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バスケ女子日本代表の言葉と戦略

本日は、同今回の東京オリンピックで大躍進を遂げたバスケットボール女子日本代表チームを取り上げたいと思います。

このnoteはVoicyの過去の放送の一部を文字に起こしたものです。

数々の格上競合国を破って準優勝 銀メダルに輝いた日本代表チーム

本日は東京オリンピックで大躍進を遂げたバスケットボール女子日本代表チームの活躍を振り返ってみたいと思います。

結果や活躍は皆さまご存じの通りかと思いますが、改めまして今回のオリンピックでは日本代表チームは男女通じて初のメダルと獲得しています。

しかも世界ランキング10位の日本が世界ナンバーワンの米国相手にに75-90と健闘したうえでの銀メダルです。

ちなみにアメリカは五輪55連勝を飾り、7連覇を達成したという、絶対女王として君臨している存在です。

そして、その決勝に至るまでの過程が本当に素晴らしい。日本はこれまで五輪は4大会に出場してベスト8が最高でした。今回出場したのは12か国で、日本はランキング10位ですので、対戦相手ほぼ全ては格上ということになります。

それらの強豪国を次々に破って、準決勝では今回アメリカを倒せるの唯一の存在になり得ると言われたフランスを破って決勝進出、銀メダル以上を確定させたんですよね。

私もほとんどの試合を見ていましたが、正直一戦も勝てない可能性があるのかな~と思い、なんとなく応援していましたが、次々に勝利を重ねていったうえでのフランス戦勝利となり本当に感動しましたし、興奮しました。多くの人が予想していなかったこの結果に日本中が湧きましたね。

ということでバスケットボール女子日本代表チームの活躍をもう少しみていきましょう。

今日は特に町田瑠唯選手とトムホーバス監督に注目!

東京オリンピックでは、大方の予想を覆し世界ランキング10位から躍進し、見事に銀メダルに輝いたバスケットボール女子日本代表チームですが、新たな歴史を作ってくれましたね。

2017年に就任した代表チーム監督トム・ホーバスHCは就任時から「金メダル」を目標に掲げたチーム作りを進めていました。今回その成果が花開いた形になりますが、キャプテンの高田真希選手をはじめそれぞれの選手が本当に持ち味を生かしたプレーをしてくれましたね。

本当にどの選手に注目していいのかわからないくらいでした。

このチャプターはそんなバスケットボール女子チームからやっぱりこの人にフォーカスを当てたいと思います。

そうです「町田瑠唯」選手。

今大会で世界的にかなり多くの注目を受けたのではないでしょうか。

注目されたのはそのプレースタイルですが、女子選手とは言えバスケットボール選手にしては小柄な162センチという身長ながら、長身の相手選手にマッチアップしていく姿。

例えばアメリカの大型センター、ブリトニー・グリナー選手は2メートルですのでその身長差は実に40センチ。

そんな相手にも臆せず戦い、武器である正確で鋭いパス等を使い、オリンピック記録となる1試合18アシストを記録します。今回のオリンピックでは男子のルカドンチッチ選手くらいしか実現させてない。

身長160センチという恐らく出場選手の中でももっとも小柄な部類にはいる選手が、オリンピックレコードを記録するなんて!

すごすぎますよね。世界中のメディアが注目するはずです。優勝したアメリカのメディアも町田選手のことは大絶賛ということでした。

そしてそんなジャーナリストたちだけではなく、多くの世界的セレブたちがそのプレーに魅了され「町田選手のファンになった」と次々に発言しています。個人的に目についたのは、アメリカの大物ベテランバンド:RCHPのベーシストのフリー。

バスケットボールフリークとしてしられる彼がツイートはニュースになっていました。ここまで注目されているで、きっとWMBAに行くんでしょうね。そんな気がしております。

小柄な体系を気にもせず伸び伸びプレーして記録を作るほどの活躍をみせた町田選手。彼女がその才能を代表チームで開花させた立役者のひとりがもちろん代表チーム監督トムホーバスHCだったのではないでしょうか。

日本代表チームは平均身長でそもそも参加国で確か一番低い、チーム平均でも小柄なチームでした。

通常バスケットボールでは不利だといえるこのチーム特性を反対に活かし躍進させたトムホーバス監督のチーム作りについてみていきたいと思います。

勝利を掴むトムホーバス監督の言葉と戦略

2017年からバスケットボール女子日本代表チームを率いるトムホーバス監督ですがバスケットボール選手としてユニークな経歴の持ち主なんです。アメリカ出身ながら、流ちょうな日本語でチームを指導する姿が印象出来でした、早速紹介していきましょう。

トムホーバス氏、1967年生まれの54歳。アメリカ・コロラド州の出身です。大学時代からバスケットボールを行っていたものの、大学卒業後NBAには入れずポルトガルリーグからプロ選手としてのキャリアをスタートさせます。

その後1990年日本にやってみてトヨタ自動車に入社します。つまり当時まだプロリーグの無かった日本で、社会人リーグに、オフィスワークをしながら日本でバスケを続けるんですね。日本リーグで活躍し得点王などに輝いた実績をもって94年ようやくNBA選手になるという夢を叶えます。

