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covid19プッシュ型コミュニケーション

今回フェイクニュースやインフォデミック対応の一環として、WHOはじめ各国がどんどんプッシュ型の新しい試みを行なっています。これまでの災害でもtwiiterでの情報発信などが課題になってきましたが、プッシュ型がここまで増えているのは、ツールの技術革新と共に、それだけフェイクニュースに対する当局の危惧が深いことの裏返しでもあります。
簡単にご紹介します。(随時更新予定)

UN: WhatsAppチャットボット

3月20日リリース。国連開発計画(UNDP)、世界保健機関(WHO)、国連児童基金(UNICEF)との連携によるイニシアチブで、24時間必要な情報が得られる公式アカウントを開設。WhatsAppの公式アカウントの番号に"Hi"と話しかけるだけで完了する。プッシュ型とはいえ、自動的に更新が送られてくるわけではないが、いつでも更新を引き出すことができる。

WHOによるリリースはこちら

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日本語のリリースが読みたい場合は下記にリンクを貼ったUNDPの記事が参考になると思われる。主な対象は「医療保健関係者、教育関係者、コミュニティー指導者、非営利組織、地方政府、ローカルビジネス等」と書いてあるだけあり、情報量は膨大である。

下記の画面イメージはWhatsApp公式アナウンスより。サービス提供に伴うWhatsApp側の公式リリースはこちら

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なお言語対応は今のところ英語のみ。

ドイツ連邦政府保健省: Twitterプッシュ通知

3月19日配信。連邦保健省のtweetにLIKEをすると、更新情報が届く、というもの。

なおLIKEを押したところ、きちんと返事と、解除方法の案内がきました。

言語対応はドイツ語のみ。

ドイツ連邦政府保健省: WhatsAppチャットボット

国連と同様のシステムで、公式番号に話しかけるといつでも公式情報を引き出すことができる。3月28日サービス開始。ただし、ドイツ政府版は”Hi”ではなく”Start”と話しかける必要があるので注意。

対応言語はドイツ語のみ。なおUN版は各項目に割り振られた番号の数字(1から7まで)を押すだけで情報が引き出せるのだが、ドイツ版は"Zeichen" "Unterstützen"といったメニューの単語を自ら打ち込む必要があるため、ノン・ネイティブにとっては操作性は落ちるだろう。

ドイツ連邦政府保健省: テレグラム チャットボット

4月9日運用開始。テレグラムは暗号化したメッセージを交換できるアプリ。テレグラムで公式に配信している政府は4月11日現在ドイツ政府ぐらいではないだろうか。

英国政府: WhatsAppチャットボット

国連と同様のシステムで、公式番号にHiと話しかけるといつでも公式情報を引き出すことができる。3月25日サービス開始、英国政府による公式リリースはこちら

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(写真出典:Teck Crunch

The Guardian紙による導入計画時の報道はこちら

米国大統領府:  Apple社によるスクリーニングサイト

3月27日リリース。SNSでの情報提供と目的が異なるが、プッシュ型コミュニケーションではあるので掲載しておく。症状等に関しいくつかの質問に答えると、自己隔離で良いか、医者にかかるべきか、など今後の対応についてアドバイスをくれ、簡単なスクリーニングの役割を果たしてくれる。CDCとFEMAが制作協力。




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