全力

荒れた世界に一人
入れられたのではない
入っていった だったのだろうか
何をしても苦しい悲しいやるせない虚しい暗い
独り。
もがいて光を探す気力というか希望もなく
ただ毎日 置いてかれていた
外の世界なんて
なんか現実逃避で見たくなくて
あたたかい手なんて
嘘くさくて受け取れなくて
自分も傷ついたのに
誰かも傷つけてきてしまった

弱いな
どうして
なんでなの

歯を食いしばって泣いた

行き場のないこみ上げる
自我との苦しみ

わかるよ
って言葉がせめてもの救いだった

嵐のように訪れて
長い間色々なものを壊してぐしゃぐしゃにして混乱させていった風たちは
同時に
全てを綺麗にしていった。

残されたのは
シンプルな自分

飾り気のないそのままの私

それでいいんだよ
それで良かったんだよ

いつか…
が今になって
苦しみが私に現実との免疫力をつけた

まだかゆいところはある

けれど世界は同じように
時間は平等に進んでいく

その中でどんな姿だっていいから
自然を見つけられる
少しの余裕を

今日だって生きよう
いつか 良かった って

よく眠れるよ。