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芝居と向き合うために必要な最低限の構造を理解しよう


※注意

今回のページはプロを目指す方々に対しての、初級編資料としての意味合いが強い記事となります。
専門性の高い記事となりますので、プロがどんなことに気をつけて芝居をしていくのか等に興味のある方は読み進めて下さい。

プロを目指す方々にとって有益な情報であると認識していますので、これからプロを目指す方、プロに近づきたい方は是非読んでください。

成長の過程は

1.調べる、学ぶ
2.理解した気になる
3.理解が足りないことに気づく
4.さらに深層を学ぶ
5.理解する

一度学び出したら2〜5を繰り返すことになります。
今回は「2.理解した気になる」に該当する初級編です。

上手くなったつもり、から踏み込むきっかけになればいいですが、上手くなったつもりのままでいると成長は止まります

皆さんの、研鑽を積む領域への鍵となれば幸いです。



芝居を音で理解する

実写ドラマ、特に戦隊モノでヒーローがピンチになり、敵にやられ地面に倒れ伏したところで、負けられないと手を握るシーン。
ぎゅううう、と皮の手袋をつけて握りしめる効果音がつきますよね。

本来は耳に届くはずもない音

そのシーンを際立てるために、違和感を違和感と感じさせないよう、効果的に使われる音を「効果音」と呼びます。

視聴する側は効果的な音を認識することで、よりその世界にのめり込むことができます。

では、人間である役者が放つ音とは?

衣擦れ、足音、叩く音。

様々ありますが、役者の主たる表現は台詞

つまり、「」です。

今回は芝居の解像度を上げるため、音で紐解く表現構造を解説していきます。


①芝居に活きるナレーションベース


1.ナレーションの基礎は0.+1.-1の3段構成

ナレーションは聞きやすい音声の基本です。
ナレーションにもいくつか種類がありますが、その中でもニュースなどに用いられるストレートナレーションの基本構造を理解することが、セリフ、朗読、芝居を音で表現する土台になってくれます。
略してストナレと呼ばれることが多いですね。
ストナレを深く掘り下げるとそれはそれでまた長くなるので、ストナレの基本構造を紐解きます。

ストナレが聞きやすい理由は音程の構成にあり、その基本は
+1
±0
-1
三段に区分けされ、伝えるべき情報を立てる(上の段に置く)ことで強調する、という単純なメカニズムがあるからです。
繰り返しますがこれは基本構造だけの話で、ストナレを本当に極めたい場合はもっと複雑な技術が必要となります。
ストナレの三段構造を理解したからと言ってアナウンサーになれるわけではありません。

2.立てるべきは上。つなぎ、捨てるべきは下

ストナレの基本は情報を伝達することで、そこに感情は必要ありません
もちろん明るい話題を読むならトーンは明るく高めに、固い話題であるなら硬質にトーンを低めに、といった情報は必要になりますが、今回は構造の理解なので不要です。

構造の理解のために例文を用意しましょう。
本日は晴天なり
この短い分をストナレ三段構造に当てはめると、立てたい部分は「晴天」であり、「本日」を立てるか否かはディレクションやその人の表現に依存します。

晴天を立てるために+1に配置すると、他の単語を+1に入れてしまうと晴天と同じ重要性を持つことになってしまうので、晴天以外は0と-1に配置します。

スタートを0とするなら「本日は」が0になりますが、詳しい話は省いて「本日は」の接続詞「は」は「本日」より下がるので、つなぎとして-1に配置します。
接続詞であるため、「本日」と同じ音にならないように、違和感のない下がり方であれば大丈夫です。

立てたい部分は「晴天」ですが「晴天なり」という文章であるため、「なり」は同じ音ではなく「晴天」よりも下がります。

晴天なり は 晴天です という意味で、ですますの語尾は情報には関係のない部分になるので「捨てる」と考え、文末で段落の変更を示すこともあり-1に配置します。

三段階構築図解

この捨てるという考え方は、あくまでストナレ三段構造の音程の問題をわかりやすくするためのものであり、曖昧に発音していいという意味ではありません

接続詞が下がる、接続詞が同じ音で続く、というのは接続詞の前の子音に関係するので各自調べてください。
普段話している言葉で考えるとわかりやすいとは思いますが。

今回の例文が「本日は晴天なり」で終了しているので「なり」を-1に配置しましたが、このあと文が続いて「晴天ですが」「晴天ですから」の意味を持つ場合は、高さを0に配置する次の文を読みやすくなります。

