獣医師ゴリ

とある動物病院で働く現役獣医師です。 「飼い主様にもっと有益な情報を届けたい」と思いn…

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とある動物病院で働く現役獣医師です。 「飼い主様にもっと有益な情報を届けたい」と思いnoteを始めてみました。 なおココナラにて、犬と猫に関する個別の相談にも対応しています。詳しくは「仕事依頼」を見てください。

マガジン

  • 宮崎徹教授のAIM研究に関するアップデート

    東京大学大学院医学系研究科の宮崎教授のAIM研究を勝手に応援しています。 私が読んで気になったAIMに関するニュース記事を紹介しています。 初めての方は、私の「猫が30歳まで生きる日」の記事をご覧ください。

  • 犬と猫の認知症について

    犬猫の長寿化に伴いここ数年、認知症の症状で悩まされる飼い主様からの相談もかなり増えています。 そんな中、先日私が勉強したオンラインセミナーで「犬猫の認知症」についてのアップデートがあったので、これから何回かにわたりそのセミナーから学んだことを中心にご家族に知っておいてほしい「認知症」についてお話ししていきたいと思っています。 このマガジンは 高齢になってきた愛犬愛猫のご家族はもちろんですが、 最近犬猫を飼い始めたご家族にもぜひ知っていただき、高齢化への対策を考えるきっかけになってくれれば良いと思っています。

  • 動物病院での犬と猫の病気:下痢

    動物病院では毎日のように下痢の診察が行われています。病気の話はもちろんですが、ご家族が自宅で愛犬愛猫の下痢を発見したとき実際にどうすればよいのか? そのあたりを詳しくお話ししていきたいと思っています。 気に入った方がいらっしゃいましたらフォローしていただけたら励みになります。

最近の記事

  • 固定された記事

現役獣医師が本気で考えた!愛犬・愛猫が健康な長生きをするための方法

獣医師ゴリです! 初めに誤解をしてほしくはないためにお伝えしておきますが、 今回のnoteの内容はあくまで私一個人の獣医師としての考えです。 決してすべてに裏付けのデータがあるわけではありません。 しかしこれは私が今までさまざまなワンちゃん猫ちゃんを診てきた経験と知識から考えついた結論になります。 また すべての愛犬愛猫が20歳を超えるまで長生きできる方法 というような長寿の秘訣でもありません。 あくまでタイトルでお伝えしている「健康な長生き」をするための方法

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    • 宮崎教授、猫の腎臓病薬開発専念のため東大を退職

      獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 今回私が気になった記事はこちらです! ↓ 衝撃的でした!! まさか宮崎教授が東大を退職されるとは思いませんでした。 それだけ宮崎教授も猫の腎臓病薬の開発に全力を注ぐということなのでしょう。 それに伴い東大での宮崎徹教授による猫の腎臓病治療薬研究への寄付も終了になったそうです。 私もこのnote

      • 宮崎徹教授と藤あや子さんの対談が実現

        獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 今回私が気になった記事はこちらです! ↓ チャリティーの収益222万2,222円を猫の腎臓病研究に寄付したことでニュースにもなっていた藤あや子さんが宮崎教授と対談をしています。 この記事の中で宮崎教授は猫の腎臓病治療薬の完成まであと2年ほどとおっしゃっています。 その前に開発が順調であれば、自分の

        • 宮崎徹教授と「パラサイト・イヴ」作者の対談が実現

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 今回私が気になった記事はこちらです! ↓ 皆さん「パラサイト・イヴ」はご存じでしょうか? 「パラサイト・イヴ」は、私がちょうど学生時代に流行った小説で、映画化やプレーステーションのゲームにもなり、私はドハマりしていたお気に入りの作品です。 ネタバレをしてしまうといけないので詳しく書きませんが、ミト

        • 固定された記事

        現役獣医師が本気で考えた!愛犬・愛猫が健康な長生きをす…

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        • 宮崎徹教授のAIM研究に関するアップデート
          12本
        • 犬と猫の認知症について
          4本
        • 動物病院での犬と猫の病気:下痢
          17本

        記事

          猫の腎臓病薬研究への寄付がついに2億円を突破!

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 今回私が気になった記事はこちらです! ↓ この記事をみると、 「宮崎徹教授による猫の腎臓病治療薬研究への寄付」 が『史上最速のペース』で2億円を超えたそうです!! ↓ それだけ多くの方がこの猫の腎臓病薬の完成を待ち望んでいるということですよね! 私もその一人です。 そのため私は今後も引き続き

          猫の腎臓病薬研究への寄付がついに2億円を突破!

          犬と猫の認知症について④

          獣医師ゴリです。 前回は認知症の発生年齢についてお話ししました。↓ 今回は、犬の認知症の具体的な症状についてお話ししたいと思います。 セミナーの中では以下のようなデータが示されていました。↓ DISHAAの徴候1.見当識障害(Disorientation) 2.相互反応変化(Interaction Changes) 3.睡眠あるいは行動の変化(Sleep or Activity Changes) 4.トイレトレーニングを忘れる(Housetraining is

          犬と猫の認知症について④

          朗報です!!猫の腎臓病治療薬、東大が臨床試験再開へ

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 今回私が気になった記事はこちらです! ↓ この記事をみると、 なんと、東大で猫の腎臓病治療薬の臨床試験が再開されるそうです!! コロナ禍で開発は中断に追い込まれていたのですが、皆様の寄付のおかげで来春にも臨床試験が再開されそうです! 本当に嬉しい限りです!!  臨床試験では、30匹以上の猫にA

          朗報です!!猫の腎臓病治療薬、東大が臨床試験再開へ

          犬と猫の認知症について③

          獣医師ゴリです。 前回は認知症の可能性がある具体的な症状についてお話ししました。↓ 今回は、認知症の発生年齢についてお話ししたいと思います。 セミナーの中では以下のようなデータが示されていました。↓ <発症年齢> 犬 ・11~12歳の犬の約28% ・15~16歳の犬の68% が1つ以上の認知低下の徴候を示す。 猫 ・11~14歳の猫の約30% ・15歳以上の猫の約50% 少し話が脱線しますが、 私が獣医師になりたての頃、 認知症は柴犬などの日本犬が多い と言われ

          犬と猫の認知症について③

          犬と人の認知症もなくなる日!?

