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*【#何も学ばない国】「われわれは東日本大震災から安倍元首相暗殺事件まで何も学ばなかった」

… 東日本大震災の大混乱の中では逸脱行動もあったが、それを超える多くの助け合いが見られた。

宮城県女川町にある佐藤水産の佐藤充さんは、日本に出稼ぎに来た中国人の女性たちに「津波が来るから高台に登れ」と呼びかけて救い、自らは逃げ遅れ返らぬ人になった。

大災害でそれまでの秩序や組織が崩壊したとき、人間は単に欲望に従い自分の利益を求めて合理的に行動するだけではなく、命を投げでしてまで人を救うことさえあったのだ。

われわれは、田中正造、杉原千畝や中村哲先生などの偉人たちを知っている。

しかし、その献身的な人道行為は、名もない庶民の間にも頻繁に見られたのだ。

だから、われわれはこのとき、「#経済合理性だけがすべてなのか?」とか「#自然とはどう向き合うべきか?」など、文明のあり方に対する根本的な自問をすべきだったのだが、何もしなかった。

◆ 現代の日本は「何も学ばない国」

岸田内閣の「成長戦略会議」のメンバー(竹中平蔵、デービッド・アトキンソン、三浦瑠麗等)を見て愕然とした。

岸田首相は何もわかっていない、単なる #漢字が読めるアベ に過ぎなかった。

混乱と無秩序から助け合いと再建に向かった東北の人々は、われわれに新たな文明のあり方を示唆したにもかかわらず、相変わらず政府は目に見える数値の定量的多寡によって、「偏差値から給料へ」という時代後れの発想に退行している。

「タワマンに住み、軽井沢に別荘があれば幸せなのか?」と国民に問うのが見識あるリーダーなのに、政府は「#強い所がますます強くなり後は淘汰に任せる」新自由主義的な構造改革、画一的で平板な世界観を手放せず、わが国はいよいよ開発独裁の三流国に転落して行く。

昭和の高度成長期になぜ日本社会は強靱で安定していたのか?

それは、社会のあらゆる指導的立場にある人々が旧制中学や高校出身で、哲学や芸術も疎かにせず、斬新な発想でさまざまなイノベーションを生み出したからだ。

「どうやったら儲かるか?」だけでは、社会は発展せず、人間は幸福にはならない。

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