|VIVIENS|ヴィヴィアンズ百貨店

|モーヴ街8番地|フランスアンティーク、アクセサリー、服飾小物、小間物など——《ヴィヴ…

|VIVIENS|ヴィヴィアンズ百貨店

|モーヴ街8番地|フランスアンティーク、アクセサリー、服飾小物、小間物など——《ヴィヴィアンズ》は個性的な専門店が並ぶ百貨店です。古き良き時代の欧羅巴の老舗百貨店に憧れて、オープン。気鋭のブランド様をお迎えしてのポップ・アップ・ストアも開催予定。

マガジン

  • |Belle des Poupee|アクセサリー店

    |3rd floor|花びらの型の作成から染め、形成まで全てオリジナル・手作業の布花と、シルク等の上質なリボンを使用し、アンティークを意識したデザインのヘアアクセサリー中心の専門店です。

  • monomerone|架空のアンティーク・ブロカントショップ

    |6th floor|「元の持ち主」であるどこかの誰かの一日の物語が詰め込まれた様々な意味をもつアクセサリーを販売しています。

  • |massaging capsule|アームコルセット専門店

    |4th floor|デザイナー渋谷美緒。 脆く傷付きながら懸命に自立する人物像をイメージし、そのような人たちが強くあるための殻としての服飾品をデザインしている。ブランド名はE・ルッチオーニとマクルーハンの言葉に東京のイメージを重ねたもの。

ストア

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    sleep epidemical laboratory|Violet Crystal (Ring/SV925)

    ★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(60サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます *送料着払い発送ではございません 【ご注意】 ★他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内(土日祝休)】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【20〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関しては、ご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です * 霧とリボン企画展《最終幕〜菫色の小部屋》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 菫色の小部屋から見つかった、四つの金と銀の指輪。 クリスタルの中に閉じ込められたのは、二色の菫色の箔、金色と亜麻色の髪の毛、そして「霧とリボン」のロゴマーク。 「バイオレット・クリスタル」と呼ばれているようだが、いつ誰が何の為に制作し、身に着けていたのか。 心地好い香りの立ち込めるこの小部屋で、まるで暗号を解くように手がかりを探し、意味を考え、元の持ち主に想いを馳せる。 そしてまた、次の時代の誰かに受け継がれていく。 ジョージアンやヴィクトリアンの時代に流行したセンチメンタルジュエリー、その中でも故人を偲んで制作され身に着けられていたモーニングジュエリー。 その種類も様々ですが、本作は「スチュアート・クリスタル」から着想を得て制作しました。 霧とリボン様の最終幕に相応しい作品をお届けしたく、初めて「ジュエリー」と呼べる装身具を作りました。 ….sleep epidemical laboratory ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ ★作品情報 SV925・クリスタルガラス・人毛・箔 *人毛は人毛ウィッグを使用 作品サイズ| モチーフ部分:約12cm/リングサイズ:フリーサイズ 制作年|2023年 ★4枚目写真は展示風景 ★プロフィール sleep epidemical laboratory|アクセサリー・ジュエリー作家 鉄道車両・機械設計の仕事を経て、2011年より架空の研究所をコンセプトに様々な素材でアクセサリーや雑貨作品を製作。 2023年より彫金でジュエリーの制作を開始。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
    44,000円
    KIRI to RIBBON
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    sleep epidemical laboratory|Violet Crystal (Ring/K10)

