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今日は記憶に新しい一日となった。遠方より都内から訪れた顧客のGT-Rのメンテナンスを手掛けることになった。この車両は2年前に購入され、私も一緒に積載車で持ち込み、練馬の陸運局で名義変更が施され、現地で納車されたものだ。練馬の陸運局は、かつて私が関東に住んでいた時代に訪れたことがあり、そのため手続きは非常にスムーズに進行した。

今回、メンテナンスの機会を得たのは車検のタイミングに合わせてであった。車検は既に完了していたが顧客はメンテナンスのためだけにわざわざ都内から足を運んでくれた。その献身に心から感謝した。主に行ったのは各油脂類の交換とブレーキ周りの点検・整備で、車両の状態は非常に良好で所有者の丁寧な扱いが伺えた。

遠方からの依頼であったため、朝一番で車両を預かり、当日中に作業を完了させる必要があった。この種の日帰り作業は、私の得意とするところだ。時間との戦いではあったが、安全を最優先に考え、入庫時と作業完了時には試運転を行い、全ての作業にダブルチェックを施した。クーラント交換では、エア抜きを行った後、送風ファンを使って一度冷却し、クーラント量を再調整した。作業を終えて車をお返しする際、顧客の満足そうな顔を見て、私自身も大きな喜びを感じた。この日の経験は、私の技術者としてのキャリアにおいてまた一つの大切な瞬間として刻まれた。