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大事な質問は、人にするもんじゃない

そういえば

そういえば、昨日はバレンタインだった!

何も考えずに、クッキーを焼き夫のところに仕事の差し入れに、ともっていった。そのあと、noterさんたちの投稿を見てハタとした。

後から夫に「実はあれ、バレンタインの贈り物だったんだよねえ」なんていうと

あれええ、そうだったかあ。

と嬉しそうに鼻の穴を広げていた。とにかく甘いものが好きだ。



チョコチップクッキー

大きなチョコレートを買った。ダークチョコレート400g。オランダから来ている、というけど、オランダでカカオ豆はとれない。オランダで加工したっていうことなんだろうけど、カカオ豆がどこでとれたのか、ということが知りたいなと思う。


どこのカカオ豆でもきっと味の違いはわからないんだけど、どこで採れた奴がどんな味だ、っていうことがわかったら面白いと思う。


コーヒーには書いてあるのにカカオ豆にはなぜか書いていない、というか加工した国が書いてあるのでなかなか特定するのは難しい。


そんなことはどうでも良くて、オランダから来たチョコレートを使ってチョコチップクッキーを作ろうと思った。


私は油の代わりにピーナッツバターを入れるのがとても好きだ。



ピーナッツバターはちょっといいフードプロセッサーがあれば自分で作れる。バターではなく、油を少し足すんだけど、だからバターではない。乳製品がダメな人でも食べられる。


ピーナッツバターに少し米油を足して、きび砂糖を溶かす。そこに小麦粉とベーキングパウダーをふるって混ぜ、最後にチョコレートをいれる。


私は、1つずつ丸めるのが面倒な時は1枚の大きな四角にして、カードで薄く跡をつける。


焼きあがったばかりのクッキーは柔らかいから、その時に切り離して、あとは天板で硬くなるのを待つ。すると、四角いけど簡単にクッキーができる(写真のクッキーが扇形なのは隅っこだから。隅っこが一番、見栄えが悪く、そしてうまい)。


ぼりぼりと食べる。こういう時だけ、自分がすごく無口で若い子供になったように感じる。甘いものに敏感。甘いものがあれば黙る。


ぼりぼり。



質問

以前、SNSでこんな質問を見かけた。

海外に挑戦したいけど、自分がそれだけの器を持っているかどうかわからない。
海外に行くべき人と日本に止まるべき人の違いがわかる方がいらしたら教えて欲しい、できれば海外在住者で。

といったような。



日本はいい国

私が海外にいくと決めたのは大学4年生の時。だいたいみんな、就職先が決まって、ゼミも暇でやることもなく妙にダラダラしている時だった。


「微熱はどこに就職するの?」


と聞かれるたびに(その時期はみんなだいたい決まっていたし、あまり躊躇なくそういう質問をし合うのが当たり前だった)


「ノルウェーに行く」


と言っていた。本当のことを言っているつもりだったけど、相手は必ずぽかんとした。


「ノルウェー・・・っていう会社じゃないよね」
といった。その次はだいたい


「えっと、それどこ?」


と聞かれる。北欧だというと


「え、寒いね!」


と言われる。大抵の子はこれ以上聞いてこない。


でも、海外に興味があるような子、例えば海外駐在をしたいために外資系に務めたり、一度は仕事を辞めてワーホリをしたいなんて目論んでいるような子は、さらに深掘りしてくる。


「そうしてそんなマイナーな国を選んだの」
「遠くて心配じゃない」
「治安は大丈夫なの」
「仕事はあるの」
「そもそも、英語?」


(行ってみないと私にもわからないよ)と思いながらそれらに適当に返答していると一人の子がこう言った。


「海外かあ。私は行きたいって思わないな。だって日本好きだもん。」

そして、私に笑いかけ「いい国だよ、日本」と言った。


私は、日本が嫌いで出ていくのではなかった。

私も日本が大好きだ。とてもいい国だと思う。できるなら私だって日本にいたい。


それでもその時、出ていかなければならない事情が私にはあった。

とても好きな人でも、たとえ家族でも、離れなければならない時がある。それと同じだ。


私はなんとなく、その子の育ちの良さというか、好きだから出ていかなくてもいい、気に入ってるから離れなくていい、という優しい考えが鼻についた。


そういう考えに疑いを持たない環境でずっと生きてきた。この先もそれを否定する人は現れないだろう。想像して、戸惑って、軽く嫉妬したのだと思う。


だから、今でもそれを覚えている。
日本は、いい国だよ。
そうだね、とてもいい国だ。


特に、はんぺんがあるのはいいと思う。
他のアジアの国々にもあるが、日本のはんぺんの味じゃない。もっと強い、魚介の匂いがする。
こんなに滑らかでふわふわしたものは他の国では見つけられない。

日本のはんぺんは本当にうまい。顎の力が要らない。寝ながらでも食べられるんじゃないか、というくらい柔らか。


これを食べ続けたいなら日本にいるべきだ。それだけの価値はあると思う。


でももし、そんなのくらだねえな、と思うなら、一度は出てみると面白い。
旅行ではなく、住んでみるのだ。住民票を提出し、市民税を払い、ビザを取得してみるといい。アパートを探し、大家と喧嘩し、そのうち恋人ができる。


とても苦しむし何も得られないけど、きっといい思い出になる。


でも一つだけ覚えておくべきなのは、日本人と聞いて目の色を変えてくる男には絶対ついていかないことだ。


あとあと、警察にパスポートをスキャンされて本当にめんどくさいことになるか、 病院のベッドで目が醒めることになる。


例えば当てずっぽうでアジアのどこか別の国出身だと言って、それでも会いたがる男と一緒に飲めばいい。マレー語を話して、とか言われたら


現地語を本気で習得するために母国語は禁止している


と言えばいい。
オタク的な興味で日本、ならいいけど、強いパスポート狙いの人は気をつけよう、という話。


海外。一度はやってみると面白いから、私は勧める。
けど、迷うんだったらやっぱり地道に日本で働くんだな。その方がずっと堅実なものが得られる気がします。
なーんてな。自分で決めてくれ!

ぼりぼり🍪

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