②ナレーションを基盤とする朗読の表現


1.[0.+1.-1]を基盤に、+2.-2の世界を作る

朗読の基盤は聞きやすいストレートナレーションを軸に構成します。
ストナレにはない要素として、感情が含まれます。
その感情の起伏や誇張に置いて、+2や-2の振り幅を想定することで音の幅での表現を可能とします。
ステレオタイプではありますが、音が高くなるほど声を大きく、低くなるほど小さくすることで喜怒哀楽を表現するとすれば、それだけで五段階の音の表現が可能となります。
もちろんこれは単純な考え方なので、より複雑な表現を必要とする場合は音が高く小さい声などに必要な感情を乗せる構築が必須で、その構築に役者の個性が生まれると言っても過言ではないでしょう。

2.捨てるべき下の段に置くことで立つ音もある

ナレーションではつなぐ、捨てる音を下段に配置すると書きましたが、朗読においてはその段数が増加する事を書きました。

この段数が増加するのは原稿すべてを増加させるのではなく、文脈ごとに設定します。
その際、-1が最下段になったり、-2が最下段になったりと変動します。

この最下段が「つなぐ、捨てる」を配置する段になりますが、ストナレと朗読との違いは感情であり、ストナレは感情を廃するのに対し朗読は感情を必要とします。

そのため、最下段で強く発することでより強調される項目を作り出すことが可能になります。

自分が構築したい表現において、最上段で強調するのか、最下段で強調するのかを考えられれば、より広く柔軟な表現が可能になるでしょう。

3.朗読の構築は「自分が捨てやすい言葉を選択する」事でやりやすくなる

表現において、自分が伝えたいことディレクションにより強く伝えてほしいことが必ず存在します。
その際、立てることに目を向けて構築すると音の変化で上がる、下がるが存在し、最上段は決まるのにそれ以外をどう処理していいかがわからないという袋小路にハマることがあります。

その解決策として、原稿の読み方の構築の最初期段階で、自分が手癖で読んだとき最下段に勝手に配置される部分を抜き出しましょう。

感情が込めづらい、ここを下げないと次に繋がりにくい、自分の中で優先度が低い。

そういったパーツを最初に抜き出すことで、その後立てる部分を決めれば、三段階構築であった場合は残りが0段階に配置されます。
それを仮決定として声に出して読み上げ読みづらい部分が出てきた場合、感情が繋がらない場合に修正します。

こうして構築の手順を踏むことで、苦手なナレーション、朗読に対して構築の手順を減らし効率化することができます。

慣れてくると自分の手癖でつなぎ、捨ての部分がどうなるのかが初見の原稿でもわかるようになるので、より高速に構築を処理することができるようになるでしょう。

4.-に入る音のつなぎと捨てを明確に

前項にまとめたつなぎ、捨てが-1,-2に配置されるという部分ですが、ひとつ注意が必要です。
それは、立てるための最上段は立てるものだけが入りますが、最下段には「つなぐパーツ」「捨てるパーツ」のふたつが配置されることです。
例えば接続詞を捨ててしまうと単語と単語の関係性が曖昧になりますし、語尾だからと捨てに配置すると前後の文が切れてしまいます。
段落分けとして文が持つ意味合いが変化していて切り替えたい場合は切ってしまっても構いませんが、意味をつなげたい場合は最下段に配置するのは悪手です。

