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「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その1

南仏ラ・ロック・ダンテロンはエクサンプロヴァンスから車で約半時間の、緑豊かな田舎にある小さな街です。
そこで1981年から毎年行われている国際ピアノ音楽祭は、年を追うごとにおおきくなり、現在では「ピアノのメッカ」 と呼ばれる、世界有数のクラシック音楽祭になりました。

2年間、コロナ禍で規模を縮小し、メイン会場だけに絞って開催されていましたが、42年目の今年はほぼ通常通りに戻り、周辺都市も含めて13会場で7月18日から8月20日まで開催されています。

私は7月28日夕方から8月1日朝まで滞在し、1日3つのリサイタルを聴きました。今年の滞在期間中はオーケストラも室内楽もなく(初日のバロックコンサートがデュオだったのみ)ひたすら独奏三昧の4日間。

では世界で一番有名なピアノの国際音楽祭を写真で追ってみましょう。

2022年7月28日

14時過ぎ
TGV (仏新幹線)エクサンプロヴァンス駅に到着。駅の至る所に、過去の音楽祭のコンサートの模様が写真展示されています。写真は駐車場に面した出口のベンチ。

私の最初のコンサートは、メイン会場から車で5分ほどのところにあるシルヴァカン旧修道院で、ヴィオラ・ダ・ガンバとクラヴサン(ハープシコード、チェンバロ)のデュオ。
毎年、音楽祭の初めの期間(今年は7月31日まで)に、ここの回廊を利用して、バロックのコンサートが行われます。

18時15分ごろ会場に到着。
旧修道院の訪問客用入口には、音楽祭の立て看板が。

この小さな入口を入るとすぐブティックがあり、そこを通って中庭に出ると、右側に修道院だった建物があります。(写真は次の日に撮ったもの)

中央の大きな入り口を入るとこんな広いスペースになっています。

奥を左に曲がって階段を降りると回廊にたどり着きます。

客席配置はこんな感じ。奥に舞台が設置されています。この写真では見えませんが、舞台を挟んで右に垂直方向に伸びる廊下にも椅子が並べられています。

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でアンサンブル・レゾンブル共同創立者のマルゴー・ブランシャールさんと、クラヴサンのディエゴ・アレスさんが、バッハの曲を演奏。

演奏会終了は20時前。21時からはフロラン公園のメイン会場でミハイル・プレトニョフのリサイタルがあります。

20時過ぎにメイン会場に着きました。

公園(私邸の敷地)の入口(上)とその右側(下)には、今年から立派な標識が設置されています。
去年までは大きなのぼりのようなものと横断幕が、期間中、入り口に取り付けられているだけでした。

入り口を入って20mほど行くと荷物検査ゾーンがあり、そこを抜けるとピアノ庫(音楽祭で使用できる10台ほどのピアノと共に、調律チームが常時待機していますが、知らないと通り越してしまいます)があり、その先に小さな広場のようなところに出ます。
ここにチケット売り場や事務所などがあります。
写真はその広場の向こうの、チケットコントロールゾーンです。

チケットコントロールを過ぎて左側の小径には、グッズが買えるブティックやCD売り場、スナックコーナーなどがあります。よく見えませんが写真の右側です。
左側には立食用のテーブルが設置されています。

メイン会場


プレトニョフさんのリサイタルは独特でした。
コンサートレビューは後ほど。

写真©️ Victoria Okada 
禁無断転載

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