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大好きな作品が炎上している。

私が大好きなマンガ原作のアニメが炎上している。

まず大前提として、私は原作もののアニメ作品のアニオリ展開自体に対しては否定的でないことと、大幅な改変がある場合原作者が同意をしていないわけがないというのはわかったうえで、いちファンとしてちょっとだけ感想を書こうとおもいます。

でも今回言いたいのは作品への文句ではなくて、
「それでも私は信じるぜ…」ということです。

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「約束のネバーランド」アニメ2期のはなし。

一昨年放送された1期が原作に割と忠実だったのに対し、今期のアニメはかなり変更がされていて、一部ファンがそれに対して怒っている。

個人的にも、ちょっと悲しいな、と思っています。
「約束のネバーランド」は本当に大好きな作品で、正直「このキャラたちがアニメになって動く姿が見たい」と、マンガとアニメを切り分けて観るのではなく「原作に忠実なアニメ作品」を求めてしまっていた節があります。
それ自体は何も悪くないと思うしそういう人も多いと思うのですが、今回に関しては別物と割り切って観ないと、と思っています。
あとたぶん、この改変の仕方的に3期制作が未定のため、今期で完結させてしまおう、そのためにお話を短縮しよう、という意図なのかなと読み取ってはいます。

原作のストーリーとしては、
自分たちのいる孤児院だと思っていた場所がじつは農園で、その外には人肉を喰う鬼の社会があって自分たちは食べられるために育てられていたということに気づいた子どもたちが脱走して人間の住む世界を目指すというお話。
2期は農園から脱走した後の子どもたちのストーリーで、原作では本来は「人間も鬼も立場が違うだけでやっていることは同じ、だから敵対して鬼をやっつけるのではなくお互い干渉しなくて済む未来をつくろう」という方向に進みます。
「どんな悲しい過去があろうと人間を喰った時点で悪」「鬼舞辻はとにかく悪」という勧善懲悪的なストーリーでヒットした鬼滅の刃とは対照的なお話。

以下、作品のネタバレ含むので原作未読のかたと、そのなかでもアニメをいまのところ楽しめているひとは一旦引き返していただいて…

具体的にここまでの放送で判明しているのが、
人間の世界に渡るために「7つの壁を目指す」という設定がなくなっていることと、話の主要キャラである「ユウゴ」が本来登場する場面で登場していないままお話が進行していること。

仮にこのあとユウゴが登場するのだとしても(ユウゴの存在を思わせる描写自体はあったので)個人的にユウゴが本来登場する場面で登場しなかったのが残念だな、と思ったのが、「主人公のエマたちが、身を潜めていたシェルターに入ってくることでユウゴの自死が止められていた」という描写がなくなっていること。
ここ、エマたちの存在を象徴するシーンだったので、なくなっているのはすごく悲しい。

この部分だけはどうしても言いたかっただけで、笑
作品に対して私自身も既にもっともっと思うことはあるのだけど、それは終わった後にまとめて書くとして…

今回言いたいのは私自身ちょっとムッと思ってはいるけど、「一旦悲しいのはおいておいてちょっとおちついて観てみよう」ということ。

というのも、先にも書いた通り私は本当にこの作品が好きすぎて、作者の白井先生・出水先生を勝手にめちゃくちゃ信頼しており、笑
たぶん、ご本人たちが作品で表現したかったこと自体が崩れるような表現には絶対にOKを出していないはず!という謎の期待があるのでアニメもきっと、私は楽しめる!と思ってなんだかんだ今週も楽しみにしています。
逆にいうとハードルめちゃくちゃ上げてるけど。

それに炎上の大半はいわゆる「ユウゴ推し」の人たちなのかなと思っていて、たぶん作品そのもののこれからの展開はまだまだわからない。
推しが出てこないのが悲しいのは、めちゃくちゃわかるのですが…本当に、めちゃくちゃわかる…
(一部アカウントが、アカウント名まで「ユウゴはどこだ」的なものに変えて公式に物申してるのを見てそれはそれでものすごく深い愛を感じている)

白井先生とアニメ制作陣には2期放送終了後に裏で「ほらみろ!」と思っていてほしいなあ!と思っております。

好きな作品が炎上するのは、やっぱりなんだか悲しいです。

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