【さわやかVSフライングガーデン】夢の対決レポ

静岡県民なら一度は行ったことがあるであろう、ツナギなし・牛100%のハンバーグ専門店「炭焼きレストランさわやか」。その営業理念のために静岡県内にしか出店しておらず、シズオカちほうでしか出会えないでんせつのポケモンのようなレストラン。

いっとき、その特徴でもある生焼け状態が物議を醸したこともありますが、静岡県民はそんなものに怯むことなく、今でもさわやかは静岡県民(ルビ:おれたち)のソウルフードであり続けています。

そんなさわやかの看板メニュー「げんこつハンバーグ」には、実は刺客がいたことをご存知でしょうか?

それが今回のレポの主役…北関東に50+店舗を構えるハンバーグレストラン「フライングガーデン」の看板メニュー、「爆弾ハンバーグ」です。


選手紹介

チャンピオン・さわやか

本題に入る前に「さわやか」——「げんこつハンバーグ」の基礎知識をおさらいします。

げんこつハンバーグのスペックは以下の通り:

  • 250gのボリューム

  • 牛100%、つなぎ無し

  • レア状態での提供

  • 提供時に店員さんが半分に切って、鉄板に押し付けて焼いてくれる

表面には炭火焼きの網の焼き目がついていますが、中身はジューシーなレア状態。
これを店員さんが目の前で半分に切って、鉄板皿に押し付けて焼いてくれるのです。

げんこつハンバーグの中身。「ソースかけなくて大丈夫です」と注文してこれから塩胡椒で食べようという状態。

ソースはオニオンソースとデミグラスソース。特に何も言わなければ切った後にかけてくれますが、自分で好きなタイミングでかけることも可能。
卓上には岩塩とブラックペッパーが置いてあり、これで食すのも美味…ジュルル

価格帯は2023年9月9日時点で1265円(税込)。
これにサラダ+ご飯orパンのセットが+517円でつけられます。

チャレンジャー・爆弾ハンバーグ

対する爆弾ハンバーグのスペックはこちら

  • 250gのボリューム

  • 牛100%、つなぎ無し

  • ミディアム状態での提供

  • 提供時に店員さんが半分に切ってくれる

価格帯もさわやかと同じく、250gが1221円(税込)。これに、サラダ+ご飯orパンのセットが+500円ぐらいでつけられます。

ご覧の通り、さわやかのげんこつハンバーグと大差ない…ように見えます。なので北関東出身の友人には「さわやかとフラガ(=フライングガーデン)は同じじゃないのか」と言われる始末…

そんなことはないぞ!!!!!と証明するため、生粋の静岡県民(諸説あり)である私たちは、フライングガーデンに遠征して爆弾ハンバーグを食べてきました。

いざ店舗へ

今回訪問した店舗は、千葉県流山市の「流山前ヶ崎店」。幹線道路に面しており、駐車場がダダ広い。

ただ、さわやかのようにネットで待ち時間を見るシステムがないので、待ち時間の予想はつけられないまま入店…

わ!!!!!混んでる!!!!!!!!!

名前を紙に書いておくと店員さんが順番に呼ぶシステムだったので、カキカキ…
土曜の19:00-20:00の時間帯で30分くらいの待ち時間でした。

待ち時間的には、両者一歩も譲らず…ドローです…

メニューは…

頼むものは爆弾ハンバーグだと決まってはいたのですが、セットとかいろいろあるのでメニューをペラペラ…

わ!!!!!シーザーサラダある!!!!!!!

これは筆者的にはポイント高いですよ………
フライングガーデンではセットにできるサラダが3種類あって選べるのです。対するさわやかは1種類………

フライングガーデン、ここで早くも一歩リードか!?!??!!?

嬉々としながら爆弾ハンバーグの250gのシーザーサラダセットを注文。同行者はマッシュルームサラダセットを注文。

「なぜなら私はきのこが好きなので!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

同行者

注文すると、ハンバーグの前にサラダが運ばれてきました。これはさわやかと同じ。
草を貪り喰いながら、本命の肉を待つ、、、

待望の、肉

提供

やってきました爆弾ハンバーグ。さわやかのように鉄板皿に乗せられ、店員さんが切ってくれるタイプ。
ただここでさわやかとの違いが現れます。

まず、切られる前のハンバーグの形状が少し違う。
さわやかはかなり球体に近いのに対し、爆弾ハンバーグは「分厚いハンバーグ」という感じ。
これを立てて半分に切ってくれるので、切られた後のハンバーグはそこそこ薄くなりました。