    ★販売は先着順 ★転売目的のご購入はお控え下さいますようお願い申し上げます ★【ゆうパック(60サイズ)送料込みのお支払い】となります *決済の際に別途送料が表示されます *送料着払い発送ではございません 【ご注意】 ★他の商品と複数注文の際は、注文を分けずに一度にご注文ください。 別々に注文の場合、送料がその都度加算されてしまいますので、ご注意ください。別々に注文の場合、一括発送ができず、別々の発送となりますこと、ご容赦願います。 ★発送は【ご入金日翌日からカウントして7営業日以内(土日祝休)】に手配 大変恐れ入りますが、順番に対応しているため、具体的な発送日のお問い合わせにはお答えすることができませんので、何卒ご了承願います ★配送のご希望がある場合は備考欄にご記入願います ・曜日 ・時間帯【午前中】【12〜14時】【14〜16時】【16〜18時】【18〜20時】【20〜21時】 ご指定がない場合は【一番早い発送・時間指定なし】でお届け致します お日にちの指定に関しては、ご入金日翌日からカウントして7営業日(土日祝休)以降のみご指定可能です * 霧とリボン企画展《最終幕〜菫色の小部屋》出品作品。 ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ 菫色の小部屋から見つかった、四つの金と銀の指輪。 クリスタルの中に閉じ込められたのは、二色の菫色の箔、金色と亜麻色の髪の毛、そして「霧とリボン」のロゴマーク。 「バイオレット・クリスタル」と呼ばれているようだが、いつ誰が何の為に制作し、身に着けていたのか。 心地好い香りの立ち込めるこの小部屋で、まるで暗号を解くように手がかりを探し、意味を考え、元の持ち主に想いを馳せる。 そしてまた、次の時代の誰かに受け継がれていく。 ジョージアンやヴィクトリアンの時代に流行したセンチメンタルジュエリー、その中でも故人を偲んで制作され身に着けられていたモーニングジュエリー。 その種類も様々ですが、本作は「スチュアート・クリスタル」から着想を得て制作しました。 霧とリボン様の最終幕に相応しい作品をお届けしたく、初めて「ジュエリー」と呼べる装身具を作りました。 ….sleep epidemical laboratory ・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ ★作品情報 K10・クリスタルガラス・人毛・箔 *人毛は人毛ウィッグを使用 作品サイズ| モチーフ部分:約12cm/リングサイズ:フリーサイズ 制作年|2023年 ★6枚目は展示風景 ★プロフィール sleep epidemical laboratory|アクセサリー・ジュエリー作家 鉄道車両・機械設計の仕事を経て、2011年より架空の研究所をコンセプトに様々な素材でアクセサリーや雑貨作品を製作。 2023年より彫金でジュエリーの制作を開始。 ★重要なお知らせ ご不在で商品をお受け取りできなかった場合は、必ず【7日間以内に配送業者さんにご連絡の上】お受け取りをお願いします。 ★返品・交換について 作品や商品に不備があった場合は、商品到着後、7日以内にご連絡願います。作品については問題解決後にお届け、商品については良品と交換させて頂きます。但し、代替品をご提供できない場合は、交換ではなく返金対応とさせて頂きます。返送や交換にかかる送料は当方で負担します。 お客様のご都合による返品は受け付けておりませんので、ご不明な点はご注文の前にお問い合わせ願います。 *画像の色味はできる限り現物に近づけておりますが、ご覧頂く環境により見えは変化します。ご了承願います。
    85,800円
    KIRI to RIBBON

記事一覧

massaging capsule|少女の日の残像

 初夏の午後。  コルセットの長い編み上げ紐を一列ずつゆっくりと締めあげて、流行の優雅なウエストラインを作り上げます。  新調したばかりのドレスに袖を通し、いつ…

Belle des Poupee|舞踏会の余韻が香る夢のヘッドドレス

 久しぶりの感動の舞踏会の後、余韻冷めやらぬ日常の日々にも身に着けたい、リボンとすみれのヘッドドレス。  スモーキーなアブサングリーン、バイオレット、ライラック…

monomerone|菫香る熱気を封じ込めて

 燃え盛る花の饗宴のなか、舞踏会の夜が幕を上げる。記憶を封入するハート型のアクセサリーと、ガラスのディスプレイを模した2シリーズのご紹介です。  ある少女はこう…

massaging capsule|月夜に駆けて

 今夜は、誰でしたっけ、たいそう高貴だとかいう紳士を紹介される予定と聞いていたのでした。今夜のために時間をかけて結い上げたヘアスタイルも優雅に仕上がっていました…

Under the rose個展|薔薇の花影でワルツを

 あたたかな光に包まれた薔薇のつぼみが、次々にほころび始める季節。  花影に耳を澄ますと、小さなワルツの調べが聴こえてくる……  アクセサリーブランド・Under the…

アンヴァンテール|菫色舞踏会への招待状

 ドレスコードは菫モーヴ色。  そんな菫色舞踏会がベルエポック時代に開催されていたら、どんなに素敵だったでしょう。  バルに出かけるマドモワゼルの為の優美なフラ…

Belle des Poupee|夢のヘッドドレスで菫色の舞踏会へ

 3年ぶりの舞踏会!  会場は外壁に瑞々しい草花が生い茂る「菫色の小部屋」の奥に広がる秘密のボールルーム。美しいものと物語好きの人の夢を叶えてくれる場所。  最初…

