見出し画像

EVOLVE GCS 仙台直前 環境考察

はじめに

エボルヴではnoteを書くのが初めてなのでまずは自己紹介から

    HN:びおれ
活動地域:岡山
主な戦績:GP大阪2023summer ベスト8
     公式CS優勝回数6回

noteを書くきっかけは別TCGでの知り合いのnoteの校閲を手伝っていたら、いつの間にか、とあるサイトのライターになっていて、noteを書くことでこういった方向に役立つこともあるのかと身に染みて感じたことにあります
TCGが好きすぎて今すぐにでもTCGに関する仕事に転職したいと思っている自分には衝撃的な事だったので…

ですので、定期的にnoteを書くつもりですし、多くの人に見てもらうことが目的なので無料で公開する予定です

また、自分は仙台に行く気まんまんだったのですが、とある事情で急遽出場できなくなってしまったので、練習で得た情報を発信することで満足感を得ようという魂胆もあります

急な投稿なので仙台への移動の暇つぶしにでも読んでもらえたらと

それでは本文へ


環境考察

人形エルフ、2コスメアor機械メア
上記2クラスは多くのチームが持ち込むと予想され
今期はいわゆる3rdデッキに悩む環境である

その候補として挙げられるのが
自然ロイヤル、リーシェナウィッチ
上記2つが最も有力であると考えた

また次点で
超越ウィッチ、機械ウィッチ、アグロドラゴン、侮蔑ドラゴン、簒奪ロイヤル、機械ビショップ、アミュレットビショップ(順不同)
などを持ち込むチームも一定数いると予想した

(以下より人形エルフ、機械メア、2コスメア、自然ロイヤル、リーシェナウィッチを上位5デッキ、その他7デッキを下位デッキと呼称する)

次項よりこれらのデッキの概要を話す
上記デッキをすべて使用したものの、下位デッキに関しては練習量が他デッキに比べ少ない為、割愛させていただく

環境デッキの特徴

各デッキの特徴とサンプルリストを紹介する
また有利不利に関して、上位デッキと下位デッキの強さには大きな解離があると考えているため特筆しない限りは不利という認識をしている

人形エルフ


人形エルフ

有利デッキ:機械メア以外
不利デッキ:機械メア

4ターン目までに0コストのロイド、ヴィクトリアを生成しそれ以降のターンでアナスタシア、妖精の調べなどといったカードと絡めて1ターンに集中して展開することで勝ちを目指すデッキ

1~4ターン目までは、ほとんど準備をすることになるためアグロデッキに弱いように見える
しかし、迂闊にフォロワーでリーダーを攻撃すると決意の人形オーキスによる盤面処理、ロイドによる回復と守護がライフを守る動きとして非常に強くアグロを通される心配も少ない

また盤面展開を行うデッキはAOEを持つコントロール系デッキに弱い側面があるが、後半のフィニッシャーが復讐の人形オーキスやノアといった、単体で打点を出せるカードである点やネルシャなどで除去範囲を逃れるといったことが容易にできるため、そういった心配もない

弱点があるとすれば除去能力の脆さである
スタンド状態のフォロワーに触る手段をヴィクトリアに頼っており、メインギミックでは複数面を処理することができないため、機械メアには早期にモノの進化条件を満たされてしまう
その対策としてカシオペアの採用も一時期検討したが人形エルフは自分の強い動きを無理にでも通して勝つタイプのデッキであると考えているためそういった延命を行うカードはこのデッキとの相性が悪い

また、自然ロイヤルのベイリオン、機械ウィッチのテトラなど処理できないと負けに直結するようなフォロワーを出しながらクイックを構えられると、アナスタシアなどで面展開をしたいのにツヴァイやその他除去をプレイせざるを得なくなることもある(展開力が高すぎるが故にそれらを放置してでも面展開する方が勝つ場合も多々ある)

実は一度機械ウィッチもそういった理由で候補に挙がったが、他デッキへの勝率が担保できないうえ、実際勝率を取ってみると4割にも満たなかったため没となった

弱点を補ってあまりあるほどの展開力がこのデッキにはあるということだ

2コスナイトメア

2コスナイトメア

有利:機械メア、リーシェナウィッチ
不利:自然ロイヤル、人形エルフ

今期ではほぼ唯一、後手を選択するデッキである

序盤は除去か、相手の盤面が弱い時にはハンデス
中盤は異界を統べる者で盤面処理と手札補充
終盤はローズクイーンから大量回復大量ハンデス盤面処理

非常にシンプルな動きながら異界→ローズクイーンが着地しさえすればほぼ全対面に勝つことができる

弱点としては烈火の魔弾、夢のささやき、異界を統べる者と除去の種類数が少ない為、相手目線で除去範囲が比較的わかりやすいことである
例えば、人形エルフであれば進化できずともノアをプレイする、アナスタシア→調べから体力6以上をつくられるといった行為に弱い

