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肛門科に行きました(including:重金属食べちゃいました)

(【すみません】肛門と便の話しか書いてありません)

 さてわたしは野菜が苦手だ。物心ついたときには身体が野菜を受け付けず、チャルメラや緑のたぬきの粉末スープに入っている小ネギさえ吐き出す有り様。大人になるにしたがって徐々に食べられるようになったが、やっぱり苦手意識は拭えない。
で、先日また心臓が止まりそうになって入院(3年ぶり2回目)したんですが、入院食がやっぱり野菜中心だったけどいい加減もう結構な大人なのでガマンして食べました。すると、いままで工事現場の食堂のたぬきそばや残業帰りの深夜の家系ラーメンとかばっかり食べていたので慢性的に下痢だったのが嘘のようにいい排泄ぶつが出た。
ただし、下痢ばっかしのANUSが細っていたので肛門が徐々に拡大してきて、退院のちょっと前に肛門がさけました。

ダメージ 1000

なので退院したばかりなのに今度は「大腸肛門クリニック」に行かなければならなくなった…。ちなみに「太陽肛門スパパーン」という確固たるイデオロギーと唯一無二のサウンドを演奏する本当に素晴らしいバンドが存在します。

アナル「さあ、いよいよ、優しいと評判のクリニックをインターネットで予約して、時間になったので家を出ました!」

道すがら、ビールでも飲みながら行きたいぐらいのとても優しい陽気。いちばん好きな季節、桜も大分散ってしまったが薫風に吹かれてのんびりした枝の欠伸が遅咲きの蕾をぽかぽかに開かせている。その暖かさが肛門にありがたい。が、歩けば歩くほどさける肛門。
「ケツの穴にツララを突っ込まれた気分じゃっ!!」というJOJO第3部にてDIOの謎の能力に恐怖した時のジョセフ・ジョースターのセリフを完全に超えて
「ケツの穴にツララを突っ込まれた!!」
と言いたくなるほどもう痛くて痛くて座れないレベルだったので、バスの席が空いてるのに吊り革に掴まっていたら、知らないおばあちゃんに「席空いてますよ」と言われたりしながらやっとクリニックの前につきました。
看板を見て間違いないと思って入ったら全然関係ない民家に入ってしまいましたが、隣のビルと間違えてしまいましたが、初診なのでアンケートを書くことになりました。

問1 肛門科の受診は初めてですか!?(Yes/No)

Yes.

──嘘をつきました。わたしはYesに丸をつけましたが、本当は以前「大腸肛門クリニック」を受診した事があったのです。

あれは約40年前──。


1980年代 茨城県北部 

3つ年上の姉が幼稚園に通っている時間、3歳のわたしはいつも母親にくっつきっぱなしで買い物や畑仕事の時もいつもぴったりそばにいて遊んでいたという。幼いので記憶は断片的だ。(ちょうど今のわたしの息子ぐらいの年齢だ。)
ある日の八百屋の店先にて、わたしは母に、当時人気絶頂だった「機動戦士ガンダム」のゴム人形(ガン消し)のガチャガチャをねだった。100円を貰いガチャガチャを回すと、カプセルの中から2cmほどの金メッキを施された金属製のヒョウタンが出てきた。
「アッ!ヒョウタンダ!」
わたしはそれをためらいなくパクッと口に入れ、ゴクリと飲み込んだという。ガンダム 当時はおおらかな時代。黄金のヒョウタンにどんなヤバい重金属が使われているかわからない。鉄、鉛、亜鉛、カドミウム、ヒ素、プルトニウム、ガンダリウム──母は青ざめさぞかし慌てたことだろう。
母はわたしをたまたま近くにあった【大腸肛門クリニック】に抱きかかえ走った。そこでわたしはよく分からないが肛門のお医者さんと母の剣幕に泣きながら撮ったレントゲン写真を憶えている。
小さなわたしの胃の中にガッツリひょうたんがピカーと真っ白く輝きながら写っている!
「アッ!ヒョウタンダ!」

──次の日から、わたしはふんがDELLときに、母にトイレではなく庭に連れ出され、広げた新聞紙の上にふんを出すように言われた。
わたしがふんを出すと、母は2本の棒状のものでふんをつつき、割り、わたしの便の中に何かを探している様子だった。しかし目当てのものは見つからず、母はがっかりした様子だった。
子ども感覚で1週間ぐらい経ったある日のこと。
その日も新聞紙の上にふんをDUST、ふんが真球に近い球体だった。ピンポン球のような便が何個も出てくる。
「ウンチ、マルイ!」わたしは興奮して叫んだ。すかさず母が球体を箸で2つに割っていく。ハズレ。ハズレ。ハズレ。ウンコガチャだ。


「出できた!!」


最後にわたしのケツから出たウンコの中から、黄金のヒョウタンが出てきた!ヒョウタンは捨てた。


2024年 肛門科

で、肛門科初めてなんです~とウソをついて、お医者さんに診てもらいました。まあ3歳の時は実際肛門の病気じゃないからセーフだし、最後に出たふんがまん丸だったのは、たぶんヒョウタンのくびれの部分がアナル出口付近に留まりハバを効かしていたんだと思う。ていうかこんなヒョウタンの話を長々とお医者さんに話せるほどアヌスに余裕がない。すいませんお願いいたします!
なんかケツだけ出してベッドに横向きに寝ていたら肛門に指が入ってきウワー!!イデデデデデデデ!!
「思ったより中は広いですね」とのこと。マンションの内覧のような感想だ。結局、入院や手術をしなくてもなんか薬で治るレベルみたいなので投薬で治療中です。最近ちょっと良くなってきました。とにかく子どもが飲み込んじゃうような大きさのおもちゃや食べ物には気をつけましょう!電池、ゼリー、餅、パンは無論、黄金のヒョウタンは特に危険だ。

そもそもヒョウタンはガンダムに出てこないし何も関係がない!

おわり


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