最下段に配置されている意味合いとして、つなぎとして配置しているのか、捨てとして配置しているのかを自分の中で明確にしておきましょう。

5.伝えたい気持ちより聞きやすさ

朗読はストナレと違い感情が必要となりますが、芝居よりも聞かせる表現の割合が多いのでナレーションの割合を強くし、言葉や文の持つ意味を大切に読んでいく必要があります。
そのため、芝居のように言葉が潰れてもいいという自由さは少なく、感情よりも聞こえる言葉を優先しましょう。
台詞として表記されている部分はその限りではありませんが、その場合は台詞と朗読の違いを明確に分ける必要があります。

また、朗読劇という分野がありますが、これは朗読と芝居の中間に位置し、劇であるため芝居の比率が高くなります。

ストレートナレーション(情報のみ)
ナレーション(情報と雰囲気)
キャラクターナレーション(情報とキャラ性と感情)
朗読(情報と感情、聞きやすさ)
朗読劇(感情と情報、芝居の割合が増える)
芝居(感情と聞きやすさ)

の違いをしっかりと認識し差別化をしておきましょう。

③近年(2024年現在)の芝居の性質

1.日本人の話し方は放物線

日本語での話し言葉の特徴として、音が放物線で変化する事が挙げられます。
文頭から「。」で終わるまでが放物線で変化し、喋り出しと語尾が聞き取りづらい傾向にあります。

これを解決するのがストレートナレーションで、頭の入りを平板で入ることにより聞き取りやすくして、語尾を言い切ることで口語の聞き取りにくさを解消します。

また、口語は時代や年代により移り変わりがあり、
「近年の若者言葉は平板化している」
「若者言葉は語尾上がり」
などの特徴を持つ時代や年代が存在します。

関西弁や方言は時代、年代に縛られず存在する独特のもので、中には標準語と同じ表記であるにも関わらずイントネーションが違う訛りもあります。

代表的なものが「すずめ」などの三文字で、地方の訛りになると真ん中の音が上がるといった法則を持ちます。

2.近年のアニメ芝居は音芝居が多い

ストナレで音を明確に変えることで聞きやすくするという技術が出ましたが、近年のアニメ芝居はこの傾向が強くでています

80年代〜90年代は舞台役者が声の仕事を担当することが多く、人間の話し言葉でアフレコされる時代が長く続きましたが、そのアニメ芝居も時代によって需要が変化しています。

求められる声質や聞き取りやすさが主な変化で、2000年代後半から低音域を響かせない「人間の声との差別化」が求められてきた歴史があります。

それに伴い人間らしい放物線の話し言葉は減っていき、2020年付近は平板化とまではいかなくともナレーションが基盤となる聞きやすい芝居が主流です。

ただ、2015年あたりから芝居需要の変質が始まっており、ナレーションベースの芝居から後述する外画の吹き替えに近しい、人間らしい柔らかさの需要が増え始め、それに伴い役者の低音域もまた需要を増してきています

2024年現在はその需要に合わせてデビューした声優と需要を満たせる声優が混在している時期であり、アニメらしい芝居と人間らしい芝居が混在しながら、その需要を満たすアニメがしっかりと分類されている、ある種すみ分けが確立され始めている時期とも言えます。

3.外画芝居は俳優の音に合わせるため人の声になる

外画のアフレコはアニメのアフレコと違って、ヘッドホンを付けて映画で演じている俳優の声を聞きながら声を吹き込んでいく作業になります。

そのため俳優の声質、骨格に近しい日本の俳優、声優が選ばれることが多く、日本国外の俳優は低音域が深いことも多いため、アニメのような「声質の需要の変化」は起こりにくい現場です。

もちろん芝居の流行り廃りは反映されていますが、全体的に人間の声でアフレコされていることに変化はありません

余談ではありますが、日本国外にもアニメのアフレコという仕事があり、日本と同じく声優と同じ仕事をしている俳優もいます。
ですが日本国外のアフレコ現場では声を作るという文化はなく、日本に影響されて多少の変化がある作品もあるとは思いますが、基本は役者の声そのままでアフレコされます。

そういった作品の日本語吹き替え版が作成される場合、日本の制作現場ではキャラクターの声としてキャスティングされるのか、俳優の声に近しい声優陣でキャスティングされるのか。