ただし欲望の狂信者がこのあたりの足りない打点を補ってくれることやハンデスを行うことでこういった行為をそもそも行えないようにすることもできるため、大きく不利ということはない

自然ロイヤルはEXエリアにリソースを蓄える都合上、ハンデスをあまり強く使うことができず、またローズクイーン着地後もミストリナの絶好の着地タイミングになってしまうため明確に不利である

また良くも悪くも異界頼りのデッキであるため、異界を統べる者を引けない試合はほとんど負けてしまうといっても過言ではない
とはいえ、異界を目指してマリガンを行い、ピユラや欲望の口づけなどのドローを加味すれば後6までに70%程度の確率で辿り着けるため弱点とは言い難い

異界のような5コストのカードをマリガンで狙ってもデッキがほぼ2コストだけで構成されているため事故らないのもこのデッキの利点である

機械ナイトメア

機械ナイトメア

有利:人形エルフ、自然ロイヤル
五分:リーシェナウィッチ
不利:2コスメア

序盤中盤は横展開
中盤以降は二コラで墓場を増やし、モノ、ファーストワンを揃えて盤面を強化しライフを一気に削るデッキ

スタンド状態のフォロワーに触ることが苦手なデッキに対しては無類の強さを誇る

極論を言うと攻撃力1のフォロワーが4面残って帰ってくればモノ-ファーストワンで19点疾走になるし、墓地にモノがいればエンネア1枚でエンネア、二コラ、モノ、プロダクトマシーンの4面展開ができ、モノ以外生きて帰ってくればファーストワンからモノを出して進化→バフで丁度20点になる

こちらの2/2フォロワーは相手の4/4フォロワーくらい(もしくはもっと)の価値があるので二コラ進化→禁絶の一撃で相手の盤面を処理するよりも実はボーンドローンなどを蘇生した方が強かったということは多い

相手の除去範囲と、モノの進化の条件達成の見極めが非常に大切である

機械ナイトメアを使用するときバフできるコストが足りるのか分からないとよく聞くが、自分は墓場にモノがあれば盤面空でも7コストでバフ+疾走が行えることを基準に
・EPがあるならー1コスト
・残ったフォロワーの数×-1コスト
と計算している

また進化後のバフ効果は5体いなくても発動できるので進化した後にメカニカルガンナーを自爆してファーストワンを手札から捨ててバフを行うこともできる

環境当初は侮蔑ドラゴンやビショップ系統などAOEを搭載しているデッキに不利を取ると思っていたが、その手のデッキは1面処理か全体処理のどちらかしか基本的にはできないため2、3面の展開を継続し処理漏れが発生したタイミングでモノを走らせるといったプレイをすることでそう言った印象もなくなった
意外とモノを疾走させるにはリソースを使いすぎるのでとりあえず進化すればいいというものではない
エンネア→二コラ進化でファーストワンを拾うと手札消費なしで展開し続けることすら可能である

ただし、2コスメアに関してはAOEを行いながらハンドを削り体力も回復される上、夢のささやきでモノの疾走を止めることができる点などから不利である

またリーシェナウィッチも処理+回復を行えるデッキであるため戦いにくい相手ではあるがリーシェナを置くという明確な隙があるため不利とまではいかないと考えている

2コスメアにも共通して言えることだが、ナイトメアを使うことの利点として、相手目線、先手後手どちらをとればいいか分からないこともメリットになりうる

リーシェナウィッチ

リーシェナ

有利:なし(先後差が激しいため不明)
五分:機械メア、自然ロイヤル
不利:人形エルフ、2コスメア、超越ウィッチ

リーシェナを起点に回復と除去を行い、スリップダメージで勝利を目指すデッキ
新弾で破壊の愉悦が追加されたことでリーシェナを出すターンの隙が若干緩和され、環境に台頭してきた
また、スウィートメドゥーサの除去能力が非常に高く、リーシェナを着地したターンの隙を十分カバーできるようになったことも強さの要因である

世間的にはこのデッキを3rdリーダーに据えている層が一定数いるようだが、個人的にはあまり評価が高くない
その理由としては受けデッキであるのに手札の選択肢が少ないことが挙げられる

例えば、機械メアや人形エルフは相手が誰であろうと強い動きというのがある程度存在し、なんでもいいからフォロワーをプレイすれば勝つということもあり得る
しかし、リーシェナや超越ウィッチのような相手の盤面を捌くデッキは横展開されるかサイズの大きいフォロワーを出されるかなど相手に合わせたカードをプレイする必要があるが手札を増やして選択肢を広く持つ必要がある

