見出し画像

画像1

PNGイメージ-A47278F234B6-1

画像2


今回の微生物・感染症の記事では、細菌の便利な表記の仕方についてご説明したいと思います。

グラム陽性菌は、Gram Positive、つまりGPと表記することがあります。
グラム陰性菌もそれにならってGram Negative, GNと表記します。
これだけでは情報が絞りにくいので、さらに細菌の形の情報を加えます。

細長い形をしている菌は桿菌(かんきん)とい英語のRodsからRと略します。
丸い形をしている菌は球菌(きゅうきん)といって、丸いものをあらわすCocciからCと略します。

みんなのお腹にいる大腸菌はグラム陰性桿菌なのでGNRと略せます。

納豆を作るのはBacillus subtilisという菌で、グラム陽性桿菌なのでGPRです。

犬の皮膚にいることの多いStaphylococcu intermedius(スタフィロコッカス・インターメディウス)はグラム陽性球菌なのでGPCです。

ヨーグルトでおなじみのビフィズス菌(Bifidobacterium)の仲間はグラム陽性球菌なのでGPCです。

グラム陰性球菌GNCは性感染症で有名な淋菌Neisseria がいます。

これらの分類は、感染症好きな獣医師などにとりとっても便利な表記法です。今後の感染症系の記事でも使うことが増えていくかと思います。

犬や猫、ウサギの獣医師です。色々と勉強中の身ですが、少しでも私の経験や知識を飼い主さんや動物に還元していきたいと思います。