見出し画像

ほぼ素人がゆるく手がける完璧を目指さないguitar DIY 12 木工!格闘!!大乱闘!!!

ども、VNDです

問題児を完成させる決意を胸に
ボディ木工のやりきれてない箇所をどうするか
ちょっと迷った部分がありました

それは前回も書いた箇所の
ヴァイオリンチックな横の窪み

画像1

赤丸のとこですね
ここだけ外周のR加工をしてなくて
このまま仕上げてしまうと 面取りしても
身体に当たった時に 痛いので
小刀でRをつける事にしました

画像2

1本目と同じように バックにコンターと呼ばれる
身体に当たる負担を軽くする為の加工
をしようかとも
思ったのですが

現状レスポールよりもボディ厚は薄め 
だいたい35〜40ミリほど
コンターがあると弾いた時の
フィット感は良くなりますが

あまり質量を削りすぎて音のバランスが
今以上に悪くなりそうなのも怖かったので却下
くぼみがなかったらおそらくやっていたと思います

いっそくぼみを消すように外周のデザインを
思い切って変えてしまおうか 悩みましたが
ヒョウタンみたいな形になりそうだったのでヤメ笑

3時間くらいかけコツコツと小刀で加工後

画像3

ここの無加工が

画像4

こんな感じになりました
裏面も同様です
たったこれだけの加工に3時間...
ですが小刀でしかできない狭い箇所なので
忍耐強くじっくりと加工

さらに横から見た図ですが

画像5

コントロールポットの収まりが悪く 
斜めにシャフトが出てしまったり 
締めきれない部分があるので 
ワッシャー分のくぼみを加工します

画像6

その加工中に思わぬヒビや割れを発見します...

画像7

もともと上の部分は学校で加工した時に厚みを突破して貫通した箇所で
裏から当て木をして補強したのですが
(この修正が異常に大変でやる気を無くした原因です笑)

その周りもヒビが入っていました
さらにその下 TONEノブが入る箇所の所も
厚みが1mmないくらいまでいってしまっていて
指で押すだけでポコポコ凹みます

なんならヘッド部のペグ穴も外す時に割れまくり....w

さっそく心が折れる音が...
イヤイヤ ここで諦めたら試合終了
そんな半端な気持ちでコイツは20年放置したんだから
なんとか補強できないか?

そう思って最短で修正案をひねり出しま
「困った時のアロンアルファーーーッ!!」
安易な気持ちが先走りすぎました笑

だって
今更当て木をするために 木材を調達して
ザグリと同じ形に加工して接着するなんて
そんなメンド...時間がかかる事はできない....

という事で ヒビ 割れの部分には
表裏でアロンアルファゼリー状を盛ってみました

画像17

画像18

え?アロンアルファなんて使ったら 塗装する時下地も着色もそこだけ入らずに変になるじゃん?

そうです それがなければ 綺麗な明るい着色も
考えましたが もともと修正箇所が目立つ
トップ面には カンペハピオの黒を塗る

傷が目立ちにくいツブシの黒なら
ナンボ接着剤を盛ろうが研磨してしまえば
面は整うハズ...

加えてエナメル質の硬質までいかない
塗膜が粘りのありそうな仕上がりになるし
多少キズが広がってもなんとかなるだろうと

そんなこんなであらかたの加工と修正は完了

次に木地調整
軽めに120番で傷を均一に
240 400と番手を上げて仕上げていきます

このまま着色?といきたいところですが
マホガニー材は導管部が大きいので
との粉を使って導管を埋めなければなりません

俗に言う目止めです
コレをやらないと塗膜がボッコボコになります
想像以上に導管が塗料を吸います

画像8

使ったのはコチラ
和信ペイントのとの粉 黄色
白と赤のとの粉がラインナップではあるのですが
黄色しか手に入らなかったのでコレでやりました


との粉と水を1:1で割り 指板とザグリ以外は
ハケで全て塗ります
軽く1時間ほど乾燥させて ウェスですり込みながら
余分なとの粉を落としておきます

ざっと落とし切ったらそのまま24時間置いて
本来なら下地をもう一段階やるのですが
ここは華麗にスルーしました笑

だってメンドry...時間に限りがあるので
目止めして着色後 トップコートを厚めにしておけば
なんとかなるんじゃないか?

