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『正チャンの冒険』ってなんでしょうネ??

大正時代に誕生した初の日刊連載漫画

 いまから100年前の1923年1月25日
一般家庭全般を読者ターゲットにした「日刊アサヒグラフ」が創刊されました。『正チャンの冒険』は誌面に掲載されていた漫画で、初めて日刊連載された漫画ともいわれる作品です。
その内容は、正チャンという名前の少年が、リスと共に不思議な出来事に遭遇したり、事件を解決したり、場所に行ったりするファンタジー。
4コマ形式で読み方も右から左へ読み進め、しかもコマの下に解説文が書かれている、という現在の形式とは全く異なるモノでした。
記念すべき第1回は、冒険の相棒になるリスとの出会いが描かれています。
ここでの正チャンは、お世辞でもイケてるキャラではないですが、
そののち、日本中の少年少女の心をがっちり掴み、爆発的なヒットになるわけです。宝塚で舞台化(!)されたり、様々なグッズが誕生したり、作中で正チャンが被っていたニット帽が、”正チャン帽”と呼ばれたり、それはもう、大ブームも大ブーム。
のちの漫画家たちにも影響を与えていくのです。
これを読んでいるアナタ、『正チャンの冒険』が少しずつ気になってきていませんか??

 viviON THOTHでは、この『正チャンの冒険』を初連載から100年後の1月25日からTwitterにて日刊連載します!
当時、右から左に読む形だった構成を上から下へ。
カタカナ表記をひらがな&漢字にして読みやすく再編成。
FAXもメールもデータ送信もない時代にこのクオリティの漫画を日刊連載していたなんて…! どうやって打ち合わせとか作画作業とか入稿&印刷していたの?? 
考えるだけでマジでスゴくないですか??

ノスタルジックなのに何か新しい、今ではちょっとなさそうな物語の展開が楽しめる、この魅力あふれる『正チャンの冒険』の日刊連載をお楽しみに♪

そしてこのNOTE「マンガ誕生100周年記念プロジェクト 正チャンの冒険」では、より『正チャンの冒険』を知ってもらうために、様々な方の記事を連載します! 日本の漫画研究の第一人者である夏目房之介先生を筆頭に、さまざまな方が寄稿予定です。

・そもそも『正チャンの冒険』って何? 
・『正チャンの冒険』が連載開始された時代背景
・戦前から令和までの日本の漫画の歴史
・作者 椛島勝一氏ってどんな人?

などなど…
コレを読めば、読み物として面白いだけでなく、『正チャンの冒険』も、日本の漫画の歴史もわかってしまうという優れもの企画!! キャー♡

こちらも2023年1月25日爆発スタートいたしますので、お楽しみに!!

         viviON THOTH マンガ誕生100周年記念プロジェクト 
                  『正チャンの冒険』チーム一同