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ラフマニノフ:組曲 第2番 Op.17

S.ラフマニノフ (1873-1943) ロシア
♪組曲 第2番 Op.17
ラフマニノフは有名なピアノ協奏曲第2番と並行してこの作品を書きあげている。一度耳にすればラフマニノフと分かる歌い回しや、和声進行が随所に見られる作品である。

1.序奏 Alla marcia 和音による壮麗な行進曲である。

2.ワルツ Presto 優美なワルツで、3拍子と2拍子が交互に現れる様が、曲に変化を与えている。中間部の旋律は甘美で歌謡的である。

3.ロマンス Andantino ラフマニノフ独特のロマンティックな旋律が基本となり、その旋律が変形や装飾されながら展開されていく。

4.タランテラ Presto タランテラとはタラントという町の名前に由来するテンポの速い舞曲である。決然とした序奏に続くこの曲の第1主題はイタリアの民謡集に基づき、同音連打による第2主題は東洋的雰囲気を持つ。組曲の最後にふさわしく、華やかに締めくくられる。

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