ベトナム語発音で重要な要素である「二重母音」について焦点を当てて、詳しくポイントを整理しながら解説していきましょう。

まず基本的な知識として、ベトナム語のすべての語には母音が100%含まれています。つまり母音はベトナム語に欠かせない核となる要素です。これらの母音は大きく「単母音」と「二重母音」の2つに分けられます。具体的には、単母音はa, ă, â, i(y), u, ư, e, ê, o, ô, ơの11種類、そして二重母音は[-ia], [-ua], [-ưa], [-iê-], [-ươ-], [-uô-]の6種類が存在します。

二重母音の発音に関して最初に覚えるべき共通ルールがあります。それは「最初の母音をはっきりと長めに、後ろの母音は短くてあいまいに発音する」というものです。このルールを数値で示すと、「前の母音：後ろの母音＝8：2」という割合で、明確に前の母音に比重を置いて発音する形になります。