Under the rose個展|ミラの星を胸に、きらめきの拍手の中へ

 クジラ座の胸に輝くミラ。「ふしぎなもの」という意味を持つ星に見守られる庭。光が強まったり弱まったりする度に、現実と空想の世界が縮まったり離れたり。  そんな不…

Under the rose個展|巻頭エッセイ|夢虫の招待状

 3周年を祝う菫色の舞踏会が、夜のカドリーユに耽る頃。  空想宝飾店”Under the rose”では、昆虫達がここぞとばかりに美しく着飾り、静かにショーケースを抜け出してい…

massaging capsule|冬の舞踏室の記憶

 ある年の12月でした。私は友人と英国のブラックプールにいました。オフシーズンの避暑地は人もまばらで、夏には賑わう海辺の土産物店も、桟橋の遊園地もゲームセンターも…

アンヴァンテール|アールデコ時代のアイリス色ノエル

 アールデコ時代のパリのクリスマスに思いを馳せて。パリの蚤の市で見つけた美しいアイリスデザインのアンティークラベルに、それぞれ菫色のフランス文学本を添えて、各種…

ネバアランド|軽やかな足取りで、モーヴ色の街へ

 モーヴのタータンに、ケープを留めるブルーベリーのリボン!  コートは丸衿でラグラン切り替え、すとんとコンパクトなAライン。  単体でもお使いいただける小さなケ…

monomerone|“菫色の信仰”を見つけて

 どこかで誰かが身に着けていた、架空のアンティーク作品を制作されているmonomeroneさま。  少女たちの“菫色の信仰”において使用された2作品に、“少年の祝福星”を表…

アンヴァンテール|ベルエポック時代のモーヴ色ノエル

 モーブ色の聖夜に密やかに寄り添ってくれる、菫モーヴ色の美しいフランスアンティークをご紹介します。  菫色ストラスがチラチラと輝く美しい壜はベルエポック時代のも…

Belle dea Poupee|クリスマスパーティーの後ろ姿

 Belles des Poupeeさまの制作するヘアドレスは、いつでも少女の夢を叶えてくれる。クリスマスパーティーの招待状を眺めながら、今年は何を着ていこう。 *  足元軽く…

Under the rose|星夜の飾り窓

 冴えた空気が頰をさし、祝いの気配が近づく夜半の冬。  空想宝飾店"Under the rose"は、碧い茨を抜けだして菫色のストリート《MAUVE STREET|モーヴ街》へ、新たな歩を…

massaging capsule|少女の日の残像

 初夏の午後。  コルセットの長い編み上げ紐を一列ずつゆっくりと締めあげて、流行の優雅なウエストラインを作り上げます。  新調したばかりのドレスに袖を通し、いつもは鍵のかかった宝石箱にしまいこまれている特別に豪華な首飾りを身につけて、憧れていたレディの集うあの場所へ向かう日が来ました。  鳩尾の下あたりが少しぎゅっと緊張します。夕刻に待っているお披露目の舞踏会まで、あとわずかも待ちきれない。  それはなんて輝きに満ちたひとときだったことでしょう。今では遠い過去の時間のこ

Belle des Poupee|舞踏会の余韻が香る夢のヘッドドレス

 久しぶりの感動の舞踏会の後、余韻冷めやらぬ日常の日々にも身に着けたい、リボンとすみれのヘッドドレス。  スモーキーなアブサングリーン、バイオレット、ライラックの3種のくすみカラーのリボンの下から溢れ出るすみれたち。  リネンの素材が軽やかで涼し気で、これからの季節にもぴったり。  ワイヤーで自在に曲げられるので、色々なお洋服と合わせたおしゃれが楽しめそう。 *  こちらはヘッドドレスよりも小ぶりな、リボンとすみれのクリップ。  ノーブルなモーヴと、趣のあるヘーゼルカ

monomerone|菫香る熱気を封じ込めて

 燃え盛る花の饗宴のなか、舞踏会の夜が幕を上げる。記憶を封入するハート型のアクセサリーと、ガラスのディスプレイを模した2シリーズのご紹介です。  ある少女はこう言う。  あの時私はまだ胸に飾った薔薇の花よりも若く、それでも窓辺に遊びに来る小鳥よりもよくものを知っているつもりだった。緊張を隠し、興奮に包まれた舞踏会の入り口で、人々が行き交う。どうか胸に宿る秘密を持ち続けられるように。 *  パステルカラーは愛らしくも、燃える心の灯が記憶を呼び覚ます。菫が描かれた2種は、星

