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【泣き歌】椎名林檎とキックザカンクルーとHey! Say! JUMP#スキな3曲を熱く語る

#スキな3曲を熱く語る

「ありきたりな女」椎名林檎

「千%」キックザカンクルー

「Chaw#」Hey! Say! JUMP

今回は私の「泣き歌」をチョイスしました。

前回の3曲は、こちら。

「ありきたりな女」椎名林檎

椎名林檎、大好きです。

で、「ありきたりな女」です。

この歌詞、何度聞いても何のことを言ってるのかわからなかったのですが、ただ「娘はもれなくとっておきの魔法かけられてるんだ」という言葉が耳に入り、歌詞をよ~く読んでみると、

子どものころから音楽の才能に恵まれていた私(どんな音も聞こえていた)が、母親となって娘を産んだら、聞こえていた音が聞こえなくなってしまった。娘を手に入れたことで(娘の命を音を聞こうと必死になったことで)かつての音の才能に恵まれた私の世界とおさらばし、ありきたりな女になってしまった

というような意味なんですね。

私には音楽の才能はありませんが、椎名林檎がこの歌で言わんとしていることはとてもよくわかる。母親になったら大きなものを与えられた引き換えに何かを失っているのだ、ということなのよね。

子どもを持つということは、世界に人質を差し出していることと同じだ」BYヘミングウェイ


キックザカンクルーの「千%」は、ただひたすら人生の応援歌、特にクリエイトな創作上での激しい落ち込みにすごく寄り添う歌詞ですので、多分noteで文章を発信している人は心当たりがあると思います。

俺は千%俺を抜いて前を向いてなんなら進んでる!

経て、からの、ここ!

KICK THE CAN CREWのKREVAの「音色」という曲は、忌野清志郎の「こんな夜に発射できないなんて!」と似た感じのエッチ系ダブルミーニングで気持ち良いです。



そしてゴリッゴリのアイドル、Hey! Say! JUMP。

多分この世でHey! Say! JUMPの「Chaw#」を聞くと泣けてしまうのは私一人しかいないだろう。


娘が小6からファンクラブに入っていて(それを勧めたのは私)、大学生の今でもずっとトビッコ(ジャンプのファン名w)なわけですが、そんな娘のジャンプ愛から、これまたアイドル曲ゴリッゴリの「Chaw#」

エブリバディジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!はじけ飛んでっちゃう!

ポップでハッピーな二人~♪

って、このキラキラなアイドル曲のどこに泣き要素があるの?

って感じでしょ。


それは娘の中3の夏。娘はバレーボール部で、副部長だった。最後の地区大会。その試合で3年生は引退、つまり負けた時点でそのチームは解散、3年生部活あるあるの話です。

勝ては地区大会出場、負ければ引退の試合で、奇跡的に勝ち進んだ結果、地域ナンバーワンの中学と決勝で当たった。公立中学なのに最強なチームに娘の中学は善戦した。1セット目を簡単にとられ、後がなくなった(3ゲーム中2ゲーム先取で決まり)状態でチームが一丸となり、その気迫に相手中学も押され、点差が詰まっていった。

娘のチームでは後輩が先輩のテーマ曲を作って、サーブの時にテーマ曲を歌うのですが、娘のテーマ曲がHey! Say! JUMPの「Chaw」だったわけです。

エブリバディジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!はじけ飛んでっちゃう!

ポップでハッピーな二人~♪

この歌を後輩が声を張り上げて歌うと、なんと奇跡が起こりました。


その日の最後の試合。娘のチームと強豪校だけ。



さっきまでの喧噪が、
通り雨が去った後のような静けさの体育館。


1セット目。

惜しいシーンもあったものの、
結局25ー13で落とした。

相手は本当に強かった。
高校生とやってるんじゃないかと思うくらい、変幻自在なスパイクを決められてしまう。

次セットは、やはり限界を感じてしまったか、自滅気味に点差が開く。

でも。

娘のサーブのとき。

奇跡が起こった。

チームの1年生がHey! Say! JUMPの歌を歌い出した。
娘の応援だ。

すると、
第一試合で我が校に負けた学校の女子も一緒に歌い出した。
まだ体育館に残っていたらしい。

な、なんで!?
そんなの一度も見たことがない!
他校の応援ソングを一緒に歌うなんて!

静かだった体育館に何故かHey! Say! JUMPの大合唱が響く。

エブリバディジャンプ!ジャンプ!ジャンプ!はじけ飛んでっちゃう!ポップでハッピーな二人~♪

いつだってイエイイエイイエイ!ときめきフレーバー!甘フワな時間を君と~♪


娘のサーブが決まる。

次々と決まる。
相手も慌てる。
乱れた球を拾う。
そして、
うちのチームも必死にスパイクを打つ。
そんなこんなで……


なんと追いついてしまった。

13-13。

追いついたところで、
相手はすぐにタイムを取った。


このまま続けば良い……

祈った。


でも、

奇跡はそこまで。


その後も必死に食らいついたけど、やっぱり歯が立たず。
25-17でゲームセット。


結局負けて彼女らの中学校の夏は終わりました。


さらに後日、この奇跡に続きがあることを知るのだった。

古い記事ですが良かったらぜひどうぞ。(無料記事なのでご安心を)



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