見出し画像

ショップオープンで、ワイン投入を3本にした理由

Vol.016
ヴィーノサローネのネットショップをオープンして、早10日が経ちました。少しずつトラフィックが増えているようです。ありがとうございます。
オープンに際し、手掛けた販売促進は、BASEからインスタグラム(@vinosalone)やこのnoteへのリンクを双方向で貼ったところまで。
いま、つぎの販売戦略の準備に入っています。
 
さて今回は、ヴィーノサローネのネットショップ開設で、ワインのラインナップをなぜ3本(3種)に絞ったのか。その狙いを綴ります。
 
いま一度、ヴィーノサローネのプロジェクトの主旨を振り返ります。
ヴィーノサローネは、実店舗を持たずに、ネットショップのみでワインを販売するのが目的です。ファッションエディターでもある主の知見を活かして、ほかのワイン販売とは異なる視点で迫る。写真やテキスト、タイトルをきっかけに、イタリアワインの魅力をより多くのひとに伝えること。
それゆえ、ネットショップのBASEに紐づけるインスタグラムの見せ方は、最重要事項です。インスタグラムのつくりを、主なりに練りました。
 
まず、ショップを立ち上げる前、インスタグラムの特性をあれこれと検証。
すでに見慣れた、写真レイアウトのフォーマットに、実は重要な法則が隠されていたのです。現在、インスタグラム側で設定したフォーマットは、横一列に3点の画面(マス)が並びます。これがポイントです。ワインのラインナップは3本に決め、横一列に並ぶ3点の画面にぴったりと合わせました。
 
さらにいえば、フォーマットを3の倍数でとらえて写真を構成すると、結構おもしろい見せ方ができるのではないか。ヴィーノサローネのロゴは9分割して、大きく配置しました。
 
ワインを3本に絞り込んだ理由は、もうひとつあります。
Vol.11で書いた森岡書店のコンセプトを、ネットショップで置き換える試みです。1冊の本のみを紹介し、その本を1週間かけて販売する、というのが森岡書店の方針ですが、ヴィーノサローネは、横一列をひとつの単位と見立て、3本を最小単位としました。
 
もっと工夫を加えました。
ボトル1本を縦に2分割して、見せる方法です。
3本のボトルで計6マスを使います。大きくボトルをレイアウトし、存在感を演出しました。
 
このようにインスタグラムのフォーマットを解釈し、オープニングのワインを3本に厳選したのです。

◎ショップオープンに投入した3本(3種類)のワインです。

革命的な白ワイン
スキオペット “コッリオ・フリウラーノ 2019”
クリアなミネラル感が絶品
カンテ “ヴィトヴスカ 2019” 
驚きのオレンジワイン
パラスコス “アンフォレウス・リボッラ・ジャッラ 2015”

 3本すべて、白ワインの名産地フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州産。イタリアのワインと言えば、濃厚な「赤ワイン」という時代が続きましたが、いま注目されているのは、「白ワイン」です。特に、最後のパラスコスが、話題の多い「オレンジワイン」。「白ワイン」のようでいて、「白ワイン」ではない。赤ワインと同じ発酵法を取り入れ、独特の色味や風味、味わいをつくり出した「オレンジワイン」は、日本でもとても人気があります。 

 次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?