massaging capsule|月夜に駆けて

 今夜は、誰でしたっけ、たいそう高貴だとかいう紳士を紹介される予定と聞いていたのでした。今夜のために時間をかけて結い上げたヘアスタイルも優雅に仕上がっていました。   けれど、彼女は舞踏会を抜け出すことに決めました。混じり合った香水の強い匂いはそろそろ耐え難く、次から次に微笑む完璧な人達の、これまた完璧な社交辞令のお喋りには頭痛がし始めていました。それに何より、良く似合うドレスに着替えた、その直前まで夢中で読んでいた本の、しぶしぶ栞を挟んで閉じた物語の続きがどうしても気にな

Under the rose個展|薔薇の花影でワルツを

 あたたかな光に包まれた薔薇のつぼみが、次々にほころび始める季節。  花影に耳を澄ますと、小さなワルツの調べが聴こえてくる……  アクセサリーブランド・Under the rose様の新作が、このたびオンライン個展《Hidden Garden Waltz》にて発表されます。  そして、本展はUnder the rose様の記念すべき初個展。ここヴィヴィアンズ百貨店において、作品と皆さまを繋ぐ「リボン」として、わたくし青磁にによる案内が、少しでもお役に立ちましたら光栄です。

アンヴァンテール|菫色舞踏会への招待状

 ドレスコードは菫モーヴ色。  そんな菫色舞踏会がベルエポック時代に開催されていたら、どんなに素敵だったでしょう。  バルに出かけるマドモワゼルの為の優美なフランスアンティークをご紹介いたします。 *  菫の嗅ぎ薬壜——その詩的な響きだけで陶然としてしまいます。  シルバー製(猪頭の刻印)、アールヌーヴォ—時代のもの。シャトレーンに取り付けられていた香水や嗅ぎ薬を入れる為の壜です。  シャトレーンとは、1860年頃から19世紀終わり頃に流行したベルトから吊り下げて装

Belle des Poupee|夢のヘッドドレスで菫色の舞踏会へ

 3年ぶりの舞踏会!  会場は外壁に瑞々しい草花が生い茂る「菫色の小部屋」の奥に広がる秘密のボールルーム。美しいものと物語好きの人の夢を叶えてくれる場所。  最初にあつらえたいのは、頭部を飾り守ってもくれるBelle des Poupeeの夢のようなヘッドドレス。淡いくすみカラーの花々やリボンの柔らかで上質な質感が写真からでも存分に伝わってくるのは、花びらの形の作成から染めなど全てが手作業で制作される唯一無二の芸術的な作品だから。  印象派の絵画に登場しそうな見目麗しい小

Under the rose個展|ミラの星を胸に、きらめきの拍手の中へ

 クジラ座の胸に輝くミラ。「ふしぎなもの」という意味を持つ星に見守られる庭。光が強まったり弱まったりする度に、現実と空想の世界が縮まったり離れたり。  そんな不思議な世界を作り出すUnder the roseさまの記念すべき初個展が、星のきらめきの拍手が溢れるなか、幕を上げました。  動植物たちが、ワルツのように軽やかに集まってくる。ひとつずつ手縫いで制作されているビーズやスパンコールで着飾ったアクセサリーをお楽しみください。 *  今日は何か素敵なことが起こりそうで

Under the rose個展|巻頭エッセイ|夢虫の招待状

 3周年を祝う菫色の舞踏会が、夜のカドリーユに耽る頃。  空想宝飾店”Under the rose”では、昆虫達がここぞとばかりに美しく着飾り、静かにショーケースを抜け出していきます。煌めく鱗粉の導を辿れば、そこは街外れの秘密の苑。  123、123…  しっとりとした初夏の夜気に溶ける、聞き覚えのない3拍子のメロディ。  — Hidden Garden Waltz —  胸が高鳴る不思議なリズムにのって、初個展に相応しい煌びやかな作品が集い始めました。独創的なビーズ

massaging capsule|冬の舞踏室の記憶

 ある年の12月でした。私は友人と英国のブラックプールにいました。オフシーズンの避暑地は人もまばらで、夏には賑わう海辺の土産物店も、桟橋の遊園地もゲームセンターも閑散としていました。  街の名所である大きな塔に併設された、旧いボールルームを見学していたときのことです。  数歩先を歩いていた友人が、笑いながら振り返り、それから急に怪訝な顔になりました。「いま、トントンと肩を叩かれて、あなただと思って振り向いたけれど違った」と言います。またまた、と受け流しかけた私の耳に、小走り

