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2023年5月3日 ヴァンフォーレ甲府観戦雑感 いわきFC戦H

皆さんこんにちは。
第13節いわきFC戦がやってきました。
3連戦の2つ目とあって、多少メンバーの入れ替えもあり得るかと予想しましたが、ベンチに怪我から復帰の佐藤和弘選手がメンバーインした以外は前節と同じセットとなりました。
フィジカル改革に乗り出しているいわきさん相手とあって、球際の攻防が非常に注目される一戦となりました。
試合展開としては、相手のDOGSOによる一発レッド(家本さんが示すように判定は妥当に思います。)もあり、試合自体はシュート2本に抑える一方的なゲームとなりました。
寧ろ、課題である“2点目を取りに行く”ことに関しては、今節でも課題として残ってしまいました。
次節の熊本さんは、どちらかというと今の甲府が組し難いタイプのチームで先制点は難しいように思えますが、先制点を奪えた暁には、是非とも積極的な姿勢で複数得点を狙って行って欲しいと思います。

今節については、正直なところ試合内容をあまり思い出すことができず、また見返す気持ちも湧いてこなかったのが正直なところです。
それほど、起きてしまった事象が衝撃的だったからです。
ぶつけたい感情や大きく訴えたい言葉は未だに燻っており、今節について更新することも躊躇っておりました。
ですが、まずは三浦選手が無事であったこと、選手がみんな次を見据えていること、そして甲府の公式YouTubeのレポート動画が伝えて来てくれたもの、それらが後押しとなって更新しています。

ここから先は、批判を覚悟の上での記述になってしまいますが、今回の事象について何が原因であり、予防できるタイミングはいつであったのだろうかと、自分なりに考えてみました。
その答えは、やはりレフェリングという所に落ち着きました。
試合の前半から、既にいわきさんのレイトタックルや背後からのチャージは散見されており、50分の時点で、目に余った河田がレフェリーに抗議に向かっています。三平もその際に一緒に抗議しており、“注意で終わっちゃダメだよ、カードで示すべきだ”と、試合をコントロールするように訴えています。
それでも事態は改善されず、57分には再び三平が相手ペナルティエリア内で背後からのチャージで倒されますが、無警告。
ここが分水嶺だったのではないでしょうか。
このプレーが無警告ならば、その後ウタカが68分にペナ内で相手キーパーの足によって完全に止められたプレーも無警告になりえるでしょう。
こうなるとプレーが次第に乱暴になってくるのは自然なことです。

そして、71分の事象を迎えます。

当事者となった速水選手は、年代別代表で三浦と同じ釜の飯を食べた仲間です。
あの場面で後頭部に頭を振っていってしまったことに対して、プロフェッショナルプレーヤーとしての資質が問われるべきものなのかは分かりませんが、彼の心中は察して余りあります。
野澤英之氏を引退に追い込んだ脳震盪の怖さは、甲府のサポーターにとって、とても身近に感じる恐怖です。
私はメインスタンドで観戦していましたが、本当に息が詰まる思いでした。“AED!”との声が聞こえた際の場内の騒然とした空気は、本当に耐えがたいものでした。温厚な三平がレフェリーに激昂した気持ちは、甲府サポーターなら誰もが痛いほど感じていたのではないでしょうか。

身体の具合については、まずは脊髄の損傷等ではなく、命に別条がなかったことが何よりです。
しかし、今後サッカー選手として彼が描いたであろう軌跡が損なわれないかどうかは、現時点ではわからないことです。
脳震盪というのは場合によっては根深く、長きに渡って選手生命を脅かす可能性があるからです。
時間がかかっても、根治することを心の奥底より祈っています。

また、今後二度とこのような事態を引き起こさないためにも、篠田監督が試合後のインタビューで語ったように、ジャッジでしっかりと試合をコントロールする質を高めていって欲しいと切に願います。
例えばその一端として、リーグにVARが規定されていないのであれば、クラブ又はスタジアムが先導して類する設備や機能を備えても良いのではないでしょうか。
十分に高価で精密なものでなくとも良いと思います。
リアルタイム、又は数秒遅れで映像を巻き戻せる機材とインカム、そして場内スクリーンに映像を同期できるシステムが有れば、レフェリングの補助材料には十分であると考えます。
是非、関係各位にはご検討いただきたいです。

本当に、今回は更新するかどうか迷いましたが、風化させてはいけない事ですし、あの場に関わった全ての人間が、Jリーグというコンテンツを発展させていく当事者であるという事を再認識するべきであると思います。
サッカー観戦を通じて、微力ながらも直接的にも間接的にもこのリーグのフットボールリテラシーの向上を担っているという矜持を大切にして行かねばならないなと、改めて感じた次第です。

いつも以上に乱雑な文章となり申し訳ありません。
不快感を覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
今感じていることを敢えて素直にしたためさせていただきました。

明日の熊本戦、きっと勝ちましょうね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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