ベトナム語の汚いスラングは覚えるべきか?

ベトナム語におけるスラングは日常会話の中で若者に人気であり、特に外国人が使うと非常にウケが良いです。しかし、その中でも侮辱的なスラングの使用には注意が必要です。


日本語の「バカ、アホ」のような侮辱的なスラングと比較して、ベトナム語のそれはより重たい意味合いを持つことが多く、冗談のつもりでふざけて使用すると予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性があるからです。

私の経験:ハノイでのトラブル

2014年1月、ベトナム留学初期の私はハノイ旅行中にバイクタクシーに乗りました。当時はGrabなどなく、ドライバーと直接運賃を交渉しなければなりませんでした。

最初は8万ドン(約480円)で合意しましたが、目的地に着くとドライバーは突然倍近い15万ドン(900円)を要求してきました。少し揉めたあと、交渉の末仕方なく私が譲歩して10万ドン(600円)を払いました。

しかし、ドライバーがお金を受け取った時に何か不満げにブツブツと言っており、私は悪口を言っているのだと感じました。自分もイライラしてたこともあって、去り際に当時悪友から教わった侮辱的なスラング「địt mẹ mày(お前の母ちゃんをファッ◯してやる)」をつい口走ってしまいました。

これを言われたドライバーは激怒し、ものすごい形相で全速力で走って追いかけてきました。辛うじて逃げ切ることができましたが、もし捕まってたら暴行を受けていたと思います。この時に私は「侮辱的なスラングは不用意に使うものではないな」と強く思いました。

汚いスラングに潜むリスク

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