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初めての映画体験「アンタッチャブル」

※画像はシネマトゥディ、あらすじは「Filmarks」より引用

古畑任三郎ファイナル~ラスト・ダンス~のラストの元ネタ!


私にとって初めての映画体験は「アンタチャッブル」だ。そして私が最も好きな映画は、「ブラックホークダウン」だ。両作とも「情け容赦ない」「実話ベース」といった共通点がある。また、アンチャッブルの監督が巨匠「ブライアン・デ・パルマ」なら、ブラックホークラウンは鬼才「リドリー・スコット」という点も興味深い。

さて、タイトル回収だが。ネトフリへの加入で何十年ぶりかブリに、 アンタッチャブルを観返したのが……一気に観た。早送りも途中停止もしていない。これらはサブスクの特典だろうが……本物は時代もコンテンツも選ばない。とにかく、有無を言わせず観させる力にあふれている。そして見終わった直後に抱いた印象が「古畑任三郎だ!」だったのである。

アル・カポネを有罪にしたエリオット・ネス捜査官が、シカゴの街並みに消えていくラストシーン。奇しくも「古畑任三郎ファイナル~ラスト・ダンス~」で、故・田村正和氏がニューヨークの雑踏に歩いていくシーン。両者は酷似しているが、盗作だなんだと、しょうもないことをホザく気はない。

このラストシーンはきっと、脚本家の三谷幸喜氏が「ブライアン・デ・パルマ」へ最大限の敬意を払ったに違いない。同じ日本人として、非常に好感が持てる。


あらすじ

ケビン・コスナーなど豪華俳優陣が出演した実録映画。禁酒法時代のアメリカ・シカゴ。闇酒場を横行させるなどその地区を牛耳るギャングのボス、アル・カポネを逮捕しようと政府から派遣されてきたネスの奮闘を描く物語。

子どもさえ死ぬ……問答無用の「禁酒法」

「酒を飲むな、買うな、売るな」という悪法は実際、アメリカに存在した。

「あれもダメこれもダメ」と抑えつければ、悪党がのさばる。それを決定づけてしまった、世界史に名を残す悪法であり、実際に「アル・カポネ」という大悪党を生んでしまった。

アンタチャッブルという映画は、情け容赦ない。冒頭、カポネが「暴力を俺は振るわない」と言った直後、カポネに逆らう酒場が爆破される。中には少女がいたが、吹き飛ばされてしまう。実際に当時は、子どもの被害者もいたらしい。残虐だが、現実だ。ただし映画は救いがあるよう、少女を殺したカポネ一味は、立ち上がれないほど、ボコられる。財務省に、警察に、騎馬隊に、司法に。アメリカという偽善に満ちた超大国に。

悪党「アル・カポネ」を演じられるのは?

歴史に名を残す「アル・カポネ」。そんな男を演じてみたいと希望する演者は多いだろうが、実際に演じられる能力を持つ演者が何人いるだろうか? 私は配役どおり、アル・カポネは「ロバート・デ・ニーロ」以外に考えられない。ロバート・デ・ニーロのお薦め映画は、「RONIN」だ。


ショーン・コネリーでしか出せない迫力

世界にとって、悲報は突然訪れた。歴史に残る名優、ショーン・コネリー氏の死去だ。007をあげるまでもなく、彼の演技力と人間味は、代えがたい。冥福を祈るとともに、喪失感は絶望的だ。

訃報「ビリー・ドラゴ」の死去

ショーン・コネリー氏、田村正和氏と訃報続きの演者界隈だが、アンチャッブルで憎き敵役を好演した「ビリー・ドラゴ」氏は2019年、逝去された。名優ほど早死にするというのは、私の杞憂だろうか?

名作は悪が徹頭徹尾、悪を貫くから成立するというのが、持論だ。読者の皆様で「これが名作の条件だよ!」とご意見があれば、ぜひ教えてくださいね(#^.^#)


邦画は洋画に勝てるのか?

今日も今日とて、この話題である。アンタチャッブルでも散見されたのが「家族は一緒にいないといけない症候群」だ。特にディズニー作品で顕著だ。日本の感覚でいえば、児童相談所の援助方針がバカの一つ覚えみたく、この方針で援助を行っている(私は市町村役場で児童虐待を担当していた。7月31日付けで退職だが)。

このバカな症候群がある限り、邦画に付け入る隙はあった。アンタチャッブルは男同士の死闘を描けばよく、お涙頂戴の家族シーンなど不要だからだ。

ところが、ハリウッド作品では昨今、脱「家族は一緒にいないといけない症候群」作品が公開されている。ブラックホークラウンも、その一作だ。

クリストファー・ノーラン監督が家族は一緒にいないといけない症候群」の先頭を走っており、インターステラー以外にも、テネットでハリウッドの呪縛から逃れている。

邦画界の頼みの綱は現状、下記2作に託されている。


日本人よ、「燃えよ剣」と「孤狼の血 LEVEL2」が両作ともコケたら、潔く諦めよう。そうならないことを切に願って。

※本日、7月30日、13年勤めた市役所から31日付け退職の辞令交付式がありました。関係者の皆様、本当にありがとうございました。私は私自身の「働き方改革」を粛々と進めます。


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