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「売る」「売れる」人はどこかの時期で漫画が好きなんじゃないかと思う。

ボクにとって本を読むことは小さい頃からの習慣です。

はじめて読んだ本はたぶん幼稚園で読んだ絵本だったと思うんだけど、何かは覚えていません。自由時間はずっと読んでいた気がします。

でもはじめて買った(買ってもらった)本は覚えています。

5歳の時に祖母にもらった岩倉具視の肖像画が描かれた五百円札を握りしめて近所の本屋さんに連れていってもらい、そこで買ったのが「Dr.スランプ アラレちゃん」の1巻でした。

そう、ボクの読書といえば漫画です。当時高校生だったおじさんの影響かな。

それから漫画はずっとボクのそばにありました。

今では小説やビジネス書などの文字だけの本も読むようになったけど、漫画の発売日がたまらなく待ち遠しくワクワクしています。

ボクが子供の頃は"漫画ばかり読むと頭が悪くなる"と言われていたなと記憶しています。

海賊が特殊能力で戦う
超人と言われる人とは違う存在が戦う
仮面をつけた正義の味方が悪と戦う
ビジュアルイメージが具現化し、特殊能力で戦う
ボクシングで戦い、大成していく

とボクの本棚を考えていくとボクたちはつくづく「戦い」が好きなんだと思い知らされる。

それは人が戦いや、対決することを面白いと考え、勝利することが美徳だと考えているからだと思います。

前述した漫画だけではなく、漫画に描かれているほとんどが「戦い」「対決」という要素がシナリオに入っているし、その方がわかりやすく人々の感情を揺さぶるから。

歴史に残るシーンも、戦いや何かを勝ち取った話が多いし、そういうものの方が覚えやすい。

ボクたちも子供の頃から勉強でもスポーツでも「勝つ」ことや「競う」ことが目的のように教えられてきました。(今は少し違うのかもしれないけど)

順位をつけられることが当たり前だったし、チームで勝ったときはそりゃ嬉しかった。応援してくれる人たちも祝福してくれた。

そして社会に出てもそれは変わらなかったりします。

会社では同期や同職で競い合い
競合他社に勝つことを至上とし
家に帰っても近所や周囲と比べて少しでも上にいると安心し、下にいると不安になる。

なぜそうなってしまったんだろう。

あの軍師・戦略家として有名な孫子が「戦わずして勝つことが至上」と言っているにもかかわらず。

大好きなワイン漫画・神の雫も対決漫画

漫画は、その戦いや対決の中で、努力の美しさや友情の素晴らしさ、勝利の喜びを分かち合うことの喜びを教えてくれます。

でも漫画はもっと違うことも教えてくれるとボクは思っています。

それは、「色々な人の感情」です。

その漫画のキャラは人じゃない何者かでも、心の動きは人そのものを描いています。

そしてボクは人の感情に敏感な人ほど「売る」ことが得意だと思っています。

もちろん、感情を巧みに操り、"騙す"ということではなく、人の喜びや楽しみに敏感だから、それをモノやサービス、ビジネスでのコミュニケーションで提示することができると思う。

どっかで漫画というものが好きだったかもしれない。映画とかテレビとかもありだけど。そうじゃないかな?って思う。

5歳からそういう風に思って読んでたわけじゃなくて、「売る」「売れる」ということの本質を考えるようになってから、漫画を読む視点が変わったんですよね。

漫画の中のセリフやシーンが、販促やマーケティングだとしたらどういう意味を持つのか?と考えながら読むと、ただ楽しんでいた時代とはまた違った面白さがあるなと気づいたんです。

最近キングダムがビジネス書にもなると取りざたされていますが、ONE PIECEだって、ジョジョの奇妙な冒険だって、キン肉マンだってビジネスの学びになると思うんです。

今度はその辺をもう少しクローズアップして書いてみたいな。

中国の歴史系漫画は面白い視点がたくさんです。

心はいろいろ。ひとりひとり違う。

どれとも違うかもしれないけど
どれとも同じだともいえる

ラグビーボールみたいなボールでも
たくさんのバウンドを見ていると
回転の方向でなんとなくわかるようになる
ほんとだよ。

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