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家業のこと

今日は仕事のことについて書こうと思います。

僕の仕事は家業です。
家業とは「 その家の生計を立てるための職業。生業。多く自営業についていう。」
だそうです。

世の中には色んな家業があります。
例えば農家、漁師、旅館、酒屋、和菓子屋
他にもたくさんの家業があると思います。

3年前、家業を継いだ理由は未だに明確ではありません。
父に「継いで欲しい」と言われたから継いだだけなんです。
もちろん、昔は継ぐつもりは毛頭ありませんでした。
その当時はただ流れに身を任せてみたんです。

さて、家業は印刷出版業なので衰退産業です。
つい最近まで継いだことを心から後悔していました。
なぜ会社を辞めたのか
なぜ安定を選ばなかったのか
なぜ頭で考えて判断をしなかったのか

そんな折
以前、スタートアップメンバーとして携わらせていただいた日本酒関連事業を展開している社長とお話しをしました。
社長といっても同い年なので仲間って感じですかね。
その方のご実家は酒屋で、酒屋を守るため脱サラして会社を立ち上げました。

「衰退産業の家業を継ぐときのマインドを教えて欲しい」
まさに今の僕の悩みを打ち明けてみました。

「家業を守るため」
答えはとてもシンプルでした。

そして何より
「家業の時点で衰退産業」
とのことでした。

確かに
「家業はIT関係です。」
って聞いたことないですよね。

そこで思ったのは自分の未熟さです。
「衰退産業だから仕方ない」
ってどこかで逃げ道を作って、環境のせいにしていたのだと。

その社長との会話で僕にポッと火のようなものが付つ、消えないよう火力を強くしようと今、日々奮闘しています。
家業を継いだ時点でその火があれば、この3年間はまるで違ったものになっていたかもしれません。
とか考えても時間の無駄です。その時間をこれからのことを考える時間にあてるだけです。

先日、大河ドラマ「麒麟がくる」が最終回でしたね。その中で明智光秀は自分に与えられた使命と役割を果たしただけでした。
信長暗殺も「平な世の中を作る」という自身の使命を知り、行動に移しただけだと僕は感じました。

家業も同じかもしれません。
継いだからには看板を守る使命と役割があり、それを行動に移すだけ。
哲学的な表現ですが、そもそも家業を継いだこと自体が自分に与えられた使命だったのかもしれません。

今後、時代の変化に合わせて家業の形は変わるかもしれません。むしろ、変えないと看板は守れないのかもしれません。
ただ、今のこのマインドを変えてはいけないと思います。

とまぁ、つらつら書きましたがまだ何も結果を出してないのでもっと頑張らないとですね。
これからがとても楽しみです。

最後に、この文章が同じような境遇の方に少しでも響けば嬉しいです。

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