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「カトリック信者のための全国行進」で「霊的武器をもって戦え」(2022年10月1日)

ヴィガノ大司教、「カトリック信者のための全国行進」で「霊的武器をもって戦え」

――――祈って、償いをし、断食してください。しばしば罪を告白し、ご聖体を受けることによって、天主の恩寵のうちに生きてください。聖なるロザリオによって聖母と密接に結びついているのを決してやめないでください。過去に欧州がこの祈りのおかげでイスラム教徒の侵略から救われたとすれば、単純で神聖な「めでたし」の祈りの言葉が、地上のあらゆる場所から天に向かって上がり続けるなら、この世はさらに救われることでしょう。――――

2022年10月1日

マルコ・トサッティ
親愛なる「StilumCuriali」(教皇庁のペンの読者)の皆さん、私たちは、米国のカトリック信者のための全国行進に際して、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教からの力強いメッセージを受け取りましたので、喜んで公開します。どうぞお読みください、そしてご覧ください。

§§§

DEFENDE NOS IN PRŒLIO
戦いにおいてわれらを守り給え

「カトリック信者のための全国行進」へのメッセージ
「Our Warpath」(出陣の道)

2022年9月29-30日
米イリノイ州ピオリア

親愛なる友人の皆さん、

教会が9月29日にお祝いする大天使ミカエルの祝日に開催されるこの第1回「カトリック信者のための全国行進」(National March for Catholics)で、堅振の秘跡によってキリストの兵士となった人々の軍隊を十字架の御旗の下に集めるために、「Our Warpath」のジョゼフ・リギ会長が、講演するように私を招待してくださいました。ですから、皆さん全員が、私の挨拶と励ましと祈りがあるという保証を受け取ってくださいますように。

理想もなく戦う能力もない社会、臆病な人々の偽善的平和主義が暴君の暴力の前で武器を放棄する社会において、皆さんは真のカトリック信者として、福音の証人となるために、また、聖徳のヒロイズムと天主と隣人への愛が勝ち取る天の国のことをこの世に示すために召されています。皆さんの手に、ロザリオをしっかりと握ってください。ある人々はこれを「宗教的急進主義」の象徴とみなし(こちら)、それによって皆さんの武装を解除し、皆さんの防衛力を弱めようとしています。しかし、聖なるロザリオに対するこのような恐れこそが、さらに大きな確信をもって私たちに、ロザリオをしっかりと手に取るようにさせてくれるに違いありません。

見てください、彼らはついにここに現れました。見てください、彼らはついに公の場に出てきました。彼らこそ普遍的なメーソン兄弟愛を支持する者たちであり、ポンペイの聖母への祈りで「地獄の襲撃における救いの塔、共通の難破船における安全な港」と呼んでいるいと尊きロザリオに対する憎悪を吐き出しています。それ以外にはあり得ません。霊の世界と物質の世界を巻き込んだ戦争において、グローバリストの妄想の背後にいるのは、サタンとその手下どもの専制政治であることを私たちは再び確認したのです。

「国家は宗教を持たない」と彼らは言います。まるで現代人が天主の権威を否定し、個人、家族、社会、国家を天主の主権の下に置くことを拒否することが可能であるかのように。しかし、無宗教と自称するこの国家は、実際には反宗教的で反信仰的です。なぜなら、この国家は、無神論や宗教的無関心を公言することを選びますが、実際には、天主の御稜威を偶像や迷信のレベルにまで引き下げて、天主の御稜威の御怒りを招いているからです。

つまり、真理に害を与えて嘘や誤謬と同じレベルに置き、悪意を持って人々を欺いて、私たちを創造されたお方を否定することなく、個人的には掟を守ることができ、公的には世俗的になれると信じさせようとするからです。このお方が私たちを創造した理由は「自己実現」や「共に歩む」ためではなく、創造主にして贖い主なる方を礼拝し、仕え、讃美し、従順に従うためです。私たち一人一人はこの方に属し、このお方がおられなければ私たちは創造されなかったし、救われもしなかったのです。

この反信仰的で反カトリックの「世俗国家」は、聖なるロザリオの祈りを「教皇主義者の迷信」――これは反聖職者主義者や「自由思想家」が行う一般的な非難です――ではなく、彼らを恐れさせる力を持つ真の武器と考えています。世俗国家は、カトリックのミサ聖祭を憎みますが、カトリックの公会議のパロディー版(新しいミサ)は憎みません。世俗国家は、カトリックの教理を憎悪しますが、サンタマルタ館の「教導職」は憎悪しません。世俗国家は、カトリックの道徳を憎みますが、同性愛や気候や移民を支持するために介入するベルゴリオを賞賛しています。世俗国家は、祈り、特にロザリオを憎んでいます。ロザリオは、聖母をニコペイア――すなわち、勝利をもたらすお方であり、全キリスト教が聖なるロザリオの元后として呼び求め、レパントの艦隊がムハンマドの追従者たちを打ち負かすことを可能にしたお方――の称号のもとに、私たちの小さな軍隊のかしらとしているのですから。

この「世俗(無宗教)国家」は、名目上は世俗(無宗教)的ですが、実際には本質的に私たちの主に反抗しており、恩寵の力とは何であるか、祈りと断食の力とは何であるかを知っており、また、ミサの聖なる犠牲の持つ無限の価値についても知っています。そのため、世俗国家は、私たちが宗教を公に表明するのを妨げ、ロザリオという無敵の武器を振るうカトリック信者や、天主の御前にひざまずきはするもののブラック・ライブズ・マターにはひざまずかないカトリック信者のことを、過激派、つまり「過激な聖伝主義者」の烙印を押そうと欲しています。

