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少女主義者はユニクロを目指す

ユニクロのUTコレクションに、ソフィア・コッポラとのコラボTが登場!

……もう先月に発売されていたんですね、3月の慌ただしさにとりまぎれて気づかずにいました……ポップアップイベントや無料上映会もあったんだ……涙(詳しくはこちら
ご本人も、いつまでもどこか繊細な雰囲気で素敵ですね。

Tシャツのラインナップは、「サムウェア」「マリー・アントワネット」
「ヴァージン・スーサイズ」「ロスト・イン・トランスレーション」「ブリングリング」の5種。

「マリー・アントワネット」(ユニクロ公式より)
「ヴァージン・スーサイズ」(ユニクロ公式より)


個人的に思い出が多い作品は「マリー・アントワネット」です。
公開当時は雑誌編集者だったので、取材のために試写会へ行ったのですが、パンフレットと一緒に配られたのがなんと扇! ピンク地にライトグリーンのアラベスク柄で、要(かなめ)にはピンクのタッセル付き。それがピンクのサテンの袋に納められていて、とても素敵なお土産でした。
主演のキルスティン・ダンストも可愛かった……「ベルサイユのばら」では、マリーの美しさについて「ミルクに紅バラの花びらを浮かべたような」というト書きが出てきますが、映画では貴婦人たちがマリーを見て「かわいいわね。ケーキみたい」と囁き合うのです。キルスティンのマリーは、そのどちらにも当てはまる可愛さでした。

そんなわけで、やっぱりマリーを買おうかなあと店頭で見比べていたら、横からサッと手が伸びてきて1枚なくなり……
こういうバッティングはよくあるのですが、私はその度に「あの人とおそろいになっちゃうのか〜」などと考えて購買意欲が失せるタイプです(もしかしたら、少女が好きな方には同じような方もいらっしゃるかもしれないので、私が買ったものは伏せておきますね!笑)。

皆さんは、ソフィア・コッポラ作品のなかでどれがお好きですか?
私は、ガーリー要素がおそらく最も薄い「ロスト・イン・トランスレーション」が一番好きかもしれません。言葉の通じない異国で何も楽しめない疎外感、孤独感。あれは、もっともっと広い意味で「ここには居場所がない」と感じている人の心にすっと重なる感覚ではないかと思います。
あの映画のガーリー要素といったら、当時「女の子写真」ブームを牽引したヒロミックスが数度出てくるところくらいでしょうか(ブームを受けて2001年の木村伊兵衛賞にはヒロミックス、蜷川実花、長島有里枝の女性3人が選ばれ同時受賞となりましたが、当時の私の上司だった女性編集長は「3人まとめてなんて失礼なことするわ!」と立腹していました)
そして私、白状しますと最も履修すべき「ヴァージン・スーサイズ」を観ていないんです……これを機会に、まずは原作の「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」を読むことから始めるべきでしょうか(装丁がこんなに素敵なので)。

さて、購入したTシャツはいつどこで着ようかと考えあぐねている私でした。

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