皆様の「耳」で確かめてみると、新たな発見があるかもしれません。

4.アニメは聞きやすさが主軸

アニメーションの芝居は、先述した通り人間らしさを残しながらも聞きやすさに重きを置きます

関西弁のキャラクターの声優さんが関西出身にも関わらず、地元関西の人が聞くと「こんなの関西弁じゃない」なんて意見が出たりするのは聞きやすく調整されているため。

逆に親しみやすさやその世界観を保つため、方言指導の先生を招き方言、訛りをなるべくそのままでアフレコするという現場もあります。

とはいえ聞きやすさが重視される時代はこれからも続くでしょうし、人間味のある声での需要が増えたとしても聞きやすさが主軸のアニメという需要がゼロになることはないと思います。

混在している時代とはいえ、すみ分けという点では、今はいい時代なのかもしれませんね。

5.人芝居は感情の伝達が主軸

外画の吹き替え、舞台芝居など「人が人を演じる」芝居では人間らしさを優先した芝居が強く求められます。

決して聞きやすさを犠牲にしているわけではありませんが、アニメ芝居とは明確な違いがありました。
今後はその違いが曖昧になった作品がどんどん増えつつ、アニメ芝居の需要も消えない時代になると思います。

実際2015年付近以降からそういった作品が増え始め、それによって棲み分けが起こっているので、その需要の境界線がより明確になってくるのでしょう。

2014年に公開された「Gのレコンギスタ」という作品で、声優陣が監督から「声優の声はいらない」と言われたという話が一部で話題になりました。
低音域の響きを削り取った「アニメ声優」の芝居では、戦争の悲惨さを伝えるには軽すぎるという監督の判断。
また、洋画の吹き替えの人間を芝居する声も忘れろとまで。
あくまで純粋な人間の声が欲しい。生々しい「人」の声が。
それは役者が目指すべき一つの到達点であり、難しい境地でもあります。
それでも、作品をいいものにするために現場で役者を育てるため、若手であっても高い水準を要求する。
筆者はその話を聞いて、さもありなんと深く納得したものです。

④語尾の誘導を意識して受け取る、渡す

芝居の中で、よく「ちゃんと受けて」「ちゃんと渡して」という話が起こります。
もちろん感情を相手に投げることで芝居を繋いでいくことなのですが、経験がないと何がなんだかよくわからないままなんとなく現場をこなしていくことになります。

感情を受け渡すというのはなかなかに難しいものなのですが、「まずは」という着目すべき点があります。

それが、語尾の音文末の音の高さです。

筆者は語尾誘導と呼んでいます。

相手の芝居を考えて自分の芝居を構築する。
独りよがりな芝居は周りがついてこられないので振り回されてしまい、この人とは芝居がし辛いなと思われてしまう。

感情がどうかを考えるのが難しいのであれば、まずは音を指標として考えてみましょう。
お芝居が上手な人、かつ一緒に芝居がしやすい人は、意識的無意識的にかかわらずこの点を大切にしてくれています。

1.語尾の音の高さで相手の入りの音が決まる

高く入ってほしいなら高く終わる。
低く入ってほしいなら低く終わる。
ニュートラルに入ってほしいなら高くも低くもない音で終わる。

たったこれだけです。
たったこれだけのことを、台詞の受け渡しのすべてのシーンで気をつける。
神経を使う作業ですね。

周りの役者といいものを作ろうとしている人たちは気を配っているので、芝居がやりやすいなと思う相手の芝居を研究してみると、だいたいこの語尾誘導を自然に渡してくれていることが多いです。

この語尾誘導は声質による声の高い低いに関係なく、どのトーンで、どの高さで終わるか、受け取るかだけです。
声質の高さを意識するとわからなくなるので気をつけてください。

