教師は生徒によって育てられる
「医者は患者によって育てられる」―これは私の好きな言葉の一つである。
私は今年で個人指導歴48年になったが、なぜこのようなことが可能だったかと振り返ってみると、それは時代の変化に合わせて指導法を変革し続けているからだと思う。
個人教授としての技量が上がれば上がるほど、そこには他の指導者の手に負えない子どもたちが集まってくる。中には相当「手強い」者もいて、その子どもに対する特別な接し方を発案・実現しなければ指導にならないことになる。同時にその親に対して教育環境設定のアドバイスを