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臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中…

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臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中!大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、論文発表や学会での表彰経験もあります。 https://twitter.com/Lifewithdogcat

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こんにちは、獣医師です。 現在は、小動物臨床獣医師7年目で、海外で勉強中です。 このnoteについてこのnoteは、私のモットーであるno life no dogs & catsの下に、現役獣医師が海外での勉強で得た知識、技術を下に、愛犬、愛猫と共に生活する上で重要な情報を発信しています。 ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。 中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます

    • 獣医師解説!現役臨床獣医師がおすすめする、いい病院の選び方!かかりつけ動物病院の決め方

      最近、犬や猫が家に来て、健康診断をしたい・・・ どこの病院がいいんだろう・・・ 引っ越したけど、いい動物病院がわからない・・・ 本記事では、獣医師視点から、飼い主が選ぶべき動物病院と選ぶポイント・判断基準についてお話しします。 ネット上にも様々な情報が溢れていますが、そのほとんどが科学的根拠やエビデンス、論文の裏付けが乏しかったり、情報が古かったりします。 中には無駄に不安を煽るような内容も多く含まれます。 ネット記事の内容を鵜呑みにするのではなく、 情報のソース

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      • 猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

        カルバメートを含む駆虫剤製品が多くあります。 カルバメート系殺虫剤は、庭園や家庭用の殺虫剤として、また農業用としても広く用いられます。 液剤、スプレー、粉末があり、供給された状態のままか希釈して使用されます。 通常、家庭用品に含まれる物質の濃度は低いですが、農業製品より危険度が高いです。 農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。 いくつかの農薬系薬剤が1製品中に配合されていることがあるため、必ずしもシンプルな毒性を示さず

        • 犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

          カルバメートを含む駆虫剤製品が多くあります。 カルバメート系殺虫剤は、庭園や家庭用の殺虫剤として、また農業用としても広く用いられます。 液剤、スプレー、粉末があり、供給された状態のままか希釈して使用されます。 通常、家庭用品に含まれる物質の濃度は低いですが、農業製品より危険度が高いです。 農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。 いくつかの農薬系薬剤が1製品中に配合されていることがあるため、必ずしもシンプルな毒性を示さず

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        • 獣医師解説!現役臨床獣医師がおすすめする、いい病院の選…

        • 猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

        • 犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!カルバメート系殺虫剤の怖さとは?!獣医師が解説!

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          猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          ピレスリンやピレスロイドを含む駆虫剤製品が多くあります。 園芸用品は、最も危険な殺虫剤や駆除剤などが区分されており、またこれら薬物には家庭内や庭、散歩コースなどに溢れています。 ノミ製品や、家庭用スプレーの多くにはピレスリン、ピレスロイド、有機リンやカーバメイト、そして昆虫発育阻害剤が含まれます。 農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。 いくつかの農薬系薬剤が1製品中に配合されていることがあるため、必ずしもシンプルな毒性

          猫に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          ピレスリンやピレスロイドを含む駆虫剤製品は多くあります。 園芸用品は、最も危険な殺虫剤や駆除剤などが区分されており、またこれら薬物には家庭内や庭、散歩コースなどに溢れています。 ノミ製品や、家庭用スプレーの多くにはピレスリン、ピレスロイド、有機リンやカーバメイト、そして昆虫発育阻害剤が含まれます。 農薬系薬剤は非常に多く、農水省に登録された農薬のみでも7600を超える製品があります。 いくつかの農薬系薬剤が1製品中に配合されていることがあるため、必ずしもシンプルな毒性

          犬に殺虫剤、駆虫剤は危険!ピレスリン・ピレスロイド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          【飼い主向け】愛犬、愛猫が肥料を食べた!?その危険性とは【分かりやすく獣医師が解説!】

          最近はガーデニングが流行っていますね。 ご自宅で肥料を用意しているご自宅も多いのではないでしょうか? また室内の、観葉植物に肥料をあげている飼い主様もいると思います。 肥料を、愛猫や愛犬の手に届くところに置いていると、仕事や留守から帰ると、肥料を荒らした跡があり、ぐったりしてしまっている危険性もあります。 当記事では、室内に観葉植物などの植物を置いている方や、肥料をお持ちの飼い主へ、愛犬、愛猫が肥料を口にしてしまった時の症状から対処法に至るまでまとめました。 限りな

          【飼い主向け】愛犬、愛猫が肥料を食べた!?その危険性とは【分かりやすく獣医師が解説!】

          犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          イブプロフェンとは非ステロイド系抗炎症薬(Non-steroid antinflammatory drug:NSAIDS)の1種で、一般大衆薬の解熱鎮痛薬の70%以上の製品に含まれている物質です。 多くの鎮痛薬、解熱薬、抗炎症薬はこの種類の薬に属します。 しかし、犬、猫では安全域が狭く、小動物領域では処方されることはなく、誤食による中毒がほとんどです。 誤食以外にも、医療従事者や、鎮痛剤としてよく飲んでいる飼い主は、同じ感覚で愛犬が痛がっているときに飲ませてしまうことも

          犬に人の市販薬、鎮痛薬は危険!イブプロフェン中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          猫が夏祭りの光るブレスレット、ケミカルライトを舐めたら危険?!その症状と対応まで【獣医師が解説】

