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*「〝新しい資本主義〟とは使い捨ての部品としての人間を作ること」

… マルクスの貢献は、商品や貨幣の物神性の神秘によって、人間も含めたすべての事物を貨幣価値によって値踏みすることによって事物同士の生活関連を分断しすべてのものからその内在的価値を奪う #物象化現象 を明らかにし、資本主義の脱神話化をしたことである。

ところが新自由主義的な構造改革は、この物象化を推し進め、人間疎外をさらに推し進めることさえ礼賛する。

かくして、結婚は「源泉徴収票の交換」にとってかわり、教育は「将来の見返りを期待した先行投資」と見なされ、医療や介護は経費の問題として、危険や安全は保険の問題としてみなされる。

◆「新」自由主義は東インド会社時代の粗暴な資本主義への回帰

集団的自衛権の行使容認が最初に提起されたのは、自民党タカ派によってではなく、経済同友会の安全保障委員会だったのだ。

例えば、アメリカによって繰り返される中東介入を「石油目当て」と考えている人がいるが、「シェール革命」以降、中東の資源価値は相対的に低下している。

米国の狙いは資源ではなく、#イスラム経済の倫理性の破壊 によって、中東全域を市場原理主義の支配に置くことなのである。

米国に追従する岸田政権は、いつでも使い捨てにできる「人材の工場」が欲しいので、#学校での学習を企業研修の先取りとして実利化 するために〈古典〉の追放に本腰を入れているのである。

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