と思っていたのです

ここから悩まずガンガン先に進みます
1本目でも使ったワトコオイルを使用します

画像9

画像10

画像11

使用カラーはエボニー
木目を目立たせる為 黒が強いこの色を塗布
オイル塗布後のウェットサンディングは無しで
24時間乾燥させます
思った以上に導管がオイルを吸い込みます笑
やはり下地は大事ですね....

塗装後に気づいたのですが オイル前に
ブライワックスや蜜蝋でカバーした後に
オイルをやっても良かったかも
その方が色味の調節はしやすいです

目止め後 すぐオイルだと
オイルの色合いがかなり濃く
ちょうどいい色味で止めるのが難しいです

濃くはなりましたが トップコートのニスで
多少色味が薄くなる事も わかっていたので
そのまま進みます

オイル乾燥後 
一度油性ニスで塗膜を作ります

画像12

画像13

下地を1段階すっ飛ばしたのでよーく見ると
実は導管のボコボコがありますが
気にせず 完全硬化するまで24時間乾燥させます

何が大変だったかというと
ネックがついている状態なので
一気に塗らないといけない事と

手で持って塗る というのが困難なので
職場にある室内クレーンを使って
適当な高さでヘッド部のペグ穴に
デカイ針金的なものをつけて吊るして
塗装をやりました

クレーンなかったらもっと苦戦してましたね...
風呂場でもできなくはないですが
塗料が落ちた時のための養生が必要なのと
換気をしっかりとらなければいけない
塗装後にある程度硬化するまで持ち出せない
などの縛りが出てきます

クレーンがなく、風呂場でもできない となると
それに変わるものを作るか探さないといけないので
セットネック系ギターの塗装はハードルが高いです

思いつく限りだと1番コストをかけずにやるなら
ボディとネック部を分けて塗装するしかないかと
つなぎ目の色合いとか仕上がりは
水研ぎ研磨で上手くやるしかないですね...

そんなこんなで肝心のトップ面のツブシ黒塗装へ
黒を塗る部分のトップ面のみ
1500番で水研ぎして面を整えてます
他の部分はトップが終わった後にまとめて
水研ぎするので 放置してます

コチラが黒塗装後

画像15

画像14

サイド面へ黒が約7mmほど被るようにマスキングをして
一気に塗装します
乾燥後 ヘッド面の水研ぎ研磨を失敗して
塗膜を剥がしてニスからやり直したのは内緒です....

また黒を塗っても良かったのですが
ヘッド部は木の色が残ってた方が
なんとなく良さそうだったので
油性ニスで仕上げたままにしてます

普通ならヘッド部の表面は大概 
黒で塗ってしまうことが多いです


おそらくGibson とかのロゴを目立たせる為だったり
ヘッド面も1枚の板ではなく 両サイドは
同じ材を貼りつけてる事があり
それを隠す為の塗りつぶしや 見た目の綺麗さ
そういう理由もあるのかな とも思います

カンペハピオの黒は エナメル質の仕上がりで
そのままでも均一に塗れていると
割と綺麗ですが マスキングをした
サイド面のつなぎの段差を滑らかにするのと
トップ面の光沢を出す為に
水研ぎペーパー1500番と2000番で研磨します

途中トップ面の研ぎすぎにより
やや下地が出てしまう箇所がありましたが
ニスの下地が残っていたので ココも気にせず
段差が消える程度に研磨
そのまま仕上げにコンパウンドで磨くと

思っていた以上にエナメル質塗膜が
いい塩梅で残りつつ 下地が出てしまった部分も
ヴィンテージ感みたいな仕上がりになったので

このまま塗装は完了することにしました笑
ここまででも塗装で3日間以上かかってるので
一気に他の部分も水研ぎ研磨を終わらせます
コチラも1500番と2000番です

画像16

テッカテカの光沢まではいきませんが
そこそこいい感じになりました

あぁ やっと配線と組み込みができる...と思っていたら
まだトラブルは続くのでした....

次回、難関!ジャズベ配線!! の巻

この記事が参加している募集

つくってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?