          夏祭りの露店やイベント会場などでよく見かける化学発光に基づいた照明器具で、ケミカルライト(化学発光製品)と言います。 ケミカルライトにはブレスレット型や棒状などの製品があり、軽く折り曲げることで発光します。 このケミカルライトは暗闇で光るがゆえに猫の性質として、舐めることがよく起こり、中の液体を口にしてしまうことがあります。 猫がかじって漏れ出た液をなめたり、飛び散った液が目に入ったりするなどの事故が多いです。 では、猫がケミカルライトの液体を食べてしまうとどのような

          猫が夏祭りの光るブレスレット、ケミカルライトを舐めたら危険?!その症状と対応まで【獣医師が解説】

          【飼い主向け】猫にエビは危険!エビ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          猫にエビをあげてもいいの? 猫がエビを食べてしまった。 エビ中毒を起こした時の症状、対処法、治療法、致死量を知りたい飼い主へ。 当記事では、猫がエビを食べてしまった時に起こる症状、病態、対処法に至るまでをまとめました。 限りなく網羅的にまとめましたので、エビが猫に与える影響をご存知でない飼い主は是非ご覧ください。 病気について直接聞きたい!自分の家の子について相談したい方は下記よりご相談ください! ✔︎本記事の信憑性 この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、

          【飼い主向け】猫にエビは危険!エビ中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          【飼い主向け】猫にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

          猫がチョコレートを食べてはダメと言うのは有名で、知ってる飼い主も多いんではないでしょうか。 チョコレートの中には中毒で有名なテオブロミンが含まれています。 それと同時にチョコレートには、カフェインも含まれています。 他にカフェインを含むコーラ、緑茶、コーヒー、紅茶などがあります。 猫がチョコレートを食べたり、コーラ、緑茶、コーヒー、紅茶を舐めてしまった。 カフェイン中毒を起こした時の症状、対処法、治療法、致死量を知りたい飼い主へ。 当記事では、猫がチョコレート、コ

          【飼い主向け】猫にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

          犬にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

          犬がチョコレートを食べてはダメと言うのは有名で、知ってる飼い主も多いんではないでしょうか。 チョコレートの中には中毒で有名なテオブロミンが含まれています。 それと同時にチョコレートには、カフェインも含まれています。 他にカフェインを含むコーラ、緑茶、コーヒー、紅茶などがあります。 犬がチョコレートを食べたり、コーラ、緑茶、コーヒー、紅茶を舐めてしまった。 カフェイン中毒を起こした時の症状、対処法、治療法、致死量を知りたい飼い主へ。 当記事では、犬がチョコレート、コ

          犬にカフェインは危険!カフェイン:ココア、チョコレート中毒の症状、治療法とは?!獣医師が解説!

          犬にタバコは危険!ニコチン中毒の症状から治療まで【獣医が解説】

          犬がタバコを加えたまま食べてしまった。 タバコが使っている水を飲んでしまった。 そう言った時にどういった状況になってしまうか、どうするべきか知りたい飼い主へ。 当記事では、犬がタバコを口にしてしまった時に起こる症状、病態、対処法に至るまでをまとめました。 限りなく網羅的にまとめましたので、タバコが犬に与える影響をご存知でない飼い主は是非ご覧ください。 病気について直接聞きたい!自分の家の子について相談したい方は下記よりご相談ください! ✔︎本記事の信憑性 この記事

          犬にタバコは危険!ニコチン中毒の症状から治療まで【獣医が解説】

          【飼い主向け】猫にアボカドは危険!アボカド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          猫にアボカドをあげてもいいの? 猫がアボカドを食べてしまった。 アボカド中毒を起こした時の症状、対処法、治療法、致死量を知りたい飼い主へ。 当記事では、猫がアボカドを食べてしまった時に起こる症状、病態、対処法に至るまでをまとめました。 限りなく網羅的にまとめましたので、アボカドが猫に与える影響をご存知でない飼い主は是非ご覧ください。 病気について直接聞きたい!自分の家の子について相談したい方は下記よりご相談ください! ✔︎本記事の信憑性 この記事を書いている私は、

          【飼い主向け】猫にアボカドは危険!アボカド中毒の怖さとは?!獣医師が解説!

          【飼い主向け】愛犬、愛猫がカエル(蛙)を食べる!?舐める!?カエル中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

          夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか? 草むらの中にはどんな生き物が潜んでいるか分かりません。 その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。 そんな時は、カエルを舐めたり、食べちゃってることがあります。 犬の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実は多いのではないのでしょうか? 当記事では、カエル中毒の時の作用機序や症状、対

          【飼い主向け】愛犬、愛猫がカエル(蛙)を食べる!?舐める!?カエル中毒とは!?【分かりやすく獣医師が解説!】

          【飼い主向け】愛犬、愛猫がハチ、アリに噛まれた!刺された!【分かりやすく獣医師が解説!】

          夏に散歩した時、愛犬、愛猫が草むらに入ることは多いのではないでしょうか? 草むらの中にはどんな生き物が潜んでいるか分かりません。 その後に、足を痛がったり、何処かを痒がったり、赤くなっていたり、腫れたり、いろんな症状が出ることがあります。 そんな時は、ハチやアリに噛まれたり、刺されたりしていることがあります。 犬の散歩中の行動が気になる、犬、猫が散歩後に痛そうにしたり、痒がった経験がある飼い主様は実は多いのではないのでしょうか? 当記事では、ハチ中毒、アリ中毒の時の

          【飼い主向け】愛犬、愛猫がハチ、アリに噛まれた!刺された!【分かりやすく獣医師が解説!】