[過去記事特集まとめ] ベトナム社会と文化探求 vol.5

ベトナム語を通じてベトナムの豊かな歴史、文化、そして社会を理解するための過去記事をまとめました。ベトナム語を学び、その多様な特性からベトナム社会とベトナム人の織り成す魅力的な文化を探求してみましょう。


⑴ベトナムに蔓延るカラオケ騒音問題

今回は翻訳解説ではなくベトナム人の習慣の話です。日本人がベトナムに住んで迷惑に感じることといえば「近所のカラオケ音がうるさい」というのが筆頭にあげられます。

ベトナム人は騒音への意識が低すぎる

ベトナム人はカラオケが大好きです。カラオケ店や居酒屋だけでなく、個人の家などでもよくカラオケします。

家でカラオケというと、ハンディカラオケのような物を持って室内でするイメージがありますが、ベトナムのそれは全く違います。ベトナム人が家でカラオケをするときは宴会場で使うような巨大なスピーカーにつないで、それを外に置いて(外に向けて)大声で歌います。


それが近所の人にとって迷惑な騒音となっており、しばしばトラブルが起きているのです。

さらに大抵のベトナムの家の窓は防音性がなく、構造的に日本と違ってぴっちりと閉められるものではないので、窓を閉めていてもほぼ丸聞こえです。

遠くに離れていても、建物を隔てていても、ジャイアンリサイタルのような下手くそな歌声と、スピーカーからくる重低音が響いてきて非常に不快になります。

北部でも中部でも南部でも、都心部でも地方の農村でも、ベトナムならどこでもこのようなカラオケ騒音は起こります。ベトナム人は騒音に関してあまりにも意識が低すぎであるということを私は強く訴えたいです。

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