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アニメ「アイドルマスターSideM」で人生が狂い始めた

プロローグ

◎前回までのあらすじ
「シンデレラガールズスターライトステージ」(=デレステ)を始めたことで出会ったアイマス。デレステ歴は10か月を超え、先月は初めての推しイベ(過去最高級ボーダー)に立ち向かい過去最高順位をとった。

アニメ「シンデレラガールズ」「アイドルマスター」を見たり
ゲーム「ミリオンライブ!シアターデイズ」「SideM」を始めたり
シャニマス以外はだいたい手を出して今に至る。

さて。

わたしの中で8~9月は推し増しの季節になりがち。

今年の推し増しはアイドルマスターSideMです。
いや、アイマスに10か月触れてきて今さら?とは自分でも思うのですが。

~ここから日記~

冬頃に友人とライブ円盤の鑑賞会をした。
色んな友人がよく名前を挙げる声優さんや、名前だけ知っているような声優さんが出ていることも知っていたので。
それから夏の配信で1stライブを見て、「DRIVE A LIVE」(SideMにおけるおねシン的楽曲)がめっちゃ気に入ってiTunesで買ったし、
モバMを始めて元ラーメン屋の円城寺道流さんがかわいいなと思った。

ドアラはめちゃくちゃいい

あとカエルの着ぐるみを着るショタ、双子枠の可愛いショタ、赤ちゃんみたいなショタ、可愛いツインテの子、蘭子みたいな方言枠がいることなどを知った。
まあその後は暇なときにモバをぽちぽち触るくらい。

それからアニマスを見て、Jupiterに触れる。
最初は「なんだお前天ヶ瀬~!?」って気持ちだったけど、
最終回では「Jupiter絶対に幸せになってほしい」マンとなった。

時は流れ、先述の友人からアニメ円盤を借り鑑賞。

良、良~~~~~~!?!?!?!?!?!??!?!

たまげた。
アイマスのアニメは2作とも最高だったのでもちろん信頼していたけど、
想像の上の上のそのまた上で…秒で完走し、リピートにリピートを重ねた。

そして音ゲーアプリ「LIVE ON ST@GE!」を入れたり、
CDを買いあさっている。

まずここに注目して

書きたい”良さ”は溢れるほどあるのですが、今回はアニメについて書きます。

まず、めちゃくちゃ絵がキレイです。
アイマスのアニメは3シリーズ目ということで
ライブシーンもかなり磨きがかかっていて、
さらに3Dモデルも組み合わさり迫力がすごいことになっています。

メイン格アイドルについて、
765(無印):律子含め13人
346(シンデレラ):シンデレラプロジェクト14人
315(M):アイドル19人
と格段に多いんですが、マジで、めっちゃ、キレイ。
まあシンデレラはかなりプラスアルファあるけど

OPがいい

あとは楽曲が、いい…グググググ
伝統にしたがってOPと各回ごとのEDや挿入歌がありますが漏れなくいい

アイマスアニメのOPは絶対神曲を提唱するマン
「1英単語+‼」のタイトル、イントロほぼなし頭サビの出だし、ストリングスのよく映えるフレーズ…
アニソンとアイドルソングそれぞれの王道・キラキラを完璧に抑えているな~って感じがめちゃくちゃいいですね。

あとOPアニメも例外なくいい…
わたしは「CHANGE!!!!」サビ前で春香が私服から衣装に変わるところとか、
「Shine!!」であの個性爆発シンデレラプロジェクトが全員白のワンピースで暗闇にいて、物憂げな感じとかで泣いてしまいます。
SideMのOP「Reason!!」はほんとに頭殴られたみたいに「良!!!」になりましたね…

ハアこれとりあえず見て欲しいんだよな、どうしよう、って思ってたら

公式で出てました…天才?(一応出典)
まあこれの話はこれで1本書けるのでまた別でしますね(??????)

そしてこの記事をもそもそ書いている今日(2020年10月17日)、アニメ「アイドルマスターSideM」の無料配信スタートが発表されました。

え~、全人類見てください。

以下はネタバレ込みの感想に入っていきます

※ここから先は「SideM」に加えアニメ「アイドルマスター」「シンデレラガールズ」のネタバレと独自解釈も含むかもしれません、たぶん含みまくる。あと他のアイマスアニメとの比較もしますが、こっちが良くてこっちがダメという訳ではないです。

どう書けばいいか無限に悩みましたがユニットごとよかったところを描いていきます。

S.E.M

元化学(Science)教師・お金が大好きけだるげオジサンの山下次郎(30)、
元英語(English)教師・英語交じりハイテンション金髪の舞田類(23)、
元数学(Math)教師・真面目の擬人化だけどハートはアツい硲道夫(32)、
による、若者を導くユニット。

