みなさん今日は。
三連戦の最後がやってきました。
今節は難敵熊本さんです。
データによれば十何年も勝ち越し続けていますが、近年の印象は苦しめられており、個人的には寧ろ苦手なイメージしかありません。
また、熊本さんのコンパクトな三角形を形成してライン間をスパスパ繋いでくるサッカーに対しては、守備のスライドが完熟していない甲府の守備では難しいのではないか、という予感がします。
さらに雨も強く降ってピッチコンディションは重馬場。三浦颯太を元気づけるため絶対に勝ちたい一戦ですが、今節も非常にタフな90分になりそうな条件が揃った所でキックオフ。
序盤はウタカが綺麗に収めてくれて、そこを起点に攻め込みます。両サイドバックも高い位置でセットできていたので、甲府の攻めにも勢いがありました。
ただ熊本さんも数的優位の最終ラインから左サイドの使い方が抜群でした。
センターバックがボランチとボールを出し入れしながらジリジリと前進し、荒木が外と中を同時に切るのが難しい距離感になったあたりで、張った松岡選手へ差し込みます。そこを起点に人数をかけて来て、狭いエリアをローテーションしながら攻め込んできます。特に後ろから人数を足して数的有利を作るタイミングが非常に上手く、甲府は人数を割いてある程度の制限をかける対応に留まります。
これはフィニッシュワークがクロスであれば、サイドに人数をかけている分、エリア内は石川選手一枚なので、井上とマンシャなら負けないという計算だったかもしれません。
しかしこぼれ球を平川選手が狙っている状況で、もし甲府が回収できれば宮崎とウタカでカウンターという、どちらが先に仕留めるか、という構図にも見えました。
お互い序盤をしのいでからは、甲府が高い位置で引っかけてはカウンターを狙い。熊本さんは左サイドで揺さぶって、右に深く差すという幅を使った攻撃で応戦。プレスも高めに敷いてきた辺りから、甲府のビルドアップがバタつき始めます。
押し込まれている時間帯に、深いところで崩されて失点。踏ん張り切れずに前半を終えてしまいました。
後半に入り、下りてビルドアップを助ける長谷川と、集中力を欠いていたマンシャに代えて蓮川を投入。攻撃の推進力と裏のカバーリングの両方に安定感が増しますが、同点弾が決まりません。
更に２枚替えを行い攻勢をかけ勢いは増しましたが、この時間帯にも追いつくことができません。
そのまま時間は流れ、１枚減った相手からまさかの勝ち越し弾を被弾。
最後まで最初の１点が遠く、無念の完封負けとなりました。

ピーターウタカ　5.5
いつもより運動量を増やして試合終了まで起点になり続けた。
人の足りないスペースを埋める意識と、ビルドアップの出口になる工夫を模索し続けた。
スリッピーなピッチという不運も重なったが、何度かあった決定機を活かせなかった。

三平和司　5.5
精力的にプレスバックし、何度もボールを奪取。
決定的な場面を迎えつつあったが、ウタカと被るなど惜しい場面で終わってしまった。
シンプルに裏を狙っていたが、球足が安定しないピッチコンディションの為、持ち上がれる長谷川に後半からスイッチ。

荒木翔　5.5
前半は右サイド、後半は左サイド。
守備時には松岡選手の立ち位置に手を焼いたが、攻撃時には中間で受けてから縦パスを供給。
面白いシュートも積極的に放った。

宮崎純真　５
運動量豊富に動き回り、後半は相手のマークの的を絞らせずにパスコースを作っていた。
ワンタッチやヒールを多用していた。不要に思える場面と効果的な場面の両方があったが、多用すると予測されるのでキーパスになりえる場面に取っておいて欲しい。

林田滉也　5.5
井上やマンシャや小林が出た後ろのエリアを的確にカバーしていた。
フォアチェックも鋭かったが、スプリントする距離が長くなり遅れる場面も。
スタンディングタックルが強く、刈ってからの縦パスも正確だった。
終盤は得点への意識を高く持って、ゴール前まで迫った。

松本凪生　５
頑張っていたが、カットしたボールが相手に渡ってしまうなど、あと少しのプレーが多かった日。
３６分の、潰れながら狭い間を一気に三平まで通したパスは、気持ちと技術の両方が凝縮された松本凪らしい気迫のプレー。
同点にするべく相手ゴール前まで広いエリアを走破してくれたが、前への繋ぎをより強くするため交代。

