短編集なので、お好きなところからどうぞ~ 目次から任意の話の注釈に飛べます 表紙 紙: 富士わら半紙 オールドブラッドバリーというお皿のイメージ 描いた植物はドウダンツツジ、ジューンベリー、ヤマタチバナの3種。花言葉はそれぞれ段階の意味も汲んだ 咲いたのは「明日の幸福」(ヤマタチバナの花) 実るのは「穏やかな表情」と「幸せをもたらす」(ジューンベリーの実) 咲かないのは「思いを受けて」と「別れ」(ドウダンツツジの枝) 英題の ‘a dish of the seaso
何度か装丁の考え方や具体的な作り方について質問を頂いているのでここにまとめてみます はじめに 着想についてですが、「こういう装丁の本にしたいんだけどどう綴じたらできるんだろう?」の順序で考えることが多いように思います 「星月徒然」の時はポラロイドや新聞を綴じ込んだ本を作りたかったのが始まりで、「最愛」の時は手紙を綴じた本にしたくて色々試行錯誤をしてました ちなみに直近の花瓶をイメージした本は、お手伝いをしている料理店の平べったい壁掛けの花瓶に着想を得てます アイディ
ムルの天体に関する手記 目次 各章のタイトルの由来 「花落」…孟浩然「春暁」より 「水天」…賴山陽「天草の洋に泊す」より 「新涼」…秋の季語 「凍華」…和漢朗詠集を読んでいた際のメモより(どの詩かは不明) 各季節2話ずつだが、春は1話のみ 四季の長さを均一にするのは、ムルにしては形式的すぎるかなと 各章扉絵 ・その章に登場する星と星座をまとめたもの ・それぞれ正確な位置、方角で表記 ・公式の「オリオン→ヴィネイター」の例に則って、実際の星の名称と異な
ムルの解釈について 本のことを話す前に、ムルをどういうふうに捉えてこの本を作ったのかのお話を少し… ムルについて考える時はいつも、モチーフとして「蝶」を思い浮かべます。理由は以下3点。 ①蝶は幼虫から蛹という形の死をもって、成虫(蝶)へ生まれ直すこと ②Spring ephemeral という種があること ③ギリシャ語で、蝶と魂は同一の単語であること ①について 真ムルが魂が砕けるという形の死をもって、今のムルと欠片ムルに生まれ直したことは蝶の成長過程を
ムルの天体に関する手記 本内に綴じ込んだ封筒にこのnoteとほぼ同じ内容の紙を入れていますが、装丁話や書ききれなかったことについてはこちらに記していきたいと思います. ブックケース ・ベルベットPP ・花は木蓮 木蓮にした理由は、花言葉はもちろん、辛夷というとてもよく似た品種があること(欠片ムル)、空を見上げて咲くところ(厄災)、太古から存在する花であること(1500歳)がムルらしいなと 表紙 ・タント S-7 180kg ・少しざらっとした紙、本文紙と色違
追記:新装版はこちら↓ 表紙から1枚ずつ順に追っていきます。 《注釈》の部分は本文前提なので読み飛ばしても大丈夫です。 表紙 ・タント S-7 100kg ・少しざらっとした紙、本文紙と色違いのものを使用 ・あくまで手記なのでタイトルのみのシンプルなデザインに 表紙裏 ・押してある小さなスタンプのようなものは「蔵書印」と呼ばれるもの ・公式のムルのサインを参考に 遊び紙 ・かぐや たちまち 90kg ・月のクレーターをイメージしたエンボス紙 目次 各章の