まず日本でプレーしていたんですね、奥様も日本人ということもあって、ここで日本語が流ちょうな理由が分かりますね。

そして日本チームの監督を引き受けたのも、バスケ選手としてのチャンスを与えてくれた日本に恩返しをしたいという思いがあってのことだったということです。

そして日本語で選手に指示を出したり鼓舞したりしてるんですよね~。

お上手で流暢ではありますが、当然学習して身に着けた日本語です。母国語ではなくて間違えてるかもしれないけど、それでも通訳を介すのではなく自分で伝えたかったのだそうです。

また、外国人だからこそ選ぶ言葉が比較的ストレートでより伝わるのかもしれませんね。選手からもトムさんトムさんと慕われ信頼されているのが伝わってきましたよね。

もうこれだけで今日のTipsにしてもいいかもしれません。

そして注目すべきはその戦略です。トムホーバス氏は言います「シュートを打つためのスペーシングと相手を上回るスピードがあれば、サイズのなさは問題ない」
こちらやYahooニュースにも掲載されたバスケットボール・ライター小永吉陽子(こながよし・ようこ)さんの記事からの抜粋です。

「シュートを打つためのスペーシングと相手を上回るスピードがあれば、サイズのなさは問題ない」
これが、トム・ホーバス氏が掲げるスタイルである。
小さくても運動量と機動力で凌駕し、確率のいいシュートを量産する『スモールボール』と呼ばれる戦い方を目指してきたのだ。現在、アメリカ、オーストラリア、中国などが2メートル級のセンターを擁してパワーバスケットをしている中で、サイズのない日本が勝機を見出せる“唯一無二”のスタイルだ。
ただ、この戦い方は今に始まったことではない。何なら、このスタイルでNBAを席巻したゴールデンステート・ウォリアーズよりも前に、日本の女子バスケはオールアウトから3ポイントを打つことに取り組んでいる。

確かに日本代表チームの3ポイントシュートの成功率はものすごかったですよね。まずは身長は関係ないというレベルにまでクイックネスとシュートの成功率を高め、それを武器にスピードと正確なパスワークというチームワークで更にそれを伸ばしたのですね。

町田選手のスピーディーな動きをみていると小柄な体格をむしろ生かしているように見えましたね。

繰り返しになりますが日本代表チームは参加国の中でも最も小柄です。身長という高さが圧倒的に有利と言われる競技で不利な状況の中で、その弱点をここまでうまく活用して躍進したという意味では正に奇跡であり、今までの常識を覆し、歴史を作ったということなんですね。

自分たちより格上なだけじゃなく、体格的にも勝る相手を倒しているわけですからもじどおり「ジャイアントキリング」を達成しています。当番組79回ミネさんの回で取り上げたジャイアントキリングもご参考にして頂ければと思いますが、日本代表チームは正にジャイアントキラーでしたね。

次のチャプターではこの弱点を克服するというよりは受け入れ、むしろ活用し武器に変えた日本代表チームから学べることをみていきましょう。

Tips アナタの弱みは武器になる!

身長が高いほうが圧倒的に有利だとされるバスケットボールという競技で、参加チームでもっとも身長が低いといわれる日本代表チームが準優勝という偉業を成し遂げました。

このチャプターでは、そこから得られる我々が仕事や生活に役立てそうなヒントを探していきましょう。

本日は「自分の弱さと向き合ってみる」ということをテーマにしたいと思います。自分の弱さから目を背けるのではなく、とにかく克服しようとするのでもなく、活かし方があるのではないかというお話です。

自分で欠点だと思っていたことが実は他者から見た自分の強みだったということもあるのではないでしょうか。最近私が読んだ本の著者で似たような経験を語る方がいらっしゃいました。

「日本人とドイツ人」という書籍の著者でありハフポスト等でライターを務める「雨宮紫苑」氏、欠点はなかなか直せないとしながら、自分で長らく欠点だと思っていたことがむしろ「持ち味」だと言ってくれる人の意見に勇気づけられたと言います。

自分の意見を抑えられずついついはっきり言ってしまう性格が自分でも嫌で損しているなと思ってきたそうですが、執筆活動でその性格を前面に出したことにより、そこを評価してくれる人が増え、ずっと自分が嫌いだったところが、気付いたら、自分の一番の武器になってたということです。

また、水族館プロデューサーの中村元(はじめ)さん。江ノ島水族館やサンシャイン水族館のリニューアルに関わっては人気を博している売れっ子プロデューサーとして知名度が高く、私も気になっていました。

中村さんは、もともとマーケティングを学び生き物や水族館は全く知らなかったと言いますが、にもかかわらず鳥羽水族館のリニューアルを成功に導いています。

この水族館職員であるにも関わらず魚や生き物について全く詳しくなく、他の職員に比べて大きく劣っていると感じていたそうです。

しかし同時にこの弱みこそに「裏道」があると中村さんは言います。

水族館は好きなのにどうしても生き物についての知識を深めることには興味が持てませんでしたが、反対に水族館に来るお客さんに興味がわき彼らが何を求めて来館するのかということに興味を深めることになるんですね。

そこでお客さんの多くは生き物についての知識を深めたいというよりは、水族館の雰囲気が好きでくるのではという視点から、よりデート向きな水族館のプロデュース等で成功を収めます。

中村さんは「長所で勝負しない。短所を如何に武器にするか」が大事だと言います。

アナタ自身も自分の弱みから目を背けたりしていませんでしょうか。もしくはひたすらに弱みを克服して、強みで勝負しようとして同じ強みを持つライバルとの勝負に疲弊していませんでしょうか。

実はあなたの弱みこそが武器に変えられるものとなるのかもしれません。

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