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いよいよ、台本大詰め。

台本作りも佳境に入り、ついにキャストさんへの引き渡し日時が迫ってまいりました。
チェックバックのメモや、編集履歴を全部消して、最終稿のみの原稿に仕上げていきます。

しかし、人間何故か締め作業の時こそ思い出すものが多い。
このタイミングでも「あぁ!あれ足りない」とかが出てきます。
今回は結構事前に何を展開するか決めた上で作成の土台を作ったのに、やはり詰めると何か出てくる。

加えて、今作はほぼ毎日のようにコンテンツ更新があり、特にボイスコンテンツが3つもあるという謎の贅沢仕様。
季節の事もあるので、多少先の予定を見越してシナリオも作成した訳ですが
「これ、もしかして、撮りきれないのでは?」
キャストさんを確保している時間で、撮りきれない分量になってきて、頭を悩ませました。

シナリオを書く。それは相当な特殊技法

以前、前職でお願いしていたシナリオライターが製作途中で飛んで、急遽ほぼ私がシナリオを書く、という超アクロバティックな製作現場があったのですが、
3時間に及ぶ収録中、ほぼ生きた心地がしませんでした。
本来であれば憧れのキャストの方に自分のシナリオに声を当てて頂くなど、恐悦至極だと思うし、思っていたのですが、
下手に関係者だと収録現場はそんなキラキラした現場ではありません。吐きそうです。
一言一句「あぁ、これで本当に合っていたんだろうか」と、泣きそうな思いで収録を見守りました。
第三弾を描く頃にはもう上がってこない事を見越した度胸がついてたので、だいぶ腹を括って書けるようになり、だいぶマシになったのですが、
それでもセリフを言いづらそうにされているシーンを見るたびに「あぁ、申し訳ない」と、心が雑巾搾りされる時間でした。
同じ文書のお仕事でも、小説と脚本、ウェブライティングとセールスライター、どれも異なります。
私は「脚本に向いてない」と思っていたので(視覚頼りで、耳の方が弱いので)文筆業に憧れの、
その延長でウェブライティングを、デザイナーとしての構成の知識があったのでセールスライティングを身に付ける事ができましたが、
今だに脚本は心底向いてません。
映画の翻訳と同じぐらい、脚本もさまざまな複雑要因と制約が絡み合う、特殊技法だと思っています。

今回はご安心下さい、シナリオはパートナーさんと組んでやっておりますので私は監修のみです。あぁなんて気が楽なんだ。

一旦、仮台本として今回のバージョンでキャストさんにお渡しし、そこからあと一週間ぐらいかけて再度ブラッシュアップします。

いよいよ、収録も間近に迫ってまいりました。

#運命ボイス #シナリオ #台本 #ボイスコンテンツ

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