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グラフィックデザイナーのTさんに会う

Vol.006
古くからの友人が仲介してくれた、グラフィックデザイナーのTさんと対面することになりました。
 
事前にもらったTさんの作品資料を見ると、僕が求める感性が、一つひとつの作品にしみ込んでいました。手練れのデザイナーとは違い、はじけるようなフレッシュさがあって、益々会うのが楽しみでした。
 
東京を離れて仕事をするTさんとの打ち合わせは、ZOOMで決行。僕はまず、お礼を言いました。                      
「ロゴづくりについて、名乗りをあげてくれてありがとうございます」
 
第一印象は、飾り気のない素朴な佇まい。話題を進めるうちに、言葉の端々から誠実さがあらわれてきました。普段の仕事を通して、様々なタイプのグラフィックデザイナーとの付き合いがありますが、僕にとってTさんは、まず、信頼をおける感じがしました。Tさんのロゴデザインに対する考え方は、こうです。

「ロゴマークは企業や組織、お店の顔となるデザインです。その方々の想いや気持ちをカタチに置き換える、という意味で強く責任を感じる案件です。だからこそ、やり甲斐もあります。一番好きな仕事です」

グラフィックデザインの経験を積んだ人なら、基本的な思考かもしれませんが、「一番好きな仕事です」という言葉に自信が漲っています。これはきっと、価値ある仕事になるだろう、と予感しました。
 
ロゴ制作の材料は、屋号の「VinoSalone」と「ヴィーノサローネ」。店のキャッチをイタリア語で表した「Qui s’incontra “la vera essenza” del vino italiano.」と日本語の「イタリアワインの“本質”にであう」です。材料はこれだけでも、インスタやこのnoteのために掲載する丸型のアイコンの依頼。さらに、忘れてはならないのは、ブランドカラーの選び出しです。
 
バーチャルな店舗運営は、グラフィックデザインがかなり重要になることを、Tさんと確認し合いました。サイトを開いたとき、最初に目に入るロゴで、ヴィーノサローネのイメージを決定づけてしまうものです。そして、写真、テキストでワインの魅力を伝え、販売につなげていくことになりますが、やはり、ロゴの印象は多大です。
 
強烈なインパクトはなくても(むしろインパクトは重要ではなく)、長く印象に残るデザインをロゴに込める。さらに、楽しさが溢れ出るユーモアも備えているもの。
そんなリクエストをかみ砕いてもらい、最初の打ち合わせを終えました。
 
次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。

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