リーシェナはデッキの性質上、山札を他デッキより多くドローしたり、山上をめくるといったことをしないためその点が拙いように思えた

それでも戦えているのはメドゥーサがほとんどの盤面を返せる対応力を見せているからであり、デッキの対応力が高いというよりメドゥーサのカード単体のパワーが高い=引けない時のパワーダウンが目立つという印象を受けた

一時期流行った無謀の魔女+ギガントキマイラを入れたリーシェナがいまいち流行り切らなかったのも、ただでさえ少ない選択肢がそれらコンボパーツを引いたせいでさらに狭まるデメリットが大きかったからではなかろうかと思う

2コスメアが流行り始めたこともかなり向かい風である

自然ロイヤル


自然ロイヤル


有利:2コスメア
五分:リーシェナ
不利:機械メア、人形エルフ、超越ウィッチ

ハルバードウルフ、ミストリナの剣撃、王の一閃、母なる君などで盤面を制圧し、ベイリオンでリソース補充、ミストリナの高火力で押し切るといったデッキ

人形エルフなどと比べて爆発力は劣るものの自然ギミック特有の安定感を持つため多くの使用者が出ると思われる

人形エルフ、機械メアに不利としたものの、この2デッキに対しては母なる君の上踏みがうまくハマれば十分勝ちを狙える可能性はある
相打ちせずに処理を行えば2面以上の処理を行うことができるうえ、ミストリナをプレイするターンと母なる君のラストワード発動ターンを合わせれば守護裏にミストリナを置く、といったことができる
母なる君を安易にナテラ効果で捨てない方がいいことは多く、大型フォロワーを処理するためのカードだと思っている人は使い方を改めるべきである

新弾でアイテールが追加されたためベイリオン一閃やミストリナ剣撃といったコンボを安定して行えるようになったことも大きい

ベイリオンで蓄えたEXエリアをオクトリスを絡めて使うとプレイ幅がとてつもなく広がるのでお互い理想ムーブができずロングゲームになったときに勝ちを拾いやすいのも評価を上げるポイントである

下位デッキに関して

すべてのデッキを使用してみたが再現性、そもそものデッキパワー、そのデッキ特有の強い動きのケアのしやすさ、などなどどこかしらに欠陥があったためここでは紹介を割愛する

没デッキを使うことは全く無駄ではなく所謂分からん殺しへの耐性があがるのでネットの海に転がっているデッキ達も一度は触ってみてほしい

個人的な持ち込みデッキとその変遷

私のチームは環境開始早々、人形エルフと機械メアの2デッキの持ち込みは確定させつつ3つ目のデッキを探すことからスタートした

その条件として以下の項目を掲げた
1.上記2デッキにそれぞれ4割程度の勝率が出せる
 または片方だけでも大きく勝ち越すことができる
2.上記2つ以外のデッキに平均して6割以上の勝率が出せる
 (3rdリーダー対決に概ねまけない)

環境考察で列挙したすべてのデッキを一通り回した後
リーシェナウィッチの使用を一番に考えた
最初は機械メアに勝ち越せるうえ3rdデッキにも負けないいいデッキだ、と思って調整をしていたが、対面の除去範囲の理解の向上による勝率の低下や再現性の低さが露呈したことにより少しづつ評価が落ちていった

また、先週自分の近辺地域の状況だけで判断するのはまずいと思い、大阪のCSに出向いたのだがそこでは2コスメアの使用率がかなり高く、2コスメアにはリーシェナはかなり負け、仮想敵である機械メアが少ないともなればなおのことリーシェナを使うのは難しいと考えた

自然ロイヤルは機械メアに不利な点が評価を下げる要因となっていたため、2コスメアがある程度いるのであれば使わない理由はないだろうとなった

またここで機械メアを2コスメアに変更する話も出ていたが、チーム戦では有利と想定しているデッキに負けることをかなりマイナスにとらえており、異界を引けない(3割でほぼ負け、もちろん異界だけ引けばいいわけでもないため総合的にはもう少し負ける)と有利デッキに負けうる2コスメアは使用するまでには至らなかった

これらの変遷を経て人形エルフ、機械メア、自然ロイヤルを持ち込もうという話でまとまっていた

おわりに

いかがでしたでしょうか
自分が練習して得た知識を少しでも誰かが役に立ててくださると嬉しいです

特にエボルヴはこういったnoteが少なく、初心者が入りにくくなっているような気がします
今後はかるいデッキ紹介やコラムのようなものも書いていけたらと思います

よろしければ本記事を拡散していただけると嬉しいです

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?