この数行で伝わる濃さ。SideMというコンテンツにおける”パンチ”の中でかなり重要な役割を担っているのがS.E.Mだと思っています。

この、SideMどころかアイマス有数の年長ユニットが本当に重要でした。アニメに限っても、中学生から32歳が集まったアニメ内315プロダクションにおける年長者、そしてリアル”元教師"の存在はティーン勢だけでなくプロデューサーや事務員山村くん、プロダクション全体の柱であったとわたしは思います。やっぱり12話桜庭さんに対してあのコメントができるのは硲さん次郎ちゃんだったからこそだと思う。

あとほんんんんとに、最高の先生ですよね……アニメに登場した「∞ Possibilities」「Study Equal Magic!」「From Teacher To Future!」だけでもわかるんですけど、これ高校までに出会ってたら泣きながら勉強してたと思う……初めてライブを見せてもらった時「ダンス、ダ、ダ、ダッサ!?」となったけど今ではタケノコダンスを真剣にやれますよ、先生…あと歌唱力がぶっ壊れてるよね

W

元サッカー選手の蒼井悠介(サムネ左)!こっちは弟の蒼井享介(サムネ右)!
18歳なんだけど悠介くんは天真爛漫で、享介くんは「やれやれ…」ポジだけどなんだかんだ無邪気だから可愛いよ。
孫を通り越してひ孫です。お正月にはお餅を送るね。婆より

双子枠の彼らのことは前から知っていたけど、アイドルになった理由が想像以上に重かった……
ただあくまでも「サッカーができなくなったから」より「2人で何かをやりたいから、2人でみんなを楽しませたいから」でアイドルになることを決めたのがSideMだな、と思います。
315プロダクション所属アイドルの共通点として「理由」があって、そこから生まれる「願い」を叶えるための手段がたまたまアイドルだった、というところがあります。

蒼井兄弟はあの病院で監督(プロデューサー)と出会わなければ、アイドルになるという選択肢は考えすらしなかったでしょう。でも悠介くんが選手生命を絶たれた時、どんな形であれ2人で新しい何かを始めるという方向に進んでいた可能性はかなり高い気がします。知らんけど…
「あの日あの時あの場所で君に会えなかったら」的なやつすごく好きなのでいいですよね。

あとこれは315万回言われていると思いますが、蒼井兄弟は声優さんも違うのでもちろん個々の声は違います。だけど歌にしろセリフにしろユニゾンになった時「めっちゃ双子!」ってなるのがすごい。

Beit

少し無愛想だけど芯の強いコンビニバイター若者・鷹城恭二
ハッピースマイル着ぐるみバイターでリアル王子・ピエール
ドルオタ元ヤン美魔女花屋バイター・渡辺みのり
による元商店街アルバイター王子様ユニット。

恭二くん20歳、ピエール15歳、みのりさん31歳とプロダクション随一の年齢差だけでなく、書ききれないくらい設定が渋滞しているユニット。

だけど家族感が圧倒的。蒼井兄弟もびっくり。シル〇ニアファミリーかと思う。まあ4話でわかるように3人は強い思い入れのある商店街で一緒に過ごしてきたので家族のようになるのも同然なんでしょう。

ユニットの雰囲気はほのぼのな割に各々が抱えている事情は結構重い…
だからこそみのりさんと恭二くんはピエールをよしよしするし、みのりさんは恭二くんのこともよしよしするし、恭二くんとピエールはみのりさんのことを心から尊敬している。

あと曲がめっちゃ王子様でキラキラ!ザ・アイドル!です。Beit曲を聴いた時は「ティアラ生えた」って言うらしいです。どの曲もテーマパークのパレードを見てる気分になる!のですが個人的に「スマイル・エンゲージ」は垂直跳びしながら聴きたくなるテンポです。

High×Joker

テンションハイパーアゲアゲなVo1年生・伊勢谷四季
ザ・普通DKにしてリーダーのGu2年生・秋山隼人
高校4年目のドーナツオタクなDr2年生・若里春名
現実主義な優等生でツッコミ役のKey2年生・冬美旬
寡黙でふわふわだけど仲間想いのBa2年生・榊夏来
による同じ高校の元軽音部ユニット。名前に春夏秋冬四季が入っているのがポイントです。

ほんとに、等身大の高校生なんですよ…元軽音部とはいえ毎日高校に通っていて、お昼は部室に5人集まってご飯を食べるんですよ…そういうプライベートが見えるのは劇中でハイジョだけなので…