小林岩魚　4.5
序盤は攻守ともにイニシアティブを握ったが、徐々に押し込まれた。
２５分に、深い位置で剥がすために中へドリブルしてロストし、ギリギリのシュートを打たれてしまった。これは熊本が前節群馬の風間選手から同じようなロストを誘って得点しているので、絶対に気を付けなければいけない危険な形だった。

エドゥアルドマンシャ　４
失点シーンでは小林からのマークの受け取りが遅く、切り込む選手を離してしまった。
また、４５分にも背後を並走する選手への認知が遅く、ルーズな対応で失点しかねないシュートまで持っていかれた。
背後を走る選手をケアできない欠点はまだ改善できていない。
集中していないように見えたが、雨が苦手なのかもしれない。
後半開始から蓮川に交代。

井上詩音　６
絶対に与えてはいけない２失点目に繋がるパスミスをしてしまった。
しかしそれ以外のパフォーマンスは秀でており、一対一や一対二でも失点せずに守り切ってくれた。
縦パスも効果的に刺していた。

須貝英大　5.5
試合開始から終了まで上下動を繰り返し、甲府のエンジンとなっていた。
守備でも対人対応では後手を踏まなかった。
後半途中から左サイドを担ったが、先発から右関口、左須貝の形もそろそろ見てみたい。

河田晃兵　５
失点は至近距離とディフレクションなので仕方無し。
ビルドアップにはあまり参加しなかったが、強い雨の中でもキックは大きく損なわれなかった。

蓮川壮大　5.5
後半開始から出場。
カバーリングも的確で、対人でも強かった。
２失点目の場面で、ファーサイドのシュートコースをほぼ消してしまうようなスクリーンを作ってブロックに行った。
非常に勇気のいるナイスプレー。
スペースが空いていれば持ち上がってくれるので、長谷川がピッチに居る際は、蓮川との相性は良いかもしれない。

長谷川元希　５
お待ちかねの怪我から復帰。おめでとう！
入るなり早々から持ち上がって攻勢を強めた。
オンボールでもオフザボールでも動き回り、パスコースを探しては差し込んでいた。
怪我からの復帰戦とはいえ、今年の長谷川元希という選手はGKとの一対一は決めることが求められる。次こそはっ！

佐藤和弘　5.5
中盤にリズムを生み出し、前線に攻め上がる溜めを作ってから展開。
ボールホルダーへの寄せも早かった。同点弾を生み出せなかったが、本来の先発のセットは、やはりサトカズと林田なんだろうなと贅沢な気持ちにさせてくれた。

関口正大　5.5
積極的に前線に攻め上がり、ペナルティエリア付近からクロスを供給。
もう少しでというクロスを連発。
そろそろ右で先発するところを見てみたい。

土肥航大　時間短く採点なし
まだ守備時の立ち位置が整理しきれていない印象を受けました。

総評

三連戦を締めくくるアウェイ決戦でしたが、結果は無念の完封負けです。
物議を醸した一戦の後だけに、スカッと爽快に勝って気分を高めたいところでしたが、残念です。
ですが、敗戦の辛さを忘れさせてくれるニュースが飛び込んできましたね！
三浦颯太選手、大事なく１か月ほどで復帰ができるとのことです。
非常に嬉しい！
とはいっても決して急がずに、じっくりゆっくり完全に回復してから復帰してほしいですけどね。とにかく後遺症だけには苦しまないでほしいです。
今節の熊本さんは、立ち位置とローテーションが巧みで苦労しましたね。
お次の千葉さんは442の並びなので、多少は噛み合いやすいのではないでしょうか。四つ相撲のような展開になりそうですね。
さて、三連戦が終わったと思ったら、もう次の三連戦が始まります。
そろそろ怪我人も戻ってきそうな雰囲気ですし、是非ともこの三連戦、良い結果を期待したいですね。
今週末は小瀬に行けるか五分五分ですが、なんとか頑張ってみます。

今週こそ、きっと勝ちましょう！
複数得点もそろそろ見たい！

頑張れ！甲府！

最後まで読んでいただきありがとうございました。