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回の記事はこちらへ↓ 前回の記事でピックアップした記事の中でもう一つ気になったところがあったため以下に引用をさせていただきます。↓ AIMはさまざまな病気を治すことができますが、まずは一つの疾患で治験を通し承認される必要があります。それができれば、適応拡大といっていろいろな病気に使えるようになるのです。一体どの病気で治験す

          犬と人の認知症もなくなる日!?

          『猫が30歳まで生きる日』ができるまで

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 前回応援した記事はこちらです。↓ 本日私はこのような記事を読みました。↓ この記事は「猫が30歳まで生きる日」という本ができるまでの経緯が書かれていて面白かったです。 編集者の愛猫が腎臓病で闘病していて自分の猫の治療法を探す中で、宮崎教授の猫の腎臓病薬の研究を知り、 「この研究をぜひ世に知らせたい!」 と、一般向けの本

          『猫が30歳まで生きる日』ができるまで

          犬と猫の認知症について②

          獣医師ゴリです。 それでは今回より犬と猫の認知症についてお話ししていきたいと思います。 前回の記事はこちらへ↓ 犬と猫の認知症とは 高齢性認知機能不全 とも呼ばれていますが、明確な定義は確立されていません。 実際の診療においては 犬や猫の高齢化に伴い、認知機能が徐々に低下していき、その結果複数の特徴的な行動異常が出てくることを 私たち獣医師は 認知症 と呼んでご家族に説明をしています。 そのためどこからが認知症で、 どこまでが認知症ではないか という

          犬と猫の認知症について②

          とても嬉しい出来事!

          獣医師ゴリです! 先日私は初めての有料記事を書かせていただきました。↓ この有料記事をすでに何人も購入していただき本当にうれしく思っています。 特に今回この記事を買っていただいた方から、私ははじめて「オススメ」していただきました! とても嬉しいです! おススメしていただいたぴかママさん本当にありがとうございました! この有料記事は、私が本気で思っていることをかなりの熱を入れて記事にさせていただきました。 私の文章力はまだまだでうまく表現できたかはわかりませんが、

          とても嬉しい出来事!

          猫の認知症がなくなる日!?

          獣医師ゴリです! 私は「猫が30歳まで生きる日」という本を読んで以降、東京大学大学院医学系研究科宮崎教授のAIM研究を勝手に応援してしています。 応援するきっかけとなった記事はこちらへ↓ 本日私はこのような記事を読みました。↓ この記事は「猫が30歳まで生きる日」をまだ読んだことない方でもその概要が分かる記事になっています。 まだお読みになっていない方は、ぜひこの記事だけでも一読いただければ幸いです。 この記事の中で私が気になったところを以下にピックアップしてご紹

          猫の認知症がなくなる日!?

          犬と猫の認知症について①

          獣医師ゴリです! これまで約5か月間かけてお話ししてきました下痢の話がひと段落しました。 今回より新しいトピックとして 犬と猫の認知症 についてのお話をしていきたいと思っています。 一昔前より犬、猫ともに確実に長生きになってきました。 動物病院で働いている私の感覚としては 犬では16,17歳まで長生きする子も増え、それ以上長生きする子も増えてきた 猫では以前より20歳を超えてもなお元気な子が増えてきた 印象があります。 現在犬は高齢になると「がん」や「心臓

          犬と猫の認知症について①

          獣医師ゴリ |千葉市の動物病院で働く現役獣医師です!

          獣医師ゴリです。 前回で「動物病院での犬と猫の病気:下痢」が一区切りとなりました。 これを機に突然ですが、 改名したいと思います! noteをはじめるときに 名前はどうしよう? と考えましたが、その際は正直ピンとくる名前が思いつきませんでした。 そして特に自分の名前について気にすることなくnoteを書き続けていました。 しかしnoteを継続するにあたり、 やはり ・自分がnoteの記事を書いたり、コメントをしたりする際に名前が長いので名乗りづらい。 ・皆

          獣医師ゴリ |千葉市の動物病院で働く現役獣医師です!

          動物病院での犬と猫の病気:下痢(17) 『ご自宅でできる下痢の対処方法』

          千葉市で働く臨床経験17年目の獣医師です。 前回のnoteでは 食物アレルギー についてお話をしました。 今回は 『ご自宅でできる下痢の対処方法』 についてお話をします。 以前もお話ししましたが、私はほぼ毎日下痢の診察をしています。 そしてその下痢は毎回同じということはなく、 下痢につながる様々な病気があり、その病気に合ったそれぞれの治療方法があります。 そんな下痢の診察において、これまでこのnoteでお話ししてきませんでしたが、ご家族に共通してお伝えして

          動物病院での犬と猫の病気:下痢(17) 『ご自宅でできる下痢の対処方法』