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落ち着いた声ってどんな声?声の高さと話すテンポをベストマッチさせるには 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第61夜ー

落ち着いた声ってどんな声?

以前もご紹介した「落ち着いた声」のお話。 要約すると

  • 基本は、ゆっくり話す

  • ゆっくりだけれど、緩急をつける

  • 文と文の間を2秒あける

という内容でした。

落ち着いた、信頼感を得られる声で話す簡単な3つの方法 寝ても覚めてもボイトレ思考ー第41夜ー

今回は「落ち着いた声」ってどんな声?という疑問について、もう少し掘り下げてお伝えいたします。

高い声でも低い声でも「落ち着いた声」になる

落ち着いた声っていうんだから、圧倒的に低い声が良いよね! とよく言われます。 確かに、低めの声の方が落ち着いては聞こえますが、場合によっては「怖さ」もプラスされて聴こえてしまいます。 鼻にかかったような声(例えば出川哲朗さんのような)でも、声の音量や話し方を工夫するだけで「落ち着いた声」に聴こえます。 ではその具体的な方法を実践していきましょう。

「おはようございます」を倍の長さで言ってみる

「おはようございます!」と言ってみて下さい。 何秒かかりましたか? ほとんどの方が1秒ほどだったと思います。 では次は、2秒かけて「おはようございます!」と言ってみて下さい。 言えましたか? では次は3秒かけて「おはようございます!」と言ってみて下さい。 如何でしたか? このたった9文字を3秒かけて話すのは、なかなか難しかったかと思います。 そして、気づかれた方も多いでしょう。 「同じ言葉でもかける時間の長さで印象が全く違う」という事に。 3秒をかけて9文字を話すために皆さんが気を付けたところはなんでしょうか? ただ「ゆっくり話す」だけでなく、9文字の間隔を気にしながら(1秒で3文字くらいかな…とか)話されたと思います。 そうなんです! 「落ち着き感」を出すのに大切なのは「一文字の発音にかける長さを意識する」事なんです。

「一文字の発音にかける長さ」を意識するために必要な手順

先ほど、大切なのは「一文字の発音にかける長さ」とお伝えしました。 ではそれを具体的にどう意識すれば良いのかを、順に説明致します。

①単語をローマ字に変換する

まずは単語をローマ字に置き換えます。 「おはようございます」であれば「OHAYOUGOZAIMASU」といった感じに。 そうすると、日本語では9文字だった発音が、ローマ字では15文字に相当する事が分かります。 3秒で発音するために、日本語だと3文字ずつだったものが、ローマ字だと単純計算で5文字ずつに。 これだけで3秒という壁が少し薄くなったような気がしますよね。

②ブースターを挿入する

これまで何度かブログにも書いて参りましたが、ボイスデザインでお伝えしている「言葉のブースター」。 これを更に言葉の中に挿入していきます。 すると oOhHaiYouGOzZAInMAsSU となります。 え?意味が分からない?ですよね。 日本語に変換しなおすとこんな感じ。 ぉおははぃようごっざいんまっす もっと分からない!! なんて声が聴こえてきそうです。 ボイスデザイン講座を一度でも受けて下さった方にはきっとご理解頂けるかと思います。 また、米津玄師さんのLemonを上手に歌うには?の記事でもご紹介しておりますので、是非そちらもご参考になさってくださいませ。

③発音の配分を決める

3秒できっちり等分にわけて発音する事も可能ですが、更に言葉によって発音の長さを変える事もできます。 ここが「自分らしさ」を出すポイントとなります。 分かりやすく表すと

  • おはよーございまーす

  • おはようございますー

  • おはよう ございます

  • おーはようございます

といった感じに。 「おはよう」が早くて「ございます」がゆっくりという発音だと、少し焦り気味に聴こえます。 すべてがゆっくりの等分で話すと、戦場カメラマンの渡部陽一さんぽくなります。 「一文字の発音にかける長さを意識する」 これだけで、話し方の特徴を出すことができますし、よく言われる「抑揚」を上手くつけることができます。

自分の中の「落ち着いた声」のお手本を見つける

一言で「落ち着いた声」と言っても、人によってその感じ方は変わります。 まずはご自分が思う「落ち着いた声」で話す方のお手本を見つけましょう。 7時のニュースのアナウンサーかもしれませんし、森本レオさんのような声かもしれません。 まずは「こういう声が理想!」と思う方の声や話し方をとことん聴きこんでみて下さい。 そして次はその方の話し方の真似をしてみましょう。 真似をしているうちに、発音のポイントが見えてきますよ。

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「落ち着いた空間」を意識するのも、効果的です。

余談:言葉の意味が分かるように発音することで、のっぺりした話し方から卒業!

「嬉しい」「楽しい」「悲しい」などの形容詞は特に! その発音だけで「嬉しい」「楽しい」「悲しい」を伝える事ができるようになると、一気に話し方に深みが出てきます。 なんとなく「原稿をただ読んでいるだけになってしまう」方は、まずは形容詞から発音や言葉のテンポを変えてみましょう。 「まんが日本昔ばなし」の語りなどはとても参考になります! 是非動画などを見て練習してみてくださいね。

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