そして油はねの時間がめっっっっっっっっっっちゃ長い。嘘だろ?まだ跳ねるの??って感じ。
その水分どこからきたんやレベルで跳ねまくります。

また、ソースは店員さんが全部かけるのではなく、ちょいちょいっとかけた残りをテーブルに置いて行ってくれるので、好きな時に追いソースができるようです。

でも時間が経つとソース冷めちゃった、、、ちょっと残念、、、、

あとこれはハンバーグに関係ないですが、セットのパンとかそれ用のバターの提供が、豪華、、、!
なんですか金属トレーとか木のまな板とか、、、、イイ、、、、、、

いざ、実食

爆弾ハンバーグを食べてみたところ、さわやかと比較して以下のような相違点が見えてきました。

  • デフォルトの焼き加減がミディアムだからなのか、全体的に火がよく通っていてしっかりしている。そのせいか切りにくい。

  • ひき肉の粒が小さめで密度が高い。

  • つなぎは入っていないようだが、色々な部位をブレンドしているからなのか挽き方が違うのか、「牛肉!!!!!!!!!!!!」の圧をあまり感じない

  • 付け合わせのジャガイモとコーンがべらぼうに美味い

特に3つ目はさわやかと比較する上で重要で、フライングガーデンの爆弾ハンバーグはあくまでもハンバーグで「うまいハンバーグ」という立ち位置なのに対し、さわやかはその肉肉しさから、ただのハンバーグではないさらに上位の存在を確立しています。

また、フライングガーデンの和風ソースは大根おろしと玉ねぎのソース。汁気が少なく、まさに「和風ハンバーグ」という感じ。
対してさわやかのオニオンソースは玉ねぎのみじん切りをベースにしたもので比較的サラサラしていて、デミグラスの和風版という感じで独自のブランドを構成している感じがします。

あと案外最後は重要で、同行人(付け合わせのジャガイモがあまり得意ではない)がこのジャガイモをえらく気に入るほどこのジャガイモは美味く、フライングガーデンの「肉と付け合わせ全て合わせて1プレート完成する」という意識を感じました。
個人的にもこのジャガイモの作り方は教えて欲しい…

あとあと、パンが、もちもち。結構もちもち
同行者はライスでしたが、これもさわやかに比べて甘くてもっちりしていたようです。
この辺は使ってるお米にも依りそうですが…

結論・戦わせてはいけない

以上のことを踏まえた、私たちの共通見解は「この2者は別物で、比較してはいけない」です。

これは私たちのさわやかバイアスが入っているかもしれませんが、さわやかは「他のどこでも食えない肉食わしたるぞ!!!!」の信念のもと本気で肉肉しいハンバーグを食べさせにきている(そしてそれを踏まえて、さわやかに来ることそのものをイベントとして昇華している)気がしますが、

フライングガーデンはそこ(他にない、という)にあまり重きを置かずに、家では食べられないちょっと特別なハンバーグをみんなで美味しく食べてね、というコンセプトを感じました。

だから付け合わせがべらぼうに美味いのかもしれん。パンも豪華だし。サラダも3種類あるし。スープもそれくらいあった。ハンバーグ特化型つよつよファミレスという感じ。

この二つのハンバーグは似ていますが、片方の土俵で戦わせてはいけないと感じました。さわやか狂がさわやかと比較すると辛口評価になりますが、味は確かです。ジャガイモ、最高です。

だってめっちゃ美味しかったもん

同行者

さわやかを食べたいと思ってフラガに行くと「ナンカチガウ、、、、、、、」となりますが、そうでなく、ぜひ「フラガ行こ!」でフラガに行ってください。

そして北関東でフラガにズブズブの諸君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

さわやかがフラガと同じだと思っているなら即刻その認識を改めろ!!!!!!!!!!同じではない!!!別物だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

一度静岡に来て、さわやかを食べてください。
私たちの言っていることがわかると思います。

同行者は空いているさわやかの店舗をよく知っているので、言っていただければなんぼでも教えます。と言っています。

それではみなさん、よいハンバーグライフを。

P.S.
調べると私たちの行った店舗よりもレアな爆弾ハンバーグの写真も出てくるのですが、フラガって店舗によって焼き加減違うとかあるんですか…?
その辺のカラクリにもし明るい方がいらっしゃれば教えてくださいな…!

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