敵(悪魔)のしもべたちが、聖なるロザリオに対する激しい嫌悪を悪魔と共有しているのは当然のことです。すべての「めでたし」は、天主の御母をたたえるために天に昇り、「罪人なるわれらのために」聖母に執り成しを願い、天使たちの矢筒に矢を加え、この世のかしら【悪魔】のはかない力を打ち砕きます。このかしらは実際には、欺瞞によって世俗と教会の権威を横取りしているのですが、自分の終わりが近いこと、自分の暴政は敗北間近であることを知っているのです。

グレート・リセットとアジェンダ2030の世界、ダボス会議と国連の世界、WHOと高利貸し金融の世界が勝利したように見えます。ベネディクト十六世の辞任と米大統領選の不正選挙の後にはカテコン(katèchon)である二人の人物がいなくなりました。前者は霊的権威、後者はこの世の権威であり、いずれも反キリストの出現に対抗し得るものでした。彼らの代わりに就任したのは、婉曲な言い方をすれば、自分たちが演じる役割とはまったく相容れない二人でした。一人はザンクトガレン・マフィアによって選ばれ、もう一人は米国のディープ・ステートと新世界秩序のエリートたちによって選ばれました。彼らはまた、腐敗した変質者の友人や協力者を選ぶことでも結束しています。

カトリック教会は今日、ディープ・チャーチによって蝕まれ、米国はディープ・ステートによって蝕まれています。両者とも、教会には「霊魂の救い」(salus animarum)、国家には「共通善」(bonum commune)という、その制定された目的に反してその権威を行使しています。そして、国家と教会の指導者たちは、両者の破壊のために大きく連携していることが分かります。彼らは互いに会い、賞賛し、売買し、自分が必要とされなくなったときに一掃されないことを望んで、エリートに身を売っているのです。そして、グローバリストのレヴィアタンに身を捧げていることを示すために、キリスト教文明から生まれた社会を思い起こさせるものをすべて破壊するのです。

私たちは、グローバリストの社会における伝統的な世界の「対照群」であり、ちょうど遺伝子血清を投与されていない人々が、パンデミック物語を否定する「対照群」であるのと同じです。対照群とは何でしょうか。実験中、被験者と同じ条件に置かれ、実験の対象となる治療を受けない被験者の集団のことです。「対照群」の機能は、結果が別の原因で起こったという説明を排除し、実験群からのデータが実際に試験される変化物によるのであって、未知の外部影響によるのではないことを確認することです。これが、彼らが私たちを取り消そうとし、見えないようにしようとし、検閲しようとする理由です。私たちの存在そのものが、不正を明らかにし、その犯人を糾弾する比較対象なのです。カトリック信者として、米国人として、抵抗しましょう。なぜなら、皆さんの健康状態、つまり、心筋炎に苦しんでいないこと、不妊にされていないこと、急病に苦しんでいないことは、実験的血清の接種と副作用の相関関係を証明する証拠だからです。

ベルゴリオの最高法院(サンヘドリン)と公権力は、彼らがその昔に犯したのと同じ「罪」のために、主の王権を宣言したために、私たちの主を死刑にすることに再び同意しています。イエズス・キリストを王と認める者は、ディープ・ステートとディープ・チャーチの敵です。なぜなら、この両者は、キリストの帝国に服従し、キリストの法に従うことを拒否するからであり、また、キリストが統治するところには、悪しき牧者や悪しき支配者の入る余地がないことを、彼らはよく知っているからです。

聖なるミサの終わり、最後の福音の後に、聖ミカエルに向かって祈りが唱えられ、「天軍の総帥」として聖ミカエルに呼びかけ、「霊魂を損なわんとてこの世を徘徊するサタン及びその他の悪魔を地獄に閉じ込め」るよう請い願います。その前にある祈りでは、「pro libertate et exsaltatione Sanctæ Matris Ecclesiæ」、聖にして母なる公教会の自由と栄えとのために、司祭は天主のご介入を求めます。この理由で、私たちは、この栄光ある大天使に祈り、この理由で、私たちは聖なるロザリオの祈りと敬虔な信心によって天主の御母を崇敬し、この理由で、司祭は毎日聖なるミサを捧げ、この誤って導かれた世界に、私たちの主のご受難による無限の恩寵を注ぎ込むのです。

米国人の皆さん。米国のカトリック信者の皆さん。民法が武器で祖国を守る権利を認めるなら、主の法は、聖なる教会が皆さんに提供する霊的な武器、すなわち無尽蔵の武器でこの歴史的な戦いを戦うよう要求しています。聖なるロザリオを手に取ってください、ひざまずいてください――大人も子どもも――そして、祈ることによって、皆さんの強さ、勇気、そしてキリスト者としての名誉を示してください。

敵に打ち勝つのは人間の軍隊ではなく、大天使ミカエルの持つ十字架の御旗の背後にいて、「キリスト者の助け」(Auxilium Christianorum)なる童貞のご保護のもとにある、天使と聖人の途方もない大軍団なのです。私たちはただ、自分がどちらの側にいるのかを選択し、自分の地位に応じた義務を果たすことが求められているだけなのです。

祈って、償いをし、断食してください。しばしば罪を告白し、ご聖体を受けることによって、天主の恩寵のうちに生きてください。聖なるロザリオによって聖母と密接に結びついているのを決してやめないでください。過去に欧州がこの祈りのおかげでイスラム教徒の侵略から救われたとすれば、単純で神聖な「めでたし」の祈りの言葉が、地上のあらゆる場所から天に向かって上がり続けるなら、この世はさらに救われることでしょう。

皆さん全員を祝福します。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

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