喧嘩で殴り合いのシーン、高い音で殴りかえすには、相手が高いトーンで終わってくれると非常にスムーズに繋がります。

自分が起点となる場合、いきなり高い音で殴りかかるのは感情の理由付けが必要です。
その理由付けとともに、ニュートラルから入ることで高く上げやすくなります。

「てめぇ、このやろう」

という台詞を仕上げるときには、「てめぇ」をニュートラルから入ることで「このやろう」の音を調節しやすくします。

もちろんこれが使えない場面も多数あります。
あくまで語尾誘導を理解しやすくするための基本的な音の動きを簡単に示しているだけなので、すべてのシーンでこの音の動きを使おうとすると無理が生じるので気をつけてください。

2.シリアスでは繋げる

シリアスなシーンでは、相手の語尾に追従するようにつなげます。
音の流れを切らないことで、違和感を生じさせずにシーンを動かします。

シリアスに限らず、日常的なシーンであっても途切れさせずに繋いでいくことで「特別ではない」時間の流れを生むことができます。

3.コメディではあえて外す

コメディはある種、視聴者の予想を裏切ることで笑いを起こすメカニズムがあります。
鉄板ネタというわかりきっているけど笑ってしまう、というのは、すでにその崩れている流れがパターン化していることによって起こります。

これは音だけではなく、天然といわれるキャラクターがチグハグな予想外の回答をする、質問をすることで笑いを起こします。

この情報を語尾誘導に当てはめると、低く入ってほしいという終わり方に対して、チグハグなテンションで受け取ることで笑いを起こすようにあえて高い音から入って、相手が用意してくれた流れを断ち切る、という流れになります。

ずっと高い音でチグハグな応酬をして、突然低いテンションで正論を言う、というのも、今までの流れを断ち切るという笑いです。
これに対して断ち切られたほうが乗っかって同じテンションで我に返るのか、ツッコミとして高いテンションで入るのかで構築が変化します。

4.どの音で入って欲しいのかを相手の語尾から聞き取る

先述しましたが、相手の音を聞いて自分にどんな芝居をしてほしいのかを聞き取る、これが大事です。

これは独りよがりな芝居をする人を相手にする際にも当てはまり、振り回されがちになりそうなところを相手の語尾に追従する断ち切るを選択することで芝居を展開しやすくします。

また、これは相手の語尾で自分の芝居が決まる、ということでもあるので、常にこれを意識してしまうと縛られてしまうこともありますが、ボイスサンプルを作成する際には掛け合いの相手の語尾を想定することで一人芝居をより鮮明に、解像度の高い状態でアウトプットすることができるようになります。

5.どの音で繋いでもらいたいのかを自分の語尾で誘導する

芝居の経験が豊富な方を相手にする場合は、こちらが意識せずとも汲み取っていただけるので自然とつながるし、自然と投げてくれるので受け取りやすくなります。

相手が芝居経験の少ない人の場合、この語尾誘導は絶大な効果を発揮します。

僕らの台詞をよく聞いて繋いでごらん

その一言をかけてから、意識的に相手の入りやすい語尾の高さで終えることによって、相手はずっと芝居に集中することができるようになります。

自分はうまいと思って相手の芝居を聞かず、独りよがりの芝居しかしない人に対してはこの限りではありませんが。

ちゃんとこちらの芝居に耳を傾け、体を向けて、意識を向けてくれる人に対しては、その効果はかなり高くでますので頭に入れておくと良いでしょう。

⑤最後に

いかがでしたでしょうか。
元舞台役者、現ボイストレーナーという立場から紐解く、音で構築する芝居。

もちろん感情が優先される場面も多々あり、芝居のすべてを今回記したとおりに当てはめて演じられるとこちらも困っちゃうのですが、少なくとも芝居というものに向き合うスタートラインを築く手助け位にはなるはずです。

そう、これらが意識できてようやくプロのスタートラインなのです。

現場ではこの限りではない場合がたくさんあります。
この形に縛られるとつまらない芝居になってしまうでしょう。

でも、まずは。
これらを意識して芝居、役者と向き合うことで、自分はどんな芝居がしやすいのか、どんな芝居がアウトプットされているのかを分析してみてください。

これらのスキルも学びですが、ここからが本当の学びのスタートです。

芝居に対してしっかりと向き合い、あなたの芝居が周りと調和し、より高みへと登っていけることを祈っております。

ありがとうございました。

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