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保活は第三希望でfin

「この地域は激戦区です」と、区役所の担当者に伝えられ、ほやほや赤ちゃんを抱きながら絶望した昨年の春。

感度の高い親なら妊娠中から保活をしていると思うが、予定通り生まれると早生まれのためそもそも0歳クラス4月入園の資格がないことと、
さすがに生まれて間もない子を預けてまで働く必要はなかったので保育園に関してはどこかのんびりしており、
住んでいる地域の保育園事情はよくわかっていなかったのだ。

望むのは1歳クラスへの4月入園。
しかし新年度で保育園に入れないのなら、育休を延長したところで年度途中での入園なんて奇跡的に空きがでないとほぼ無理だし
確実に保育園に預けたいならもう引っ越すしかないんじゃないか?と考え、悩み、
秋までずっと物件探しをしていたくらい、
「保育園に入れるかどうか」が悩みのタネだった。

毎日SUUMOを見続けたし、子育てに人気のエリアの不動産にも足を運び、内見までしたこともある。

しかしとうとうこれという物件に巡り合えなかったのと、
支援センターで色んな親子に保活についてやんわり話しかけてみると
意外と皆さん「このあたりは心配せずとも保育園入りやすいのでは?」というテンションだった。

え?信じるのはどっち??

引越しを想定しながらも、保育園見学にはせっせと足を運んだ。ちなみに、やや単調になりがちな日々に予定が生まれるので保育園見学は結構楽しかった。

保育園見学の際にも質問してみると、
「コロナが広がってから保育園に預ける人が減って、その流れで今空きがあるところは珍しくない」とのこと。

コロナもだし、マンションが建ったとか、新設の保育園ができたとか、色々な環境の変化により、
保活は年2〜3年周期ごとでかなり状況が変わるそうだ。

ならばと今住んでいる地域の4月入園を祈って申請。 
両親共働きは当然のステータスとしても、他に何の加点もなかったので結果が出るまで半信半疑だった。
強いていえばお互いの両親が近くに住んでいない、くらい。

11月上旬に申し込んで結果が出るのは1月下旬、
マイナンバーカードの存在意義に疑問を感じながら手書きの申請書を書いて、それぞれのコピーを取って、郵便局から発送した。
(こんなアナログ作業を強いるから結果通知まで時間がかかるのでは)

そしてようやく届いた通知。
届いた時は緊張しすぎて封筒を確認してから開封するまで無駄に家事をして過ごした。中身は変わらないのに。

本命の園は無理だったけれど、第3希望の保育園への入園が決まった。

区役所の担当者さんには脅しと表現しても差し支えないような説明を受けたので拍子抜けだったけど、それでも第3希望だ。
良かった。良かったか?良かったんだよな。
安心と、疑問と。

正直なところ「預けたい!」と思えるような保育園は第1希望の場所くらいで、あとはそれなりに妥協点のあるところばかりだった。
第10希望まで書いたけど、見学に行かなかった園もあるくらいだ。

引っ越すかどうか本気で検討していたんだから、一応希望していたところに預けられることが決まっただけ十分だけれど、決まったら決まったで不満というか心配があるのは事実。
園庭がすごく小さいとか、建物が縦に伸びているタイプだから階段が不便そうとか。
坂の上だから送迎が大変そうだなとか。

決まったあとは複雑な気持ちだった。

しかし、通えば都になると信じている。

私自身が幼稚園に通うまでは自宅保育だったので、保育園というものにあまり詳しくなかった。
大人になるまで、幼稚園と保育園の違いは昼寝があるかないかくらいの差だと本気で思っていた。

保活を進める上で調べれば調べるほど、保育士という仕事の大変さ、責任の大きさを思い、頭が上がらない。

0歳から5歳のお世話レベルの違う子たちを、朝から晩まで相手するのだから大変に決まっている。
気を抜いたら怪我、事故、事件が起こる。私なんぞの仕事とは緊張感が違う。

年収の差によって保育料の額が払うのは未だに意味がわからないが、保育士さんの待遇は一刻も早く改善してほしい。国会議員はパーティーなんか開いてないで。

そんなわけで、まだちゃんと会ったこともないけれど保育士さんには保育士であるという時点ですでに信頼をおいている。

わが子を預けるのは心配なこともあるけど、私とだけ遊ぶ日々よりもきっと楽しく、刺激的に違いない。

広々とした園庭はないし、走り回れるフロアもなさそうでそれは申し訳ないけれど、
そのぶん休みの日は公園に行ってたくさん遊ぶと決めた。

ネイティブの先生が常駐していて英語に力をいれているそうだし、食育への気合いも入っているのでそれにも期待している。

いよいよ社会デビュー&社会復帰が具体的になってドキドキしているけれど、
この日々にも終わりが見えてきたと思うと、つい退屈さを感じがちな2人きりの時間をもっと大事にしないとなと思える。
もうしばらく楽しもう、育休ライフ。

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