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【ベトナム生活】心霊体験をした話

唐突ですが、だんだんと夏が近づくハノイ。夏と言えばやはり"心霊体験"的なものが頭に浮かぶのは、子供の頃によくTVの心霊特集を観たり、怖い話や心霊写真の本を読んだからでしょうか。 

さて、そんな割と心霊好きな私ですが、実体験として人様にお話できるものは、半世紀ほど生きてきて二回、そのうちの一つはベトナムででした。今日はそんな話を。

あれは今から7年くらい前だったか。当時、ハイフォンという町に単身赴任をしていた私は、とある週末、某商業施設のシネコンに映画を観にいきました。

元々、混雑するような場所ではなく、かつ日曜の午後でしたからロビーに人気はなく、スタッフも一人二人、しーんとしていますがいつものこと。チケットを購入した私は映画の前にトイレに行くことにしました。

トイレに入った瞬間、視界の隅に人影がスッと個室に入るのが見えましたが、特に気にせず用を足し、手を洗おうと洗面台を前にした時、あれ?と思いました。鏡には個室が映っているのですが、どの個室もドアが開いています。

"気のせいだったかな?"と思うも、トイレに入った瞬間、人影に意識がいった感覚ははっきり身体に残っていたので、念のためと覗きに行きますが、やはりどの個室の中も人はいません。

"やっぱり気のせいだったか"と思ったその時でした。背後の洗面台の蛇口からジャーっと水が流れました。

それはセンサー式で、手をかざすと水が流れるものですが、その時 トイレには私一人だけ.. ゾワっと鳥肌が立ちます。

"故障の可能性もあるよね"と思いつつ、もしかしたら…と、その場に残り、もう一度 水が流れないか、鏡に何か映らないだろうかと、しばらく待ってみましたが、その後は何も起こらず、残念に思いながらトイレを出たのでした。

あれは何だったのだろうかと今でも思い出しますが、よく外資に売られる土地の中に、墓所だったり、曰く付きの場所だったりこともあるなんて聞いたような気もし、あの商業施設が建つ前、あの辺りがどんな感じだったか、ハイフォンの友達に聞いてみようと思っていましたが、その後 コロナが来て、そのビルは売られ、シネコンもクローズしてしまいました。

私は、廃墟となり真っ暗なロビーをまだ"何か"が漂っているのではないかと、チャンスがあれば、またあのシネコン、あのトイレに忍び込んでみたい気持ちがあるのですが、まぁ、想像するに留めておきます。

さて、今年の夏は何かありますかね?

=おまけ=

これは近所のHighlands coffeeのもの

最近はセンサー式も増えていますね。
-vòi nước 蛇口
-cảm ứng (感応)  反応する
-tự động (自動) 自動で

おわり

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