Story of Galileo Galilei
Galileo Galileiというバンドを知っているだろうか。2008年に開催された「閃光ライオット」というフェスの初代グランプリを獲得、2016年1月にそのバンド活動を終了した。「あなたの伝説的バンドは?」と聞かれたら私は迷うことなく「Galileo Galileiです。」と答えるだろう。
その頃の私はRADWIMPSが好きな子とめちゃくちゃ仲が良かったので、SCHOOL OF LOCK!というラジオの話で毎日盛り上がっていた。そうだ、そうだったはず。そのSCHOOL OF LOCK!が主催でフェスオーディション的なものをやるらしい、というのはもちろん知っていたし「インディーズ」と呼ばれるまだメジャーデビューしていないバンドを見つけるのがブームだったりもしたので「閃光ライオット」をめちゃくちゃ楽しみにしていた。
そんな中開催された閃光ライオット。閃光ライオットでGalileo Galileiを見た。歌っていたのは「ハローグッバイ」という曲だった。あぁ本当にかっこよかった。ザ・バンド!という感じではなかったかもしれないが落ち着いた雰囲気で心をスーッと温めてくれる、ハローグッバイはそんな曲だった。稚内からとんでもないやつが出てきた、と話題になったその4人組バンドGalileo Galilei。グランプリを獲った翌年にはミニアルバム「雨のちガリレオ」をリリース。忘れもしない、TOWER RECORDに展開されたSCHOOL OF LOCK!のコーナー内で私はそのCDを聴いた。管制塔の前奏を聞いた時にもう気持ちは決まっていたように思う。Galilei Galileiを聞いて生きていこうと。
それからはファンレターを書いてみたり、ファンサイトを作ってみたりとかなり積極的にファン活動をしていたように思う。あぁ、めちゃくちゃ懐かしいな。笑今でもCDの特典で付いてきた手拭いを大切にしているし、思い返してみると後にも先にもこんなに熱狂的に応援しようと思ったバンドはいなかったかもしれない。もし、もしかしたらと思うことはやめられない。口にするのは野暮かもしれないが時代が違えばもっと人気バンドだったかもしれないし、Galileo Galileiの物語は今でも続いていたかもしれない。何で彼らが、何で大好きなGalileo Galileiが、と何度思ったことか。それほどに大好きだった。
それでも、ハマナスの花がauのLISMO!のCMソングに選ばれた時は勝手に鼻を高くしたし、夏空が大振りのOPに選ばれた時には大嫌いな夏が夏空の夏だと思えば少しだけ好きになった。
そして最後の全国ツアー"Sea and The Darkness" Last Tour 2016で、私は初めて彼らに会うことになる。地元の小さなライブハウス(キャパ250くらい)の2列目ど真ん中でGalilei Galileiを見た。嘘をつく理由がないくらい(?)に尾崎兄と目が合い、その度に友達と「え、めっちゃ合うよね?」と確認し、そのやりとりを見て尾崎兄が微笑むと光景が今でも忘れられないし、終演後にはCDにサインをもらった。ドキドキしすぎて何を話したのかは全く覚えてない。当時のTwitterの感想は「普通に好きだよ」だった。気持ち悪いがすぎる。ただ、でもそれでも、もしかしたらこんなに大好きな音楽は2度と聴けないかもしれないし、尾崎兄の書く曲がここで最後になってしまうかもしれないなんて思ったらやっぱり行って良かったと思う。後悔する前に動かないともう一度出会えるなんて保証はどこにもなかった。
Galileo Galileiがいなくなった後、私はSCHOOL OF LOCK!を聞くこともインディーズバンドを発掘するのもやめた。就活も近づきそんな時間がなくなった、というのが正しいかもしれないが私と Galileo Galileiの物語はここで終わったと思った。新しくバンドを始めたことは知っていたが、Galileo Galileiが好きだった私はなかなか新しくスタートさせたBBHFを聞くことができなかった。しょうもないプライドである。そんな時に好きなYouTuberがTwitterで配信ライブ最高だった、尾崎兄弟の作る音楽が好きだ、と書いているのを見て、再び彼らと再会したのだった。
BBHFを聞き始めた。
何も変わらなかった。優しい声で、大好きなメロディーで、そこに私の聞いていた音楽があった。尾崎雄貴の作る音楽が好きだし、尾崎雄貴の書く歌詞が好きだ。尾崎雄貴の見ている世界を一緒に見たいし、できることなら1日でも長く音楽を続けてほしい、1曲でも多く曲を作ってほしいと本気で思っている。
まだリスナーとしての日は浅いが「君はさせてくれる」を永遠に聞いている。そんな目線で歌詞が書けることがすごいし、インタビューで話していたように『僕らの楽曲を聴いて、思いを巡らせて、楽しんでくれる人が、もっといるはずだっていうのはずっと信じているので。』という言葉を信じて、そして一ファンである私にもきっと何かできることがあると思って、こうやって書いてみたりしてるわけで。ファンサイト作ったあの頃に戻ることはできなくても新しくできることがきっと増えていると思うので、とにかく幸せになってほしいし、幸せにしてほしい。笑これからも変わらず、背中を追っていこうと思います。ライブも行こっと。笑
本日もお読みいただきありがとうございました。
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