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#52 ジャン・コクトーが定義する詩・人生を語るフランス語

stand.fmで紹介した言葉と収録内容の概要です。
音声はこちらからどうぞ。 

YouTubeでもお聞きいただけます。

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La poésie n’est pas forcément du vers, des rimes…
Un poème est une tentative de nous ouvrir les yeux pour voir ce qu’on ne regarde plus.

詩は必ずしも行や韻のことではありません。
詩は私たちが見なくなってしまっているものに対して、眼を開かせるための試みなのです。

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ジャン・コクトーの詩についての言葉です。
この言葉を読んで、彼はどんな詩を書いていたのだろうと少し調べてみました。
そうすると日本語で耳にしたことのある詩が、コクトーの詩の訳であったことを知りました。(すでにご存知の方も多いかもしれませんね)


私の耳は貝の殻から
海の響きをなつかしむ

Cannes V
Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer.
 
コクトーが書いた『カンヌ』Cannes という6篇の短い詩からなる短編の5番目の詩を堀口大学が訳したものです。
『カンヌ』Cannes は『ポエジー』 Poésies という詩集に入っています。

詩人、小説家、劇作家、評論家として有名だったうえに、画家、映画監督、脚本家としての活動も行い、才能の多彩さから「芸術のデパート」とまで呼ばれたそうですが、コクトー自身は詩人と呼ばれることを望んだそうです。
 
彼の写真は色々見てきましたが、どんな風に話す人なのだろうと思い、動画を検索してみました。
話の内容はもちろんですが、その人の話し方、言葉の選択から伝わるものにもとても興味があります。

1959年のカナダのTVで放送された詩や映画について語るコクトーのインタビューを見つけました。
コクトーに関係ないのですが、TVの司会者が煙草を片手に話しているのに時代を感じました。

コクトーが生まれたパリ近郊の町、メゾン=ラフィット(Maison-lafitte)は、緑豊かなお城のある街です。パリにいらした時、日帰りで行かれるのもいいかもしれません。
この街の動画もに載せておきますね。

https://www.youtube.com/watch?v=8K9ly0-HGPk&t=83s

 

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