Carpenter Brut - LEATHER TEETH

Carpenter Brutの新しいアルバム「LEATHER TEETH」を聴いたのでレビューします。

まずはこのアルバムカバーについて触れないわけにはいかないでしょう…

どうでしょうか、このイラスト。パンチが効いてますね。なかなかいい感じの狂気を感じます。皆さんはどう思われますでしょうか?私としては「ええぞ、もっとやれ」という感想しか出てきません。

聴く前は、このジャケット絵から想像してさぞかし強烈なDarkSynthのオンパレードなんだろうな、と思っていたのですが、意外にそうでもなかったようです。

オープニングにふさわしい大げさな展開のタイトル曲「Leather Teeth」

暗めのあんまりポップでもないSynthPop曲の「Cheerleader Effect」

打って変わって80'sフュージョンな「Sunday Lunch」

打ち込みで普通にヘビーメタルをやってる感じの「Monday Hunt」

アルバム中最も王道のSynthwave/Outrun路線の「Inferno Galore」

80'sハードロックなサウンドにSisters of Mercyのようなボーカルが乗っかる「Beware The Beast」

アップテンポでタイトルが素晴らしいDarksynth「Hairspray Hurricane」

上記の要素をちりばめてアルバムを総括するような「End Titles」

と、こうやってみるとバラエティに富んでいるというか、脈絡がないというか、このジャケット絵のアルバムにこんだけいろいろな方向性を入れるというのもなかなか狂気に満ちているのかもしれません。

ジャケットの絵も素晴らしいですが、曲タイトルにもキラリと光るものがありますね。「Cheerleader Effect」とか、どういう意味なんでしょうか?まあ特に深く考える気はしませんが。あと、「Hairspray Hurricane」もかなりいいタイトルで、思慮深い知性に裏打ちされた美しいタイトルだと思います(嘘です、すんません)。まあとにかく「ヘアスプレーハリケーン」って声に出して言いたいですよね。

ジャケットの絵はこのジャンルになじみのない方から見れば「なんじゃこら」という感じかもしれませんが、このジャケットにこのバラエティに富んだ曲とそのタイトルまで全部含めてこのジャンルの作品をトータルで見て楽しむのが面白いわけです。