や、機密情報は入力してはいけません。
SNSなどのインターネットサービスを使用するときと同様の配慮をしましょう。

11 ChatGPT使用上の注意点

ChatGPTは、使えば使うほど、その便利さに驚くはずです。ただし、信頼し過ぎない姿勢が必須です。以下を厳守しよう!
①複数の情報源と照らし合わせて真偽を確認する。
②出力内容に対して批判的に見る。
③個人情報や機密情報は入力しない。

12 ファクトチェックに最適なサイト

日本最大の図書館検索カーリル
=現在地周辺の図書館の蔵書検索サイト
「e-Stat」政府統計の統合窓口
=各府省が公表する統計データ検索サイト
J-STAGE
=日本国内の論文検索サイト
Google Scholar
=国内外の論文検索サイト

13 ChatGPTを使う準備をしよう!

①Outlookアドレスを作成する
②ChatGPTにサインアップする
③ChatGPTにログインする
※ChatGPTのサイトをブックマーク!

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