アンヴァンテール|アールデコ時代のアイリス色ノエル

 アールデコ時代のパリのクリスマスに思いを馳せて。パリの蚤の市で見つけた美しいアイリスデザインのアンティークラベルに、それぞれ菫色のフランス文学本を添えて、各種3セットご紹介します。  まず1セット目にご紹介するのは「モンパルナスのキキの為のアイリスラベルとピエール・ド・ロンサール本セット」です。  創業1830年の香水会社ERIZMA社による1920年頃のものと思われるラベルは、ピンク色のアイリスがとてもロマンティック。おそらくパウダーボックス用に刷られたラベルで、なん

ネバアランド|軽やかな足取りで、モーヴ色の街へ

 モーヴのタータンに、ケープを留めるブルーベリーのリボン!  コートは丸衿でラグラン切り替え、すとんとコンパクトなAライン。  単体でもお使いいただける小さなケープが、フレアのシルエットで遊び心を加えます。  バックスタイルにも、小さなワンポイント。   両サイドにポケット付きです。  生地は、スコットランドの羊毛の新毛で紡いだ糸を使用し、アウターヘブリディーズ諸島の職人さんが手織り機で織ったハリスツイード。  裏地には、静電気の起きにくいキュプラを使用。  前立てや

monomerone|“菫色の信仰”を見つけて

 どこかで誰かが身に着けていた、架空のアンティーク作品を制作されているmonomeroneさま。  少女たちの“菫色の信仰”において使用された2作品に、“少年の祝福星”を表した1作品をご紹介します。希少な貝殻を模したアクセサリーが記憶する物語が解きほどかれます。 *  天へと伸びる一本の花が十字架を描き、清廉な信仰を象徴します。少女たちにとって、交わされた手と菫色の色彩は、まさにエルダーへの愛を表すためのもの。 “菫色の祈り”を捧げる特別な日には、ペンダントトップとして

アンヴァンテール|ベルエポック時代のモーヴ色ノエル

 モーブ色の聖夜に密やかに寄り添ってくれる、菫モーヴ色の美しいフランスアンティークをご紹介します。  菫色ストラスがチラチラと輝く美しい壜はベルエポック時代のもの。チェーンが付属しており、元々はシャトレーンに取り付けられていた香水や嗅ぎ薬の壜です。  シャトレーンとは、1860年頃から19世紀終わり頃に流行したベルトから吊り下げて装着する装身具で、チェーンの先には香水壜、手鏡、ピルケースなど身の回りの品が取り付けられていました。  これまでシルバーにレリーフタイプのお品

Belle dea Poupee|クリスマスパーティーの後ろ姿

 Belles des Poupeeさまの制作するヘアドレスは、いつでも少女の夢を叶えてくれる。クリスマスパーティーの招待状を眺めながら、今年は何を着ていこう。 *  足元軽くパーティー会場まで駆けていきたくなるようなキャノチエ — カンカン帽 — 。藤棚のように濃いモーヴ色が、淡い菫の花にふわりと被さる。  冬の静かな空気を思わせる、爽やかな装い。大ぶりのリボンは、後ろ姿を鮮やかに演出してくれます。 *  チャコール地が、暖かく居心地のよい部屋のように包み込む。耳

Under the rose|星夜の飾り窓

 冴えた空気が頰をさし、祝いの気配が近づく夜半の冬。  空想宝飾店"Under the rose"は、碧い茨を抜けだして菫色のストリート《MAUVE STREET|モーヴ街》へ、新たな歩を踏み出します。  8番地ヴィヴィアンズ百貨店。  欧羅巴の空気漂う特別なお店で、独創的なビーズ刺繍の世界を皆様にお届けしてまいります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。  さて、街全体がクリスマス一色となるこの季節。  当店からは3つのアドヴェント作品をお贈り致します。 *  ビーズ刺