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本日も、ヴィヴィオの点検作業に没頭した。先日から続けているこの作業は、一筋縄ではいかない複雑さを秘めている。なぜなら、この軽快な車両は、現代車のように電子制御ユニット（ECU）に依存することなく、純粋な機械的調整によって空燃比をコントロールするキャブレター式を採用しているからである。この古典的な技術は、燃料と空気の混合比を管理し、エンジンの呼吸を最適化する。

燃料が濃すぎるという問題に直面しており、暖機後の走行テスト直後にバルブが適切に調整されているかを検証することにした。エアクリーナーボックスを慎重に取り外し、目を凝らして内部を観察したが、明らかな問題は発見されなかった。しかし、その際に注意を引いたのは、エキゾーストマニホールドからの予熱を利用するシャッターバルブであった。この巧妙な装置は、暖機が完了するまで冷たい空気を遮断し、エンジンが適切な温度に達すると、フレッシュエアを取り入れるように切り替わる。しかし、そのシャッターの取り付けには不備があり、正しい空気量が確保されず、結果として燃料が過剰に濃くなっていたのである。

この発見により、調整を施し、軽い走行試験を行ったところ、車両は驚くほど快適に動作した。この経験から、キャブレターの設計者の洞察力と創造性に改めて敬意を表する。彼らの天才的な発明により、我々は今日も古き良き技術の恩恵を受けている。明日はさらに一歩進んで、本格的な走行試験に挑む予定だ。この小さな車両が、再びその全能力を発揮する瞬間を心待ちにしている。