合宿で枕投げやゲームに勤しむところ、桜庭さんがドラマに出ると知ってキャイキャイ話しかけるところ、これまでアイマスアニメの定番だった学生らしさをハイジョがしっかり守ってくれているな~というのはありますね。
個人的には現役学生のハイジョと元教師のS.E.Mが一緒にいるのがとても好きです。8話合宿回のスタミナチームによるマラソンで、ヘトヘトの四季くんを次郎ちゃんもヘトヘトながら褒めて励ましてあげてるところはほんっっっっとにニコニコしてしまいますね。勉強も教えてあげたりしてるんだろうな~良いなあ…

あとハイジョ回(7話・10話)は異常なまでにまぶしい「儚さ」を放っていると思います。7話は四季くんが先輩たちが卒業する未来のことを考えおセンチになったところを「ずっと一緒だろ?」と励まされますが、10話での文化祭ライブを見るとやっぱりハイジョが同じ高校生である時間は有限で、めちゃくちゃ貴重なわけですよ…あのライブはアイドルとしてブッキングされたものではありましたが、あの学校の学生としてライブができる機会は確かに限られているわけです。春名っちが卒業できればもう2度とないしね、卒業できればね…

しかし10話で5人の結束が確かなものとなったことで、やっぱりハイジョはずっと一緒だね…(*^^*)とニコニコしてしまいます…ズッ友だょ…

Jupiter

熱血スーパーアイドルでカレー狂・天ヶ瀬冬馬
「チャオ☆」で1億3千万人悩殺してるウルトラ紳士・伊集院北斗
アクロバットは天下一品な国民の弟・御手洗翔太
による、765プロと色々あった「961プロダクション」からフリーを経て315プロダクションに移籍してきた最強ユニット。

おジュピはほんとうに、最強のアイドルだな……前日譚の「Episode of Jupiter」を含め、「もう、もう、早く幸せになって!!!」の感情しかなくなったよ…冬馬くん17歳、北斗くん20歳、翔太くん14歳ですよ!?

次項のドラスタと関連して。SideMがJupiterを信号機ポジション(最初に選べる的な3人)に置いていないのが好きです。今ではSideMからJupiterに出会った人も多いと思いますが、「アイドルマスター」時代からJupiterを応援していた人もいるし、何より彼ら自身が961プロ時代の過去も大切にしていることを重視している気がします。もちろん315プロに来てリスタートしていることは確かですが、それは1からのアイドル育成とは少し違うものであり、信号機のコンセプトではないのだろうな、と。

それでいてデレアニにおける楓さんや美嘉姉のように、主人公たちの遠い憧れポジションという描き方でもなかったのがポイントだと思います。
確かにJupiterはアイドルとしての活動には既に慣れていて、他のメンバーにアドバイスをする立場ではありました。しかしJupiterは「315プロダクションのみんなで上を目指すこと」をきっと大切にしていて、自分たちが上だとかは全然考えていなかった印象を受けました。まあ9話でよくわかるし、桜庭騒動の時に冬馬くんが輝さんに相談したのもそういうことなのではないかと。
完全な主役ではないけど、明らかにキーであったJupiterの存在、めちゃくちゃいい描かれ方だったと思います…

あと3人とも他の人の呼び方に年功序列を重んじるところが好きだよ。

DRAMATIC STARS

ブランドの顔となるいわゆる「信号機」ユニット。
元弁護士でダジャ…ギャグ六法全書の天道輝、
元外科医で無愛想どストイックの桜庭薫、
元パイロットで底なしの胃袋をもつ柏木翼の3人。

この人たちはなあ……ほんとになあ……

アニメでは6つのユニットが登場しますが、唯一プロダクションに入って初めて出会ったのがドラスタです。
まあそうですよね!?というまとまりのなさを最初から最後まで見せつけてくる。桜庭薫さんは面白いくらい印象が悪いし、輝さんと薫さんは面白いくらい馬が合わない。顔が良いから全て許されてるよ…

ですが経歴から考えて3人とも圧倒的に地頭が良いし、人生経験も豊富。
それゆえにお互いに適切な距離感をわかっている感じはあります。

ドラスタのテーマは12話のサブタイかつ「ARRIVE TO STAR」の歌詞である「どんな理由も、どんな夢も」だと思っています。
ドラスタの3人はアイドルになった理由にもアイドルを続ける理由にも、トップアイドルになって叶えたいことにもだいぶ違いがあります、たぶん。

