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ゴッチェシリーズができるまで

今日はゴッチェシリーズ についてのエピソードを!

ゴッチェとは、イタリア語でしずくを意味します。

ジュエリー学校に通っていた頃より、流線型、なめらかなしずくの形が大好きで、それに石をいれたペンダントやピアスを作り、愛用していました。

冒頭の写真がゴッチェシリーズの中サイズ。大きさの違うジルコンを二粒いれています。

そして下の写真が、ゴッチェシリーズの小サイズのピアス。こちらにはプチっとジルコンが一粒。

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私の名刺のロゴもしずく型です。

そして、このシリーズのメインに使用しているのが、ヴェネチアンガラス。

ヴェネチアは、悲しみも喜びも、美も醜も全てないまぜにしたような街で、その憂愁に私はとても惹かれます。

そしてヴェネチアに行くと、面白いガラスを求めてさ迷い歩きます。

私の目的は既にジュエリーや、アクセサリーの形として完結しているものではなく、トンボだまやオーナメント用のパーツなど。

ムラーノ島はヴェネチアングラスで有名ですが、小さなビーズ屋もぽつりぽつり合った気がします。
下のオーナメントパーツを買い求めたのは、かなり昔のことですので、今は少なくなっているかもしれません。

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ヴェネチアにあるペギー グッゲンハイム美術館で見かけたガラス玉が泡のようにつながるネックレスが、目に焼きついて離れませんでした。

こんな感じの物が作りたい!

そして、似た物を探し当てました。
が、思っていた形にするにはテグスでは、切れてしまう可能性があると職場IDRUSのアレッサンドロからアドバイスを受け、それでは、メタルが入ったものか!?

しかしガラス部分から、透けて見えてしまうから納得できずダウン。

また、オーナメント用で焼きがとても薄いので、落とした時や、がちゃがちゃと置いた時に壊れるのが怖いなぁと感じていたため、こちらのヴェネチアンガラスは10年ほども寝かした状態でありました。

その後、ガラスを守る外側の形をあれやこれやと、試行錯誤した結果、
私の愛するしずく型との融合で

人魚姫の涙のようなロマンティックな形になりました。


あるいは、涙壺のような、あるいは瓶に詰めて海に流された手紙のような、
色々なイメージが重なりました。

こんな風にゴッチェペンダントはできあがりました。


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手元を離れてからは、それを、それぞれの方のイメージやストーリーと融合させて、変化させて頂ければ、制作者冥利に尽きるでしょう!


それでは、本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

その他の作品にご興味がおありの方は是非HPをご覧下さい。




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