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授業-日本語学校で学生が教えてくれた「~ところだった」のユニークな意味

先日、日本語学校の文法の時間におもしろい話を学生から聞いた。

その日の文型は「~ところだった」。

授業の最後に穴埋め問題を出した。

救急車が来るのがもう少し遅かったら、(  )ところだった。

板書

普通に考えたら答えは、「死ぬ」や「手遅れになる」などだ。

しかし、ある学生が「復活する」と答えた。すると周りの学生が笑いだした。
私は意味が分からず説明を求めた。

学生「中国のアイドルではよくあります。」
私 「???」
学生「全然大丈夫な怪我です。でも、救急車を呼びます。」
私 「!」
学生「だから、救急車が遅かったら、彼女は復活します!」
私 「わ!そーゆーこと?」「えー」

説明を聞いてやっと理解できた。笑った意味もわかった。
けれど、本当は笑ってはいけない・・・。
本当に必要な人に救急車が遅れて到着するようなことがあってはならないから、そんな使い方はしてはいけない。日本でも問題になっている。

それにしても、この文型、実は意味としては「~という結果になりそうだったが、実際にはそうならなかった」という少々トリッキーな内容で難しい。
でも、しっかり理解した上で自国の例を出してくれたのが、嬉しい瞬間でもあった。

いいぞ!その調子で頑張ろう!


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