そんな中で1話の輝さんは「俺たちも桜庭も、アイドルになりたいって願いは同じだ」と言い、12話で自分は輝さん・翼くんとアイドルをやる理由は違うと告げる桜庭さんに「理由は違っても誰かを笑顔にしたいって思いは同じだ」と言います。
加えてさらに、桜庭さんがアイドルになって大金を稼ぎたい理由についてアニメ内で輝さんと翼くんは知らないまま進みます。(今はどうなのかな?)
大人だからここに深入りしないのか、この2人だから深入りしないのかどちらかはわかりません。
ただドラスタにとってお互いの今までもこれからも割とどうでもよくて、アイドルとして誰かを笑顔にしたいっていう通過点が同じだからユニットでいるよね~みたいな空気感がめっちゃ、いいですよね(感想)

輝さんと桜庭さんはきっと一生馬が合わないし翼くんは一生「まあまあ」を言い続けると思いますが、それは3人で運命共同体として進むことをここで決めたからで、つまり「ぶつかっていくのは側に立っているから」なのですよね…

え、なんか色々感情はあるんですけどありすぎて何も書けなくなっちゃった…「ARRIVE TO STAR」がアニメでのドラスタの全部だと思うので聴いてください。

ところで13話、合同ライブの「DRAMATIC NONFICTION」ラストのジャンプはマジで流れ星キセキだと思うのですがどうです?

それでですね。

それで結局何なのか

SideMが他ブランドと違ったところはやはり「年齢層」と「理由」であると考えています。

何度も言うように、SideM全体としての特徴のひとつが「それぞれの理由や願い」を叶えるためのアイドル活動というところにあります。

アニマスで「やりたいアイドル活動ができなかった美希」「何を目指しているかわからなくなった春香」、デレアニで「現実が想像と違った未央」「自分に何があるかわからなくなった卯月」がそれぞれ戦線を離脱し、プロデューサーをはじめとした仲間に勇気づけられ復帰する、という展開をたどっています。(千早はちょっと別として)

SideMでこのパターンに近いのは当然11~12話の桜庭さんですが。
彼は強制入院まで離脱はしていません。プロデューサーのことを「必要ない」と告げ自分で仕事を選択し始めたものの、倒れる瞬間までドラスタの仕事・合同ライブのレッスンを疎かにすることはありませんでした。
これは彼のストイックな性格やなんかの以前に、桜庭薫が26歳という大の大人かつ就業経験があるからで、仕事に穴をあけることの重大さをわかっているのだと思います。
現に12話病院屋上でのシーンで「仕事に穴をあけた責任」「どんな処罰でも受ける」と言及しています。

とはいえ気持ちの面では完全に他メンバーと方向性を違ってしまっていました。
(「仕事に穴をあけたことの処罰を受ける覚悟はできてる」けど「自分の行動で仲間に心配をかけている」ことに気付いている様子はここまであんまりないのが面白いですよね。)

そこには「大金を稼ぎ病気の研究を進める」という願いがあり、アイドルとして高みを目指すことを絶対に諦められなかった、という理由があります。
前述した2作品のアイドル達は、アイドルとして進む道の先が見えなくなったことで仲間から離れてしまいますが、桜庭さんはアイドルとしての道の先「しか」見えていなかったことで仲間との距離が生まれてしまったのではないでしょうか。

そして桜庭さんが仲間を信じ315プロダクションとして進むきっかけとなったのは、ユニットの仲間である輝さん・翼くんの言葉でした。
これはゲームの性質やターゲット層の違いもあると思いますが、赤羽根P・武内Pは離脱したアイドル本人とその仲間たちに重要な助言ときっかけを与えていた印象があります。
一方、石川Pは桜庭さんやドラスタに積極的に働きかけていたかというと、前述の2人よりは少なかったのではないでしょうか。

輝さんと翼くんは2人でずっと考えていて、冬馬くんはじめプロダクションみんなが桜庭さんのことを心配して、話し合って、桜庭さんを信じることを決めます。
10代の女の子たちだけではこうはいかなかったんだろうな、10代から30代まで色んな経歴と”理由”を持った人たちが集まったからこその展開だったのだろうな、と思います。

余談ですが、もし2期があったとして普通にいけば、輝さんが迷いを持つ展開になるのかな、と思いますが…これがほんとに想像がつかないのでびっくりします。天道輝という男はあまりにも”陽”なだけではなく圧倒的に人間として完成されている感があるので…

結論として、
SideMは「普通の女の子が輝いていくストーリー」であった前2作に対して、「変えられない理由」と「譲れない願い」を持った男性たちのストーリーであったと思います。

単に「アイマスの男性版」とはくくれない、19人の人間が集まった物語がアニメ「アイドルマスターSideM」なのではないでしょうか。

こちゃこちゃ言いましたがとにかく来週から配信が始まるので見てください…

~つづく~

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